4月から始まった食生活デザインコース(食デ)の講義、森枝先生の「食文化論」について先日書いた。
それとともに始まった講義に「フードデザイン論」がある。これを担当するのが、九州大学の未来社会デザイン統括本部の助教に就任された緒方胤浩(おがた・かずひろ)先生だ。
緒方さんはその名も「フードデザイン」という本の著者であり、フードプリンターで出力した食事を3食×2ヶ月間クリエーションし食べ続けた(!)という、おそらくこの日本ではほぼいないであろう人物である。その模様はご著書の中に詳細に紹介されているのでご覧あれ!
FOOD DESIGN フードデザイン 未来の食を探るデザインリサーチ 単行本 – 2022/7/21
緒方先生が教壇に立つのは新渡戸が最初の学校である。
そう、食デではフードプリンターをなんと二台導入している。これを使ってバンバン、食品をクリエーションしてもらおうということなのだが、まずは3Dモデリングをしなければ進まない。
ということで、学生にはCADソフトをぐりぐり動かせるスペックのノートPCをそれぞれ購入してもらい(といってもそんなにハイスペックではないけどね)、モデリングするところから始めているのだ。
しかし、PCが得意な子もいれば「chromeって何ですか?」「インストールってどうすればいいんですか?」てところからやる地獄!
こ、こりゃ授業時間中に終わらないかも、、、と最悪の事態を予想したが、、、
意外や意外、けっこうさくさくとみんなCADソフトを使いこなしているではないか!
「こんな形できちゃった!」とみんなキャッキャ言いながら、ぐりぐり動かしている。
最初のフードプリントは、ごく簡単なものをということで、乾燥ポテトパウダーを味付けしてペーストにして出力し、それをオーブンで焼き上げてポテトチップスに! そう、油で揚げるポテチではなくて、焼成するタイプのやつ。プリングルズみたいなね。
「やまけんせんせーにも、わたしが初めて作ったポテチ、食べさせてあげる!」といただきました。
ここからみんなが、どんどん使い手になっていくのが楽しみだ。
緒方先生、毎週の博多~東高円寺往復大変ですが、どうぞよろしくお願いします!