新渡戸文化学園はこども園(幼稚園)から小中高校、そして短大までが一箇所にギュッと凝縮されたキャンパスになっている総合学園で、昼間は中庭で小学生がワー、キャー、ピーと声を挙げて走り廻り、昼休みには中高生が飲み物の自販機の前でウワギャオと叫ぶ、そんな賑やかな学校だ。
面白いのは、その小さなキャンパス内に二つも、自校方式の給食施設があることだ。フードサービスセンター略してFSCと呼ばれる給食施設には、もちろん新渡戸文化短期大学で栄養士免許を取った卒業生も働いている。短大生が小学校の給食メニューを提案するなど、現場がすぐ近くにあるというのはなかなかないことだと思う。
そのFSCで定期的に行っているのがスターシェフコラボ。新渡戸文化学園は全日本食学会に加盟しており、同会に所属するスターシェフをお呼びして学校給食のメニューをプロデュースしていただいているのだ。
ちょっと前の話になるが、2月にもその企画で赤坂の福田家から、福田貴之さんがいらした(下写真中央背の高い方)。
僕は講義があったのでその発表会と食事の場には出られなかったのだが(涙)、研究室に戻ると「先生の分、とってありますから」といただくことができた!
ちょうど、受験生向けパンフ用に撮影装備を学校に持って来ていたので、ライト類をセッティングして撮影。
カジキマグロの揚げ物、これだけでおとなでもメシが丼で食べられそうなコク深さ。
和風のタルタルソースが実においしい。
嬉しいのは、さすが和食の神髄を伝える福田さん、汁や煮浸しなどの副菜がすばらしく味がよいのだ。
全日本食学会との繋がりで言うと、なんと新渡戸文化高校に定期的に、東京の3大老舗江戸前そば店のひとつである更科堀井の堀井社長が、職人さんを連れてそば打ち指南に来て下さっている! このたび4月から始まった食生活デザインコースにも高校からそば打ちの段を取得した学生が入ってきてくれていて「そば打ちサークル」を立ち上げた。もちろん顧問はわたしです。これがもう楽しみなのであります。
今日もオープンキャンパスに勤しんでおります。みんな、新渡戸に遊びにおいで!