毎週火曜日の二限目は森枝卓士先生による「食文化論」。新設の食生活デザインコースの学生は必修で、栄養士コースの学生は選択科目となる。新しいコースを立ち上げ、カリキュラムを整備した僕としては、学生達の満足度が十分なものかを調査する義務があるので、授業にアテンドするのである、、、
なーんちゃって
あの、あの森枝先生が講義してくれるですよ。そりゃ出るでしょ!
万が一欠席した学生があとから観られようにということで、講義動画を収録するという名目で撮影しながら、講義を聴かせていただいている。
先生が撮影した写真から、今となっては撮ることもできないであろう貴重な映像資料が惜しげも無くでてきて、「食べるとはどんなことなのか」を問う講義が展開される。
先回は豚の解体シーンと、その一頭まるごとを無駄にすることなく加工していくドイツの村の映像がでてきた。みな食い入るように見入っていた。
いいぞ、どんどん質問しろよ~。
終了後、僕の研究室でカメラ話(笑)をしたのち「どっか食べる店ある?」とのことで、今回はイタリアンのカルボナリ党。
いつも混んでいる店だが、11時半からの一巡目が出た後らしく僕らだけという僥倖。
前菜盛り合わせと、奥の白い雲みたいなのはホイップバター。フォカッチャにつけていただくととてもおいしい。盛り合わせも、しっかり野菜にドレッシングが絡み、イシガキダイ神経締めのカルパッチョもおいしい。
「もうね、最近はスマホだよ。けっこうよく撮れるんだよ」
と森枝先生。現在、フルサイズはSONY機で、サブはマイクロフォーサーズ。だが、マイクロフォーサーズの利用率がかなり減っているそうだ。ちなみに僕はOM-3。
「あのね、オリンパス(ODDS)はもっと小型のカメラを出さなきゃダメですよ。パナソニックが出していたGMシリーズくらいの大きさで、手ぶれ補正がついてるの。それが出たら喜んで買うよ」
同感です。
さて先生はこの店のシグネチャーディッシュであるシイタケのスパゲッティ。ぼくはシラスとボッタルガのスパゲティ。
この店の三浦シェフは上品なパスタを造るので、ガツンとくるというのではなく、柔らかく豊かな味わい。こういうの食べると、いつもガッツリニンニクを効かせすぎて、素材の香りがよくわからなくなってしまう自分のパスタ作りを反省するのです。おいしゅうございました。
シイタケパスタ撮ってるなーと思ってたら、いつのまにか撮影されていた。先生、さすがの早業、気づきませんでしたよ(笑)
三浦シェフ、厨房で僕らの話が耳に入ってきたようで、話にでてくる文化人類学の本や食文化関係の本のことをiPadで調べていたらしい。森枝先生が手洗いに立っている時に「すばらしい先生なんですね! さっそくご著書を発注しました」と! この行動の速さ、素晴らしい。
いいお昼でした。次週火曜日も楽しみである。
先生、お疲れ様でした!