やまけんの出張食い倒れ日記

日本で一番まっとうな学食、自由の森学園のお米事情を見つめ直す。山田屋本店・秋沢毬衣ちゃんを連れて行った!

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僕の母校である自由の森学園中・高の学食については、このブログで何度も書き続けてきた。設立当初からの精神的支柱だった泥谷(ひじや)さんご夫妻が相次いで天に旅だったのは本当に悲しいことだったが、若いスタッフ達が入り、ベテラン達と一緒に力強く続けてくれている。

ただ、僕がいたときから食堂の建物自体は変わっていないので、つまり40年以上経つと言うことになる。建物自体が老朽化しているし、また設備も古くなってしまった。ということで、食堂設立以来の大型リニューアル計画が進んでいるところだ。

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それを機に、建物や設備を変えるだけではなく、いろいろと中身もアップグレードしようという話に、外部からすこしだけ協力しているところだ。

いろいろあるのだが、重要なのはお米まわりのこと。このお米不足の折りにありがたいことに、設立以来ずーっと契約栽培米を、他よりも安価にわけてくださっている農園が滋賀県と山形県にある。それを現在は数百キロの単位で受け取り、自家精米をして炊飯している。ただその精米器はもう30年程度使っているもので、かなりくたびれている。

そうしたところを、品質面の向上と手間の削減ができないかということで、お米のことならこの人に聞け!の山田屋本店・秋沢毬衣ちゃんにはるばる飯能まで来ていただいた。

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自森の学食が誇る、自家製食材の並ぶ食材庫内で、手作業で精米をする説明を聞いて「こんなに手をかけてる学食さんは他に聞いたことがありません、、、」と絶句。

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まずは自森のごはんを食べてみないとね、ということで、なんとうれしやカレーを用意してくれていた!

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しかもですね、なんとラムカレーなのですよ! 羊肉でスリランカ風のカレーに仕上げていて、実に旨いっ! グレイビーというかやっぱり日本のカレーのような風合いなのだが、しっかりスパイスの効いたカレー。これ、外販してくれよといいたくなるくらいの完成度だ。

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春巻きも美味。ご馳走様でした!

_DSC2994スタッフ達との意見交換中、秋沢毬衣ちゃんのプロの目がキラッと光る瞬間が何度もあった。これから、食堂がもっとおいしく、豊かに、そしてスタッフ達にも優しい変革を起こしていけるよう、力を貸していただけそうだ。

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せっかく来てもらったので、自森をご案内。

木工室では、生徒達が椅子を作っていた。といってもすでに製材された木材があるわけではない。みんな、素の木からパーツを切り出して、椅子を作っていくのだ。

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こういうのをみると、やっぱり我が母校は唯一無二の存在だと感じる。

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こちらはベンチ! 生徒の作品だが、とある有名なホテルに納入されるそうだ。

これは染色の作品作り。

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おわかりだろうか、糸を染めて紡ぐところから自分でやって、それを織っているのだ。

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いやほんと、うちの母校はすげーよ、と感動して帰ったのでありました。

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