やまけんの出張食い倒れ日記

テザー撮影の決定版USBケーブルが登場! あのよしみカメラが世界に送る、5.5mで20GB/秒転送、240WものPD給電が可能な最強ケーブル「テザーワン」が素晴らしいゾ! カメラマン以外にもお薦めできるゲームチェンジャーだ!

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テザー撮影という言葉をご存じだろうか。一般の人にとってテザリングといえば、スマホのネットワーク接続を共有してPCも接続するとかそっちを想像するだろうが、写真撮影におけるテザー撮影といえば、カメラとPCを接続して、撮影した写真やライブビュー状態をPCの画面に表示し、操作することを言う。

商業的に写真撮影をする人以外は、自分が撮影画像を確認できればよいので、これをやる必要はほとんどない。でも、店舗のメニュー写真であったり、雑誌に掲載する人物ポートレート写真といった商業写真の場合は必須だ。多くの場合、こうした商業写真はクライアントや代理店、編集者やライターが同行して、使用する媒体に合っているか、欲しい表情が撮れているかなどを確認しながら撮影を進めていく。だから、撮影した写真をどの場で確認できなければならない。テザー撮影はそんな場合に行う撮影手法である。

多くの場合、カメラのUSBポートにケーブルを接続してもう片方をPCに繋ぎ、LightroomやCapture Oneといったテザー撮影に対応したソフトウェアを起動して、撮影写真を表示する。各カメラメーカーが純正のテザー撮影ソフトを用意してくれているケースもある。この時に使用するUSBケーブルはそこそこの長さが必要だ。スタジオで人物を撮る場合だとカメラマンも歩き回るので5メートル程度のものがあった方がいいし、料理撮影の場合も、テーブルいっぱいに乗った複数の皿を斜俯瞰で撮るとき、脚立のうえに乗る必要もあるので、最低でも3メートルは必要、、、いや、安全を考えるとやっぱり5メートル近くはあった方がいいなあ。

けど、USBケーブルでそんなに長いもの、しかもテザー撮影に向けて創られたものって、そうそうない。カメラマンが撮影している現場とかがテレビで流れるときにオレンジ色のケーブルでつないでいるのをみたことがある人もいるだろう。あれはテザーツールズというシリーズで、このテザー撮影用に作られたものだ。写真業界ではながいことこのシリーズの独壇場だった。僕も「かっちょええ~!」と憧れていたけれども、月島の銀一スタジオショップなどで商品を見てゲンナリすることが多かった。というのも、USBの規格が古いものが多くて、転送速度はそんなに早くないのだ。いま出ているUSB-Cタイプのケーブルであっても、USB 3.1 Gen 1対応どまり。ながらく続いたUSB2.0時代の480GB/秒よりは断然早いけど、最大速度5Gビット/秒というのは1万円近い価格からするとちょっとお粗末じゃない?と思ってしまい、買えなかった。代わりに、うちの事務所から徒歩五分でいける秋葉のコンピュエース(ケーブルならどんなマイナー規格のものでもだいたいはここで揃い、かつ「えっ!?」と驚くほど安い店)で、「USB3.0相当だけど速度や接続の保証ありません」的な3メートルUSB延長ケーブルを購入し(たったの1500円!)、その先に1メートルのタイプCケーブルをつないで使っている。それで十分。

さて、このテザー撮影用に、決定版といえるものが登場した! 5.5メートルもの長さがあり、最大転送速度はUSB4の20GB/秒! 40cmの短いバージョン(動画撮影を想定しているのだろう)の場合はなんと40GB/秒が出るという。目に鮮やかな黄色のそのケーブルこそ、あの宮﨑県宮崎市にある「世界で一番おもしろいカメラ店」であるよしみカメラが世に問う「テザーワン」である!

じつはよしみカメラの一木(ひとつき)社長から今年あけてすぐ「やまけんさん、学園に遊びに行ってもいいですか?」と連絡が。まだ出たばかりのThinktankPhotoのエアポートナビゲーター新バージョンをコロコロ引きながら来てくれた。

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いつもの通り「こんなの作りました」というのがいっぱい出てきたのだが、その中で僕がうおおおおおっとなったのがこのテザーワン。

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パッケージから出して触ると、表面がなんだか皮膚にすいついてくるようなすべすべ感があり、キモチイイ。リキッドシリコンというのだそうだ。

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しかも蓄光するそうで、暗闇の中でボーっと光ってくれる。それになにか意味あるのかなあと思ったが、よく考えたら、テザー撮影時は普通、部屋の電気を暗く落とす。そうするとケーブルが這わせてあるのがみえなくなることもあるわけで、知らずに歩いてケーブルにひっかかって、カメラやPCをガッチャーンと落としてしまう危険性がある。その時にボーッと光っていれば、避けることが出来るわけだ。なるほどねぇ、、、

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先日、新渡戸文化短期大学の新しいパンフレットができあがったのだが、4月から始まる食生活デザインコースでは、写真撮影の講義がある(教えるのは私です(笑))。そこで、テザー撮影中の写真をイメージに使いたいと思っていたのだが、僕が持っているケーブルは青くてかっこ悪い。テザーワンのオレンジ色のケーブルだと遅いし、そのために買うのもなぁ、、、と思っていたところだったのだ。

「パンフの写真に使いますんで、これ一本おいてって下さい!」

「えっ これサンプルなので、速度とか出ないかもしれませんけど、、、」

「いや、この色がいいんで!」

と拝み倒して、サンプルを置いていってもらった。それで撮影したのが、パンフレットのこんなカットに結実。おそらくこれがテザーワンが掲載された最初の媒体だろう(^_^)

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なお、男性はプロのモデルさんだが、髪の長い女性は4月から二年生になる本学の学生さんだ。「パンフレットにでかでかとでるぞお」とはなしたところ「でも、顔が写ってないです」と返された(^_^)

このテザーワン、正直言ってゲームチェンジャーじゃないの?という印象の商品だ。テザーツールズが4.6メートルくらいのところ、5.5メートルというのはむちゃくちゃ使い勝手がよい。だって、PCからカメラをこ~んなに離すことができるのだ!

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じつはこれ、NHKラジオのリモート収録をした時の模様。いま、NHKのスタジオに外部スタッフが入るのはけっこう面倒なことになっていて、リモートでの収録になっている。収録用PCとカメラ3をこのテザーワンでつなぎ、映像を先方に送っている。

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しかも、ケーブルの片側はL字型になっているので、USB端子にこのように接続する。端子周りがスッキリだ。

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しかもこのテザーワン、USB-PD規格の充電・給電が可能で、しかもなんと240Wの急速給電にも対応している!、なので、PCからUSB-PDを通じて給電できるので、カメラ側がUSB給電に対応していれば、カメラの電池切れを気にする必要がまったくなくなる!

写真ではSIGMA fpに繋いでいるのだけど、 fp初号機は残念ながらUSB給電での駆動ができない。後継機であるfp-LではUSB給電での駆動ができるのだが持っていないので、接続イメージとしてご覧下さい。

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これってスゴいことで、いままではこういった会議の際にはカメラをHDMIケーブルでスイッチャーにつなぎ、スイッチャーからPCに接続ということをしていた。これだとPDでの給電ができないので、カメラにはモバイルバッテリーか、またはACアダプターを接続する必要があった。しかし、USB接続でPCに映像転送できれば、同時に給電もできてしまうので、一本のケーブルのみで何時間でもビデオ会議や配信ができる。 なんて素晴らしいんだろう、、、

なお、カメラ側の端子を保護するタフガードも併売。三脚穴に装着するので、どんなカメラにも適合する!

画像7: USB Type-C テザーPDケーブル『テザーワン』 5.5m /  ケーブルロック 『タフガード』 (7)

先日、某撮影機材ショップの方が学園に来て、機材の見積をしてもらったのだが、その際にパンフレットを見せたら「あれっ このケーブルって、、、」という話になった。「テザーワン、すばらしいですよね!わたしもこれ、いいと思って、カメラマンさんにお勧めしてます」とのこと。よしみカメラにとっても、この製品はそうとうにヒットするんじゃないだろうか。

第一、撮影機材としてだけじゃなくて、5.5メートルもあって、むちゃ早くて、しかも給電能力も高いという、万能USBケーブルとして使えるんだから。

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テザーワン、お薦めです。一木社長、サンプルありがとうございました、会社用に5.5メートル買いますので!

■よしみカメラアマゾン店
https://amzn.to/4ieWw8L

■よしみカメラ本店
テザーワンはこちらでしか買えない模様!
https://yoshimi.ocnk.net/product/429

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