あの不滅のイタリア料理熱血マンガ「バンビ~ノ!」の作者であり、現在むちゃ面白い寿司をテーマにした「寿エンパイア」を連載中のせきやてつじ先生に、専門料理連載の最終回を飾るインタビューをさせていただいたことは先日書いた。
寿エンパイア、料理ネタだけでも面白いが、それに加えてせきや先生お得意のファンタジックな演出内容が重なり合って最高なので、ぜひ読んで欲しい!
その後、嬉しいことにせきや先生と食事。インタビュー中に「やまけんさんはどんなものが好き?」と聴かれたときに「メキシコのモレソースの複雑妙味な味わいを、ちょっと研究したいと思ってます」と話すと、先生「えっ それ食べたい、食べた~い!」と。それで、メヒコ料理を食べに行くことになったのである。
原宿、というか千駄ヶ谷小学校の交差点をすこし降りていったところにある、「フォンダ・デ・ラ・マドゥルガーダ」。老舗中の老舗、ど真ん中である。尖った店は他にもあるけど、なぜここにしたかというと、せきや先生がレストランの楽しさで重要なのが劇場型の楽しみがあること、ワクワクできる舞台であることとおっしゃっていたので、それならここだよなあ、と。
働いている人たちがほぼメキシコの人たちで、適度に無愛想、そして定期的に客席を廻ってくれるマリアッチの歌、最高です。お誕生日祝いに連れてくる人が多いようで、20分ごとに線香花火がのったケーキと歌声が響いている(笑)
それにしても、トルコ料理でも感じることだが、「メキシコ料理ってこんな感じだよね」とたかをくくっていると、ここで出てくる本場の味に「えっ ナチョスってホントはこんなに美味しいワケ!?」などと驚いてしまう。
そして、やはりトウモロコシで作るトルティーヤはめっぽう旨い!
おいしいメヒコ料理を食べながらせきや先生がこれまで体験してきた破天荒なエピソードが開陳される。なんと贅沢なことか、、、
「実はね、能登の被災地にボランティアに行ったんですよ、、、」
いませきや先生がもっとも好きなお寿司屋さんは能登にある。でも、その周辺も被災して大変なことになっている。先生は関心をもったことにど真ん中から突っ込んで、自分で体験をしておられる。熱い人なのだ。そんなことを聴きながらの一時。
そしたら なんと!
そのとき話しておられたエピソードが寿エンパイアの番外編になってる! しかもあの、金沢のくせ球・児島編である!
「あっ このエピソードは、、、」というのが随所にちりばめられている。
そして!
「やまけんさんも描いときました」
と!
いうことで僕も登場しています。やまけんですって名乗ってないからわからないかもしれないけど、、、みつけてください(笑)
その後、笑えることが。先日、某業界紙から連載の話しがあって、秋葉原のオフィスに打合せに来てもらったのだが、、、初対面の担当者が会うなり「やまけんさん、せきや先生にインタビューしたんですよね。いいなあ、、、ぼく、スピリッツ連載時にリアタイで読んでましたよ。ハテルマも大好きで、、、」と!!! その後、仕事の話しは一割くらいで、ほぼマンガの話ししてました(笑)
せきや先生、またごはん行きましょう!