我が妻はいま、日本語学校の教師をしている。日本語教師の資格は先日、国家資格となったのだが、その第一回試験が昨年中に行われ、妻は見事合格! おめでとう!!!
そんで、日本語学校には色んな国の学生がくるのだけれども、彼ら彼女らが先生にお土産にお菓子をくれることが多い。台湾から来る子達は高確率でパイナップルケーキを買ってきてくれるので、パイン大好きな僕は大喜びなのである。先日はメキシコ人の女子学生がくれたという現地のお菓子詰め合わせをいただいたのだが、トウガラシのマーク入りのグミがあって、「これはちょっとな、、、」と思いつつ食べてみたら、エキゾチックな香りに少しピリッとくる程度の辛みがアクセントになって、実においしかった! アレ、また食べたい。
さて、そんな妻が「ロシアの子から、なんか面白そうなお菓子もらったよ~」と帰ってきた。それが冒頭写真の2種だ。
プリャーニクという伝統菓子で、1000年もの歴史があるらしい。パンとクッキーを足して二で割ったような、つまり水分含有量がギリギリまで落とされた甘いパン菓子。青いパッケージは真ん中に練乳が、赤いパッケージはジャムが具となっているそうだ。
パッケージから出してみると、ところどころ白いのはアイシング。専用の型に生地を押し込んで形を作り、焼成しているのでこのような模様ができる。
断面をみると、ああなるほど、練乳といっても、だいぶ煮込んでカラメル化した状態の練乳だね。奥に見えるジャムも、おそらくベリー類をジャムにしたものだと思うが、煮詰まってほぼ黒い。そうじゃないと保存できないよね。
そう、このプリャーニク、保存性の高いお菓子らしい。食べてみると、パンと言うより、小麦と砂糖を混ぜてそのまま捏ね、無発酵状態で焼いたのだろうかと思うくらいにバサッとしている。これ、どっかで食べた記憶があるわぁ、、、
あっ わかった乾パンだ!
そうだ幼い頃に「地震があったらこれを持って逃げろ!」と言われていた防災グッズに必ず入っていた乾パン。アレに似た味わいである。
ただ、乾パンよりもだいぶ上等だ(当たり前か!)。実においしい。なにかハーバルな香りもあって、ボソッと崩れつつも、具材の練乳がいい味出している。ジャムの方もおいしい、、、けど、これホントジャム?というくらい別ものになってるな。
水分無しではとても食べられません(笑)
でも、これは乙なものだ、、、佳いお菓子なので、これは大切に食べていこう。次はどこの国のお菓子を食べられるか、楽しみなのである。