いやぁ、、、泣いちゃいましたよ。本当に僕は幸せ者です。
一ヶ月程前に「やまけん、短大の教授就任おめでとう!柿本さんとわたしで、佐藤シェフと清美さんの店でご馳走するからこの日を空けといて!」とカンキさんから連絡をいただいたのだ。
カンキさんは僕が一般紙に野菜の記事を書かせてもらったはじめの誌面「やさい畑」の元編集者。きょうの料理、dancyuなどの編集、副編集長を歴任した後、いまはオレンジページクッキングの編集長だ。そして柿本ちゃんは僕の会社を6年間手伝ってくれた敏腕編集者、いまは編集以外の企画仕事もこなしている。
うれしいなあ、ありがとございますと受けつつ、激動の日々。4月が始まって、まったくお作法もわからない短大での業務に、正直ちょっとくじけそうになっていたタイミング。「俺、こんなに仕事できなかったっけ、、、」「こんなことまでやらなきゃいけないのか、、、」と。
この日もハードな会議、ディスカッションをした後、湘南新宿ラインで移動して店に駆けつけた。ああ、疲れたなぁ、、、今晩はおいしいこと間違いなしのホームだし、楽しませてもらおうっと、と脱力気味で入店。入り口にカンキさんと柿本ちゃん、そして店のマダムの清美さんが待っていてくれていた。ありがとうね、、、
「はい、ではやまけんさん、こちらへ!」と清美さん。あれ、今日はシェフカウンターではないの?テーブル席なんかい?と思ったら、、、
「やまけんさん、学科長就任おめでとう~!」と20人もの人が!!!!
えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ
北海道や岩手県や高知県や愛媛県からも来てくれてるじゃないか!
登別の望月製麺所の泉田ご夫妻、高知県庁の公文ちゃん、入交くん、愛媛県大洲市のお醤油蔵・梶田商店の梶田君、岩手県花巻市の白金豚を育てる高源精麦・髙橋さん。そして「専門料理」編集長の淀野君、僕の連載の担当編集の青木さん、前担当でいまはグラフィック社に務める和久ちゃん、「dancyu」の編集長となった藤岡鄕子さん。今をときめく料理家にして小説家、樋口直哉君。シェフ・フォー・ザ・ブルーを率いる佐々木ひろこさん、ジャーナリストであり、三越伊勢丹研究所の柴田香織さん、長島農園の長島勝美君、お米の山田屋本店を切り盛りする秋澤毬衣ちゃん、そして、いまや伝説のイベントである赤肉サミットでサービスを担当してくれた奈良井ガールズ、けいこさん・康代さん・千夏さん!
マジかよぉ~、、、 うれしくて、席に着く前にちょっと泣いちゃったんだけど、ここは持ち直した。けど、高知のあかうし命男である公文ちゃんの乾杯の挨拶を聞いていて、こみ上げるものがあって、本格的に泣いてしまった。
佐藤護シェフが用意してくれた料理は、そのほとんどが僕とご縁を持っていただいた食材で構成されたもの。
前菜のコッパは白金豚!素晴らしい香りだった。野菜はもちろん長島農園!
長島農園の香菜をたっぷり生地に混ぜ込んだタリアテッレ、駿河湾の桜エビの香りをまとって最高の美味しさ!
お米のプロ、山田屋本店のまりえちゃんが選んでくれたのは、なんと秋田県産のリゾット専用米「あきたさらり」!
日本の米特有の粘りではなく、プチッとした歯ごたえ、サラッと溶けていく(だから「あきたさらり」なんですね)食感で、リゾットとして本当においしいものでした。
しかもサルシッチャは白金豚!!!風味がすばらしい。
そしてメインはやっぱり土佐あかうし! なんとこの日のお肉は、高知全域で在庫が払底していて、と畜してから10日しかたっていない若いお肉。でもね、ムチャおいしかった! ふつう10日でこんなに香りや味わいはなかなか出ない。
樋口くんが「土佐あかうしの香りは甘い香りではなくて芳ばしい香り。これは土佐あかうしにしかないものですよね!」とナイスコメント。ありがとう!
〆のパスタはもちろん、、、僕が大好きな「パンフォルテのラグー!」マンチーニの太麺で作ってくれた! これは丼で300g食べたい!
おれは、何ごとも成していないけれども、素晴らしい人たちとの関係性だけはできたんだなあ、、、と。
心のエネルギーは満タンに充電完了! また頑張ることができます。くじけそうになったらこの夜のことを想い出しますね。
皆さん本当にありがとうございました!!!!!!!!