さて、最終日は朝から篤農家産を廻る。ご案内いただいた改良普及員のみなさん、ありがとうございました。
この時期はなんといってもゴーヤーです。
といっても、5ヶ月に渡る収穫を終え、今月で収獲完了のみ込み。そろそろ樹も疲れているとのこと。でもそうとは思えないほど活き活きとしたゴーヤーだった。
そして、前日の講演もかぶりつきで聴いて下さった花谷史郎さんの農園へ。
花谷さんは生産者でもあるけど、なんと市議先生でもあります。下は昼食時に撮影したものですが。
作業小屋の中には島の在来ニンニクが干されていた。ほ、欲しい! 赤みがかったヤツ、これぜったい旨いニンニク、、、
花谷さんとは、前日の講演を受けて、石垣島の農畜産業に関するいろんな話しをした。ていうか、農場視察じゃなくて政策対談だわ(笑)
聴いていると、石垣島の農業および畜産業は、かなりかなり大きな課題を背負っている、、、でも、それに対して変化を起こす時期だと思うというところで一致! こんな市議先生がいるなんて、石垣島、いいですねぇ!
生産者としての花谷さんは、最終的には有機栽培を実現すべく頑張っている。炭素循環農法を沖縄の離島バージョンに応用したやりかたを試しているそうだ。これはバガスなどを堆積させた植物性の腐植。
沖縄で有機農業を行うのはとてつもなく大変なこと。というのも、気温が高く、土壌中の微生物の活性も高いため、有機物を投入してもすぐさま分解されてしまう。本州の倍量の有機質が必要になるのではないかくらいの速さなのだ。だから当然、資材もお金も労力もかかってしまう、、、
そんな中で花谷さん、石垣島でもできる有機的アプローチがなにかを真剣に探しておられた。応援したい!
さあ、そしてようやく、今回の講演に呼んでくれた比屋根さんの牧場へ。
比屋根さん夫妻、とくに恵さんはアニマルウェルフェアのあるべき姿をしっかりと考える人だ。「牛が大好き!」で東北からの旅行中に夫の比屋根さんと出会い、結婚されたようだが、「ううん、牛に惚れちゃったの!」と言っていた(笑) マジでとっても素敵なご夫婦です。
ご覧のように、日中または陽射しのやわらいだ時間帯には運動できるように、野外に出すスペースを持っている。
母牛も子牛も、思い思いの行動を取ることができる。
そんな比屋根牧場では、繁殖経営だけではなく、なんと肥育にもチャレンジしていた。
じつは右側の牛ちゃんが、一昨日出荷になっているはず。と畜後の肉のねかせ方の意見を聞かれたので、いろいろ余計な知恵をいれておきました(笑)。お肉を食べるのが楽しみだ!
昼食は、白保海岸にある「ぱんちゃん」にて。
白保の海は美しいが、昔、大津波による被害があったり、また空港や基地建設の用地に指定されることも多く、反対運動が繰り広げられてきている、とても複雑な事情をもつ土地だ。
でも、ここにくればそんな無粋なことはしない方がいいだろう、という美しさ。
様々な利害もあるだろうが、この地の方々が安寧に暮らせる世であってほしい。
昼食は、前日の講演をしっかり聴いて下さった女性部のみなさまと、花谷さんとご一緒に。そう、八重山上布のバッグなどをくださった方々である。
「このお店がね、いちおしなの!」とおっしゃるとおり、ぱんちゃんのご飯は素晴らしい。
名物という玉子焼きは、メレンゲを泡立てて焼くスタイル。ふわっふわです。
このたまごを中心におかずを選べる定食が人気。
島の魚のマース煮も上品で実においしい!
いやいや、最高だなマジで、、、
ぱんちゃん食堂も再訪リスト入り決定です。