三重県に取材に行って参りました。
2014年に銘柄豚のブランドリニューアルの仕事で行って以来、むちゃ久しぶりの三重県。一時期、県内の第一次産品を掘り出す事業で各地を巡っていて、三重県にはピカリと光るよいものが多いことを知っているので嬉しい。
しかも、、、朝一番から新幹線で名古屋~近鉄特急で伊勢志摩入りしたのだが、、、
取材の舞台は懐かしの安乗地区ではないか!これは行ってみてわかったことなのだけれども、あの超珍品「サバの塩辛」がある地域ですぞ。
■えっ そんな食べものがあったのか!?と唸ること請け合いの、激烈なインパクトの食べものがある。「サバの塩辛」を巡る冒険がいまはじまる。 東京丸の内「mus mus」にて、三重県食材のイベント開催だっ!わたくしも出演いたします。
https://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2013/03/9837.html
前日はさまざまな警報が発せられるほどの豪雨だったそうだが、この日はド快晴! その代わり、海風がものすごく、灯台に登ると、風で身体ごと落ちてしまいそう! 上の写真の、沖に向かって水面に波ができてるのみてその風のスゴさわかるでしょうか。
というところで、早朝からの移動+取材全力投球で疲れ果てました。この日は翌日の帰りがしやすいところに泊まろうということで、四日市へ。地元資本のプラトンホテルにチェックイン後、2時半ほど爆睡してしまった。
そして夜、、、四日市といえば、三重にはやっくんという友達がいる。「ちょっと遊んでくれん?」と連絡したところ、駆けつけてくれた!!
「まずはここに行こう!」と連れて行ってくれたのが、、、
ハマグリ料理専門店 「ゑゑ塩梅」 ※「ええ塩梅」と読みます
ご主人が一人で切り盛りする店で、地元・三重の酒がズラリ!!
「やまけんさん『宮の雪』って識ってる? これ、あのキンミヤを造ってる宮崎本店っていう蔵で、四日市にあるんだからね。ちなみに社長は俺の同級生。」
ええええええっ マジ!? 酔いどれの友であるあのキンミヤの本場がここ四日市かぁ!
ということで、まずはその宮の雪の純米で乾杯。とてもおいしい。
この人が、三重県の有力な青果仲卸会社の社長のやっ君です。激烈遊び人であることは知っていたけど、ちょうど先客として来ていたカウンターのお客さんが中学時代からの後輩だそうで「もうね、この先輩、本当にひとかったんです。なんていったって生徒がいる廊下を●●●で●●●●てたんですから、、、」と、ヒドいエピソードのオンパレード。でも、むちゃくちゃ愛されているようであった(笑)
それはそうと、、、
ハマグリがとにかく絶品! 焼きハマグリ、醤油とポン酢がでてきたけれども、何もつけずともふくいくたる柔らかな旨みが濃くておいしい!
「おいしくなるのはもう一ヶ月くらいあとなんですが」
と言われた(たしかに小ぶりではあった)が、今の時点で旨いよぉ!
続いてはアヒージョ。
ニンニク唐辛子オイルをまとったハマグリの先鋭的な旨さよ! もちろんハマグリ汁にじみでたオイルをバゲットに吸わせるのがメインです。最高!
これに合わせるのは日本酒ではなく、さきの宮崎本店が醸す麦焼酎「久寿(くす)」。宮崎本店があるのは「楠町」という、楠木正成の楠の字が使われた地域なのだが、それをめでたい漢字にに語呂合わせしている。
麦焼酎らしいプンッとこうばしい香りの立つやつに、ソーダで割ってもらってアヒージョのオイル感にバッチリ合う!!
そこからハマグリのしゃぶしゃぶへ。
しゃぶしゃぶした後の汁でつくる雑炊!
この時、やっくんが仲良くしてもらっているという三重県会議員の稲垣昭義さんが来店!
いや、偶然じゃないですよ、やっくんが「もう風呂入って寝ようとしてたから無理」という稲垣さんに「どうしても来て欲しい!」とだだこねて来てくれました。稲垣さん本当に申し訳ない、、、
むちゃくちゃナイスガイ、そして食へのなみなみならぬ関心の強さ。ワインエキスパート資格も取得したそうだが、じつは稲垣さんから三重県の、ほぼ他の地域の人は誰も知らないであろう郷土料理のネタをいただいた。再訪確定だ!
イヤこの店も再訪確定。ハマグリが大きく育つシーズンにまた来るぞ!
じつはこの日、たんぱく質がやや不足気味だったので、四日市のご当地グルメであるトンテキを所望。
うん、これで打ち止めだ!!と思ったら
「もう一軒だけ!」とやっくん無茶振り。
仕方ないなあ、と入ったのがプラトンホテル横の手羽先屋「かちてば」さんなのだが、、、
識ってました!? 三重県の手羽先って揚げないで焼く、焼き手羽先なんだって! いままで識りませんでした、、、
これがまたとてもおいしくて驚き! 名古屋かいわいでノーマルな揚げた手羽先もおいしいけれども、あれとは別もの。あっちは手羽先全体だけど、三重の焼き手羽先は、手羽中を半分にカットした、いわゆる手羽中ハーフを焼くのだ。
いや、驚きましたねえ、、、驚き度でいえば、この焼き手羽先が一番だったかもしれない。今度、機会あれば焼き手羽先の代表店を5店くらい廻りたいと思う。
この日はこれにて討ち死に。ていうか、久しぶりに午前様だ。
今日も快晴! プラトンホテルからちょっと歩いたところの公園と神社に詣でる。
東京に帰るまえに、ブランチを。ということでやっ君の弟さんが経営しているという、ホットサンドイッチ店へ!
ブルービーサンドという店名は、幸せを運ぶ青い蜂ということだそうだ。開店時間11時に滑り込む。
この店の特徴というか最大の商品が、この見事な鉄板でアメリカのサンドイッチダイナーのように焼いていく、ホットサンドイッチ。
そのサンドイッチの特徴が、このパンの焼き方にある。
バゲットを上下に切り開く用にカットしたら、パンの内部を鉄板で焼き、バターを皮の部分に塗る。
この上下パンで、具材をこう挟むのだ!!
なるほどね!これは面白い機軸。
メニューもいろいろあって、目移りする、、、
やっくんもいるので4種類のハーフサンドイッチを頼んだ!
セットで頼むのがとにかく吉。ちゃんとしたスープにサラダ、フレンチフライがついてくる。レモンドレッシングもとてもおいしい。
お洒落っぽくみえるだろうけど、しっかりガッツリお肉ものも入っているので、ボリューム感がある。といっても、客の9.5割は女性だけどね(笑)
とにかく、このバゲット裏合わせで挟むという点が一番の面白さ。中側の柔らかな部分を焼いてかりっとさせたのが外側にきているので、バゲットサンドでありがちな、かぶりついた時に「痛っ!」と感じるゴワゴワ食感がない。具材のところで歯が皮部分も噛みきってくれるので、硬さを感じないのだ。これは面白いね。
レギュラーサイズでセットにすると1200円程度になるのは、四日市あたりではけっこう安くはないらしいが、それでも女性客がひっきりなしにくるところをみると「こういうのを待っていた!」という人が一定数いるのだろう。
おいしかった! さて、東京に帰ろう。
四日市も中心地をちょっと外れると田園風景が拡がる。三重らしい、麦畑がいい。
また、三重に来ようと思う。やっくん、どうもありがとう!