そうそう高知といえば、とってもゴージャスな旅をしたのだった。カクテル&バー好きな方ならご存じであろう、日本のバー文化を牽引するSGグループの面々を、高知県の食材ツアーに誘ったのでした。1年経っちゃったけどちょうどいいから投稿。
SGグループの中核と言えばこの人、後閑信吾さん。
先日はTV番組「アナザースカイ」にも登場、世界で活躍するバーテンダーだ。バックナンバーとなるが、昨年の専門料理でインタビューをしているので、ご覧になっていない方はどーぞ。
渋谷の旗艦店であるSGclubにて。
この極上の雰囲気を醸す男、後閑信吾さんと出会ったのは高知だったのであります。米澤シェフから「バーをやってる集団を高知に連れて行きたいんですけど、コーディネートしていただけますか?」と申し入れがあって、その当時僕はまったくSGのことを識らなかったのだが、もちろん!と引き受けた。こんなに素晴らしい人達がいることを識らなかったとは、と不明を詫びたい。
高知空港に到着したSGグループの面々をマイクロバスに乗せ、向かったのはここ。
まずは高知県ではまさに群雄割拠、高レベルな農家がしのぎを削るフルーツトマト。おかざき農園へ。
1年中、いつ行っても最低7~8種は品種があって、多いときは15種類程度のフルーツトマトが手に入るおかざき農園。この時期は端境期二差し掛かっていたけれども、それでも大玉・中玉・ミニで8種類程度は出荷があった。みんな、「種類がいろいろあって、しかも全部甘くておいしい!」と興味津々。
後閑さんの横にいるのは、我らがNO CODE米澤シェフでございます。なんで米ちゃんがSGグループと?と思うかもしれないけど、じつはこの二人とも、日本で有名になる以前のNY時代にとおおっっても深い深い縁でつながっている。後閑さん英語も出来ない状態でNYへ渡って、最初に居候させてくれたのが米ちゃんなんですねえ。そこから後閑ストーリーが始まるわけです。
だから、米澤シェフはSGグループのアドバイザー的役割。料理のクリエーションにもしっかり関わっているのです。
そして、ワイン好きならこの人を皆さん識ってますよね?
そう、大越ソムリエです。銀座レカンでシェフ・ソムリエを務めたこの大御所(?)も、SGのワイン&レストランバー業態であるスワールにワインカクテルのクリエーションで参画している。いや、素晴らしいよね、、、
大越さんがテイスティングしているのは、おかざき農園の濃厚なフルーツトマトジュース。
「ジュースもおいしいけど、ちょっと他で観ないな、ってのがこれですね」
と後閑さんや米澤シェフが興味を持ったのがトマトパウダー。フリーズドライ加工してるんでしょうか、粉末状にしたフルーツトマト。これ、どんなカクテルに昇華するんだろう、やっぱりブラッディーマリーでしょうか。
さて、お次は、、、
春野ベルガモット!
現時点では貴重な貴重な国産ベルガモットにお連れしたのだけれども、多くのシェフやパティシエさんが「おおおおおお!日本にあったとは!」と驚いてくれるのに対して、SGのみなさんは「うん、ベルガモットですね~」と平然としている。
なんで?と思ったら、日本で最初期にベルガモット栽培に着手した岡山の農園とすでにつながっているのだそうだ。マジか!
春野のベルガモットを世に出しているスタジオオカムラのお二人も、「こんなにベルガモットについてご存じのお客様も珍しい」といつもと違う雰囲気。
SGのみなさんからみて、春野ベルガモットは蒸留工程で使用している設備などがハイレベルと感じた模様。今後、春野のベルガモットもSGのカクテルに投入される日が来るかも!?
ゆっくり昼を食べる時間がないので、スタジオオカムラが運営する春野テラスに特別ランチボックスを作っていただく!コレがマジで旨かった、、、
小林さん、蔵田さん、ありがとうございました!
さあ、弾丸ツアー最終工程は愛媛との県境の高地にある檮原(ゆすはら)町。津野山畜産公社にて、あかうしに逢ってもらいました。
みんな、牛に逢うのは初めて!
「むちゃくちゃ可愛いじゃないですか~!」
とみな写メ撮りまくる。
いつも思うのだけれども、農畜産業の常識は、一般の非常識(笑)。畜産現場ではあたりまえのことも「えええ~、そうなんですか!?」と驚かれることばかり。
それにはよいことも悪いことも含まれていて、生産現場が市民の生活と近接していた昔ならともかく、都市と産地に分離してしまった現状では、しっかり意思疎通をしていかなければならないよな、と。料理人のみなさん、もっと産地へ行きましょう!お連れしますから、、、
4月からの次年度も産地ツアーやるので、高知の食材やあかうしに興味のある方はコンタクトしてきて下さいネ。
さて、夜の宴は安定のかもん亭。もはや一週間前くらいでは予約が取れません。
この日は大しけで鰹が入らなかったそうだけれども、なんとか一本、野島水産さんが確保してくれたという、、、
そして、土佐あかうし!
この店では、鰹のたたきに使う藁(わら)をつかってあかうしに香りをつけてくれる。
SGグループの皆さん「旨い!」「赤身の味と香りがいい!」と大喜び。
土佐ジロー卵かけご飯にあかうし肉をトッピングという、贅沢!
〆は郷土の味、蟹汁、、、あってよかった。
さてさて、4月からの次年度、また土佐あかうしや土佐ジローを軸とした高知振興をやっていきますよ。みなさん高知へご一緒しましょう!