Nikon Z9 + PC-Eマイクロニッコール85mmf2.8 + B10X
昨年、交通事故に遭ってから「いつ何が起こるかわからないんだから、最高の機材を使うことにしよう」と決意。それでNikonのフラッグシップ機であるZ9を購入したわけだけれども、カメラだけでは写真を撮れない。僕の場合、フラッシュを多用しての撮影が多い(正直言って自然光撮影が好きではない)ので、フラッシュもよいものを使いたい。
昨年まで8年ほど、中国のメーカーであるGODOXのフラッシュを使ってきた。不足は感じていなかったし、ワイヤレス発光に使うコマンダーが使いやすいこともあって気に入っていたが、このタイミングで切り替えないと、替えるタイミングが無いなと思い、思い切ることにした。
その、思い切る方向性としては、スイスのブロンカラーというメーカーか、スウェーデンのプロフォトというメーカーかのどちらか。2本にもコメットやプロペットといった老舗メーカーはあるけれども、ワイヤレス発光が容易にできることと、バッテリー運用できるフラッシュであること、そして持ち歩きしやすいことを念頭におくと、プロフォトかなということに落ち着いた。
これまでも仕事での撮影でレンタルしたことはあったのだけれども、買うとなるとやはり念には念を入れたい。ということで銀一からレンタルして数回使って、いけそうだということで昨年11月に最新のB10Xを一台購入。しばらくは多灯撮影の際はGODOXのフラッシュをスレーブで発光させていたけど、色温度がだいぶ違っていて、どうもうまくない。ということで、今年の4月にもう一台のB10Xと、ちょうど新機種が発表されたクリップオンタイプのA10を購入した。
モノブロックタイプのB10Xと、クリップオンタイプのA10。どちらも高価なのだが、じつは当時、歴史的円安に転じる前だったこともあって、いまほど高くなかったのだ。いまamazonみたら、二台買おうとしたらデュオキットが80万円もする!?いや、買えねーよそれは、、、やっぱり、思い切って買っといてよかった。
B10シリーズは、とある料理カメラマンさんが仕事で使っているのを観たのだ。二台使用して、シンプルなライティングを組んでいたのだが、その写真の仕上がりが素晴らしかったので「なるほど!」と。200Wだと出力が足りないこともあるかもしれないから、もう一段パワーのあるB10XPlusも一台買っておくか、とも思ったのだけれども、重くなるのでやめた。そこは、ISO感度を上げて出力を補えばいいのだ。
90cm×60cmのソフトボックスも買った。たしかに光質はとっても綺麗だけど、ロッドを刺していく方式で、外すときにむちゃくちゃ力が要る。撤収するのにサッと畳めないので使わなくなってしまった、、、ホントはプロフォトの120cm×90cmのボックスが欲しいんだけど、もうちょっと運用しやすくして欲しい。結局、90cm×90cmのSDソフトボックス使ってます。もしくはアートレ。
出張先で一泊二日くらいで撮影がたて込むときは、チャージャーを持っていって充電。バッテリーはそんなに持ちません。ていうか、待機電力で消費しちゃってるみたいで、電池の持ちは悪い。B10Xの売りの一つが、モデリングランプについているLEDが50Wという大光量で出力できること。でもね、、、それやると、みるみるうちにバッテリーが減っていくんですよ。ちょっと現実的ではありません。
ただ、写真で繋いでるチャージャーが、給電にも対応している。つまりAC電源をチャージャー経由で本体に接続しておけば、AC駆動が可能になるので、どうしてもと言う場合はそうすべし。
なお、このB10X、スマホやPCにBluetooth経由で接続し、コントロールすることができるのが特徴だ。プロフォトはワイヤレス発光のためのコマンダーがバカ高くて、しかも最近出た新機種以前は、フラッシュの光量がコマンダー側で確認できないという致命的な欠点が合った。それを補うのがBluetoothで、iPhoneにアプリを入れて光量コントロールすることができる。ていうか、コマンダーでできりゃ問題ないんだけど、、、この点は、GODOXのコマンダー技術のほうが断然よいと感じる。GODOXにプロフォトと互換性ある高性能コマンダーを造って欲しいわ。
でも、面白い機能もある。iPhoneにProfoto Cameraというアプリを入れると、、、なんと、iPhoneのカメラでB10Xを発光させることができるのだ!
そんなん誰が使うんだよ、と最初は思っていたのだが、、、ある日、京都の福知山市での仕事を終えて、いつもどおりイル・プルチネッラにて食事をしようと行ったのだが、、、
なんと、宿にコマンダーを忘れてしまったのだ! あーーーー カメラでフラッシュを発光させることができない~
その時、この機能のことを思い出して、iPhoneで撮ってみたのだ。
そしたら!
な、なぁんか使えるんじゃないの、これ!?
使ってみるとちょっとビックリ。iPhoneのカメラのシャッターを切る度に、フラッシュが同調して発光してくれるのだ。光量調整は自動でもできるし、マニュアル操作も可能。
ちょっとビックリしちゃいましたね。とはいえ、それ以降は使ってないけど。
この項つづきます。