やまけんの出張食い倒れ日記

新渡戸文化短期大学で教えはじめました。中野に通うと言うことで得られる、カフェ・ハイチのドライカレーを持ち帰りで楽しむという技!

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今年の4月から、中野区にある新渡戸文化短期大学という学校で、食物栄養学科の学生に教えている。担当科目は今年度は「エシカルフード概論」。栄養士の勉強をしながら、僕の講義をとるような学生はやる気があるので、教えていてなかなかに面白い。やはりSDGsネイティブ世代は僕らの世代とはまったく価値観が違っているのを実感する。

さて、新渡戸文化学園は保育・幼稚園から小中高、そして短大まであって、僕が通う短大の食物栄養学科は丸ノ内線の東高円寺駅から歩いて5分程度の場所にある。ふつうはこの丸ノ内線で新宿まで出て、そこから山手線に乗るなり、中央線に乗るなりしている。ただ、Googleマップを見ると中野駅まで20分くらい歩けばいけてしまう。

あれ、、、もしかして、カフェ・ハイチに行けるんじゃね!?

そう、汁気のないひき肉ベースのドライカレータイプの世界で愛好者の多いカフェ・ハイチ。新宿を本拠地として、一時はたしか5店舗くらい展開していたと思うが、いつのまにか閉店してしまっていた。何を隠そう大学生の頃から多いときには週一で、あの決して家で作ろうとしても真似できない独特な香りに幻惑されて通い詰めていたものだ。だから、閉店の報に触れてガックリと肩を落としていた。

その数年後、カフェ・ハイチでカレーをつくっていた職人さんが、中野で店をやっているという報に触れて「マジか!?」とざわめきたつ。さっそく、フジヤカメラに行く用事をこさえて足を運ぶと、あの怪しげなクセの塊のような店舗内装に使われていた人形だとか小物類が、店横の倉庫にゴチャッと置かれている。マジで、あのハイチだ、、、と嬉しくなってしまった。

当然、味も変わっていない。後を引くあの香り、そしてハイチコーヒーにブランデーを入れて〆る快感。最高であった。

ということで学園から歩いてカフェ・ハイチへ。17時に店が閉まってしまう(開くのではないので注意)ので、通常の月曜日講義だと間に合わないのだが、火曜日に別用で行ったので、帰りに寄ってみた。店は閉まっているので「ルーだけ売って下さい!」と声をかけると「はーい」と。

そう、ハイチではルーだけ持ち帰り用に買うということが昔からできるのだ。店では大盛りか特盛りばかり食べているのだが、いつも思うのが「もうちょっと、もうちょっとだけでいいからルー乗せてくれ~!」と思ってしまうことだ。なんか、絶妙に「もすこしルーがあるといいのに!」と渇望感を残しながら終わってしまう、本当にすれすれのラインを店の人も分かっている感じ(笑)

ということで、二人前のルーを購入。たしか一人前で300円台なので激安なのだ。

会社に戻り、ご飯を炊いて、近くのハナマサで福神漬けを買う。この時「着色料不使用」とかの高級バージョンを買ってはいけない!カフェハイチに行ったことがある人ならおわかりだろう、真っ赤などぎつい色のアレじゃないとダメなんだ!

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ホントはこれに乾パセリがフワッとかけられて、ホットソースを添えて食べる。皿は四角い方が佳かったなあ。

ということで、堪能しました、、、 が、しかし!

やっぱり、店で食べる方がいいね、断然。というのは、ご飯が、、、IHで炊いていることもあるかもしれないが、店で食べられるやや堅めの引き締まったあのご飯に遠く遠く及ばない。カレーとはやはり、グレービーと白飯のバランスがとても大切なんだな、と理解。

まあそれでも満足だ。あの思い出の味わいがまた身近になったのだから。新しい仕事で得られるものは、いままでの行動範囲と違う地域との邂逅だ。これから中野~高円寺あたりの店を愉しんでいきたいと思う。