その後、スゥッと数時間寝入ってしまった。イベントが多くて疲れてしまったみたい。
夜。生の魚をいっぱい食べたいなあ、と思って「勝手に松山グルメガイド」の著者であるイケちゃんに相談。あ、この本は松山空港の書店にも置いてある、愛媛で最も信頼できるグルメガイドです。
「やまけんさん、それはもうおすすめは寿浬庵(じゅりあん)です。なんと、お近くのアパホテル内に支店ができとんのです、、、」
えええっまじ!?
実はこのブログに寿浬庵なる店は登場していない。というのも、当時イケちゃんに連れて行ってもらった時に「常連が行けなくなるとこまるけん、ブログには仮名で」ということで、「J」として載せていたのだ。
その寿浬庵がいまや、いくつかの支店を持っているという。そのうちの一店が、あのアパホテル一階にあるという!というので夜は魚三昧なのです。
印象的でダイナミックさが伝わる版画がいっぱいにかかった美術館のような店内。寿浬庵本店とは全く違うぞ!
寿浬庵はもともと、活きのよい魚を主体としながらも、フライや天ぷら、ステーキに寿司など、うまいものオールレンジ攻撃を得意とするフルアーマーガンダムみたいな店なのだが、このアパホテル店もほぼ同じメニューであり、しかも安い!東京なら刺身一人前1200 円なところが750円とかである。
「とりあえず3〜4000円分の刺身もり頼んでおきます」とのことだったのだが、、、
「えー、とりあえずチヌとウニ、カワハギのポン酢、そしてアコウダイとマグロの刺身です。」
えええええええええええええええええええええええかええええ
これでもう5人前くらいじゃ無いか!
「まあ、大将に伝えたら『えっ、やまけんさんなのね?』って確認されたからねえ」とのことなので、これはおそらく退院祝いを普通からこうとは思わないようにね!
しかし、、、
さいっこうにうまい!
キトキトの活けた身肉である!実は生魚、それも〆てから間がない、エネルギーの塊のような刺身が食べたかったのである。大将、さすが!俺の要望が伝わっているのかと感動してしまう美味さであり、活力源だった!
そして太刀魚のフライ!
やっぱり瀬戸内の太刀魚は最高だな!脂のり、フワッフワ、上品でほくほくとろっとした肉質。オリジナルタルタルソースをたっぷり乗せてソースにもざばっとつけて、こんなにゴージャスリッチなものはない!!!
そして、ここでの〆はご飯よりうどん、なのである。
実は大将、実にオリジナルなうどんを開発していて、もちろん自家製麺、出汁もいりこのみならず、複合的な組み合わせに、梶田商店の、醤油を使った本がえしを使用。あ、いうの忘れてた、この店の刺身醤油は梶田醤油です!
そんで、麺にもかなりの特徴があるという。讃岐うどんに侵攻された感のある四国だが、愛媛らしいうどんは、実はそれほどコシの強いものではなかった。これは期待が持てる!
妻が選んだ醤油うどん。なるほど実にカラフルなうどんだ、そして噛むとしっかり小麦の味と香りがする!
ここのところ、どう考えても「小麦の香りなんてしねーよ」という麺に「小麦の香り豊かで」というコメントをするのを見かけるが、いただけない。多くのうどん用粉から、香りは失われてるよ。その方が、つゆを選ばないんだから。
しかしこのうどんは香り豊かだな〜単にフスマの匂いというわけでもない。賑やかな香りと味わいだ。いろいろ研究してミックスしているのだろう。
僕が頼んだのは野菜かき揚げうどん。これが食べたかった!かけつゆはやはりいりこだけではなくさまざまな味わいがミックスされ、しかもうるさくない。この賑やかなうどん麺の香りと味わいにしっくりマッチしている!
寿里庵うどん、とてもオリジナルで、美味しい!愛媛の伝統的なうどんでもなく、また讃岐系とも違う、独自のうどん哲学によって構築された味だと感じた。旨い!
次に来るときはアパホテルもいいかもしれない、、、いやいや、ダイワロイだろ?とすこし葛藤。
寿浬庵アパホテル店、今なら席間も広々、対策もバッチリで、ゆったり食べられる。ぜひ愛媛を訪れる際は予約していただきたい!
イケちゃん、そして寿浬庵のトシさん、ありがとう!