あーーーーーー ほんとうにもうブログを書いている時間がありません。コロナで身動きとれなくて詰まっていた仕事がドドドドッと押し寄せてきている感じ。でも、ありがたいことですけどね。
でも、牛さんはお肉になってしまったので、売ってあげなければ! ということで、行きます。
闘牛大会の迫力はご覧になっていただけたと思いますが、牛も大変だけども、それ以上に重労働なのが勢子(せこ)と呼ばれる人達。そう、うしさんを引いて、闘牛場のなかでおよそ1トン×2頭の牛が暴れるすぐ横にピッタリ付き、勝敗がつくかつかないかのタイミングで両者を分けるという荒仕事。
その勢子の中でもひときわ体格がでかいのが、今回ぼくが短角牛「大嵐」くんを預けた下館進さん。
進さんともお付き合いが長くなったなぁ~。2006年に山形町へ行った時に、短角牛の部会長をしていた時からだからね。でも、これまで進さんに牛をお願いすることは不思議となかった。
今回、大嵐をお願いしようと思ったのは、山形町の短角牛農家の通常スペックの飼料を与えるのではない、ちょっと独自の飼料を与える育て方をしてくれるということになったから。
その飼料の内容だが、配合飼料と自家製のデントコーンサイレージを主にしつつ、アミノ酸飼料であるアミノビーフという飼料を多給していくというもの。
まず計画としては、2019年2月に生まれた大嵐君を、短角牛の去勢牛としては異例に長い30ヶ月齢まで育てることにしました。長く育てるほど実が熟しておいしくなるからです。ただし、通常の配合飼料ベースの育て方だと、どうしても25ヶ月齢以上に引っ張ると、皮下脂肪や筋間脂肪とよばれ嫌われる脂が増えていくだけになる傾向があると感じていました。
そこで、23ヶ月齢からは思い切って配合飼料の分量をごくわずかにして、発酵飼料であるアミノビーフ主体に切り替え。
進さんいわく
「それまでは肥育牛らしく太かったのが、どんどん痩せてったよ!もったいないなあ~」
というのだが、こちらとしては皮下脂肪が減って、肥育期間が長くなって赤身が充実しているのであればそちらの方がいいかなと思って、大ばくちに出たわけです。
その大嵐君に久しぶりの面会! よかった、もうコロナで会えないかと思ってた。
おおお!
いや思っていたよりもデカいじゃないですか、痩せたって言うからちょっと心配していたのだけれども、なんかいい感じです!
じつはこの日の翌々日にと畜が決まっていて、つまり出荷間際だったのだけれども、こんなに健康そうな肥育牛、嬉しいね!
いやーーー 進さん、本当にありがとうございました。会えてよかった!
そして6月23日、岩手県の食肉センターであるいわちくにて、大嵐君にはお肉になっていただきました。どうもありがとう。あなたのお肉は余すこと無く、ありがたくいただきます。
それにしても、山形町の短角牛の歴史を継承し続ける下館進さん、そして役場でそれを支える新井谷保彦くんに感謝!ありがとうございました!!!
ということで、そろそろ大嵐君のお肉の販売を始めます。まずはブロックで楽しめるお肉をチルドで販売します。その後、焼肉スライスパック、ハンバーグ、パテ、煮込み用、スジを冷凍で販売。そして、ドライエイジングをほどこす骨付きロースを1kg単位で販売します。
ちなみに、おそらく、ではありますが、僕はこの短角牛の所有を今年で人に譲るつもりです。つまり、岩手における僕の短角肥育牛の販売は、これがラストになる可能性大です。これについてはまた後ほど書きますね。
では、ご準備のほどお願いいたします。