ニコンZシリーズ待望のマイクロレンズである105mm、はやくライティングをして料理を撮りたいなと思っていたのだが、ちょうどビジネスランチミーティングが、しかもシュングルマンで計画していたので、持ち込んできた。
f5.6で撮影。ニコンのZシリーズは、撮影モードを決めるダイヤルに、ユーザーがカスタマイズしたモードを登録できるU1~U3がある。僕のZ6にはU3にマニュアルでISO100、シャッター速度1/125、F5.6というフラッシュ撮影するときのカスタムモードを記録していて、料理を撮る際はこれに会わせて撮影する。
そのF5.6がこれ。やや浅めの被写界深度となるので、ピント位置より後ろはなだらかにボケていく。料理写真ではあまりつかわない絞りかもしれない。それをf8まで搾るとこんな感じになる。
角度も買えたので厳密な比較ができなくてゴメンナサイ。でも、前の写真にくらべピント面が厚くなったことが見てとれるだろう。
やはりこれまで使用してきた90mm、または85mmという焦点距離のマクロレンズと比べ、105mmという長さはパースがつかなくなるという恩恵を感じる。こうして縦位置にしたさいの、ガラス皿の円形がとてもきれいて、遠近感の歪みをまったく感じない。つまり、食材や料理のみたままを撮ることができるということだ。
ワカサギ、しっかり綺麗に補足できている。
さあそして肉だ。
やったね、今日は岩手県の岩泉町の短角牛。
「岩泉の短角、いまごろ一番美味しいんですよ。真空低温調理で下ごしらえしたのを炭火で仕上げてますので、ぜんぶで3時間くらいかかってますかね。」
とのこと。ソースはジュを煮詰めたものにワサビと西洋ワサビをいれたもの。
やーーーーーー 本当に素晴らしい。赤身中心の肉質のなかに数本、スジのように走るサシ部分がみてとれる。
Photoshopでトリミングをしてみたらこんな感じだ!
本当に、肉の線維が綺麗に表現されている!透明になっている部分が脂で、「こんなふうになっていたのか」と思ってしまうよね!
鋭利なナイフでカットした肉の表面も、、、
ほれ、このとおり。
これ、細胞見えてるんじゃないの?ってかんじの写りである!
しかもこの短角牛の火入れが実に最高に素晴らしかった!この厚みに均一に火入れをしていくのはとても大変な作業だが、3時間、、、ありがとうね小池君。
ジュを煮詰め、ワサビと西洋ワサビ両方でツンとした風味をつけたソースも実に美味しい! 余ったソースもテーブルに残しておいて、飲み物としていただいちゃいました。
そして、、、
僕的には、小池俊一郎いちばんの美味しいパスタ。鮎をまるごとつかったスパゲティ。
鮎のはらわたをほろ苦いアンチョビにみたててソースにし、身肉は愚として入れ込んだ、鮎の魅力を余すことなく味わうことができる一品だ。
この麺に絡みついたソースにクローズアップ!(トリミングによるクローズアップです)
あああああ、鮎のはらわたソースの粒子が見える!
これ、高画素機のZ7で撮影したら、もっと精細に撮れていただろうな、、、はやく出てこいZ9!
こんな風にリフトすると、、、
湯気を撮影することができるのだが、この湯気にクローズアップ!
空気ってこう動いていたのね!?という驚きである。
デザートは、F5.6でしっとりと。
なんと美しいボケなんとキリッとした合焦点なのだろう。
そして、人の顔の写真をとれば、、、
これまたテクスチャーとして存在する要素がぜーんぶ写っているかのような。女性を撮影する際は後処理(ソフト化)が必須ですな。
それにしても、嬉しいですねぇ、ニコンがやっと商品を出していけるようになってきて。