さて、今回の大清水牧野行きは、オリンパスの超ド級レンズ150-400mmの撮影テスト用、というが目的の一つであるけれども、それだけではもちろんない。僕が名目上所有し、預託している母牛のいなほが、新たに子を産んでくれたというので、会いに行くというのが一番の目的だ。
看守小屋にて名簿を見ると、いなほの子牛として、3月6日に生まれたと記録がある。命名「なずな」。いなほからなずなが生まれました。
牧野ではこの個体識別番号が耳標に刻印されているのをたよりに探すことになる。だいだい母牛の近くに子牛がいるから、いなほを探すほうが楽かもしれない。
といってもねえ、これがけっこう大変なんですよ。みんなこっちを向いて耳標をみせてくれるわけじゃないからね。もちろんいなほはもう10歳になるので、ベテランぽい牛を追えばいいのだけれども。
と、ここで、案内人の杉澤くんが「やまけんちゃんのそのレンズで、耳標番号みえるんじゃないの?」と。
あっそうか!その手があるかと最大望遠で牛の耳元を狙うこと10頭分あたりで、、、
みつけた! 末尾番号59915がいなほです。
いなほ、立派にベテランの母牛となってくれました。立派な角になったねぇ。
この角についた環が年輪のようなもので、何歳で何産したかがだいたいわかるそうだ。
そして、初代ぼくの所有したメス牛である「ひつじぐも」から受け継いでいる形質がある。
おっぱいが、大きいんですよ! これがまた、他の牛より段違いで大きい。
乳首も太いので、あまり小さな牛だとうまくお乳を飲めないともいわれるのだけれども、このおっぱいのおかげで、僕の牛の血統はほぼみんなどでかく育ってくれるのでした。
ムシッムシッとフレッシュな草を食べている。この季節、彼女らにとって幸せな時間が流れる。
と、そこに!
子牛が近寄ってきた、、、ということは!
はい、この子がなずなちゃんです。うん、可愛いなあ!
なずなちゃん、警戒心が強いのか、ぼくが離れたところから狙っていても、ずーっとこちらの方を凝視してきます。
「なんなの、アタシの方ばっかり観て!」という感じ(笑)
ずーっと僕のことが気になっているようで、いなほのお乳を飲むことをしないまま、疲れたのか、寝てしまいました。
いやーでも会えてよかった!
牛の面倒をみてくれている槻木会長ともお会いできて、よかった!
ところで、衝撃的だったのが、大清水牧野のシンボルとも言える、風力発電のあのでっかい風車。下記の写真は、昨年中にラシーム高田君やメツゲライクスダの楠田シェフ達と訪れたときのもの。
それが、、、なくなってるんですよ!!!!!!!!
きけば、三基あった風車を、高性能で巨大な一基に集約するのだそう。そうか、、、この風景、好きだったんだけどなあ、、、
それにしても大清水牧野は心が清らかになります。鳥や虫による天然の音サラウンド環境、最高だった!
帰り道、浄法寺の滴生舎へ。ここ二戸市浄法寺地区はなにをかくそう日本一の生産量を誇る漆の山地。かつては漆山地だけではなく、漆器にする技術もあった。それを復活させたのがここなのである。我が家はここと出合ってから、すばらしい漆器の魅力に開眼、お椀に箸、お重に鉢などを買い求めています。
今回、この深い鉢がほしかったんだけど、置く場所がない!ので、置く場所をつくってからお迎えしたいと思います。
職人さんの仕事を観られるのもここの魅力。
まだ行ったことがない人はぜひ。百貨店で買うより断然お得な価格ですばらしい漆器を買うことができます。
そして、もちろんここへ向かいました。
二戸で短角牛を食べるならここ!
ということで、いい一日でした。杉澤君、槻木会長、ありがとうございました!