やまけんの出張食い倒れ日記

【料理作例追加】NikonZマウントでマクロ撮影したいよっ!という諸兄に Z50mmF1.8でここまで寄れるエクステンションチューブの人柱になってみた!

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はい、タイトルを観て「なんのこと?」と思った人ゴメンナサイ、カメラネタです。

ニコンのZマウントはいま僕が愛用しているカメラの規格。カメラ界の巨人であるニコンがミラーレス用に開発した規格であるZマウントのすばらしい表現力に惚れてしまい、Fマウント機を売って乗り換えました。それには後悔していないのだけれども、問題はあって、「あるべきレンズがまだ出ていない」ということ。

ミラーレスに早くから取り組んできたソニーと違い、ニコンは後発組なので、まだレンズラインナップが充実していないのです。またソニーはレンズマウントの規格をオープンにしているのか、サードバーティーからもソニーEマウント対応レンズがたくさん出てきており、結果的に充実しているのですね。そこだけは羨ましい(「だけ」というのは、僕は基本的にソニー製品が好きではないからです)。

で、ニコンZマウントのレンズとしてもっとも欠落を感じているのがマクロレンズ。ニコンではマイクロレンズと言いますが、つまり接写性能が高く描写も精細なレンズです。これが圧倒的にいま欠けているわけです。

これまで、書き手としても多くのカメラマンと仕事をさせていただいてきましたが、料理を美味しそうに撮影できるレンズとして使われていたのはやはりマクロレンズでした。僕自身も料理写真を撮るようになって、一番多用したのがマクロレンズ。Tamronの90mmレンズを多様していました。

でもZマウント用のマクロレンズが発売されておらず、またサードパーティであるTamronの90mmがZマウントでは使えない(動作しないんです)ので、最近ではニコンFマウントのPC-Eマイクロニッコール85mmを使用することが多い状況。このレンズは色んな意味で最高なのですが、AFが効かないということと、そもそもZマウント用ではないので、Zマウント本来の性能を活かせません。

ということで、第三の選択肢を試してみました。それが接写リング、またはエクステンションチューブと呼ばれる製品です。

■VILTROX エクステンションチューブ ニコンZマウント用 DG-Z 接写リング AF Nikon Zマウントカメラ適用 12mm 24mm 2点セット
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このリングをZマウントとレンズの間に挟むことで、焦点の合う最短撮影距離を変えることができるのですね。

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上の写真、レンズとマウントの間に、この製品が入っているのがおわかりでしょうか。

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こんな感じですね。

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製品は2つのリングが付属しているのですが、今回は12mmというリングを使用。レンズはZ50mmf1.8というレンズです。このレンズは標準域の焦点距離のレンズとしては一般的なスペックで、最短撮影距離が40cmです。つまりあまり寄れません。

ところがこのエクステンションチューブを装着すると、40cmを超えて寄っても、焦点が合うようになります。冒頭の写真はモスバーガーのハンバーガーですが、再掲しましょう。

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マクロレンズのように寄れますね。ちなみに絞りはf3.2。ピンとはパティに合わせているのですが、トマトソースから先は溶けるようなボケになっています。

また、門前仲町の自家焙煎コーヒー店、カフェ・デザール・ピコではデミタスカップでテスト撮影。

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ご覧のように、50mm標準レンズではありえないほど寄ることができます。

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具体的に「どのくらい寄れるのか」をチェックしました。

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原宿のIKEAで購入した、日本ではなかなか珍しいMSC認証のニシン缶詰。MSCというのは、サステナビリティに配慮し、持続可能な水産資源の認証です。詳しくはエシカルはおいしい!!をご参照のこと。

■エシカルはおいしい!!
豊かな海を未来に継いでいくために、わたしたちの買物でできること。MSC「海のエコラベル」を識ることがその第一歩!
https://bit.ly/32D0u7p

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上の写真は、エクステンションチューブをつけずに撮影した場合の最短撮影距離。ちなみに缶詰めのサイズですが、横幅がちょうど15cmでした。通常、ここまでしか寄れません。それが、エクステンションチューブ12mmを着けるとどうなるか。

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横幅いっぱいよりすこし余裕をもったこのあたりから焦点が合い始めます。あ、書き忘れましたが、エクステンションチューブをつけると寄れるようにはなりますが、逆に通常の距離感での撮影はできなくなります。つまりこの辺の距離までは焦点が合いません。

で、一番近づくとここら辺。

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印刷の網目がみえるくらいまで寄れるということですね。MSC認証のマークも網目がみえるくらいに寄ることが可能になります。

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しかも、Zレンズが優秀であるからでしょうね、ほぼ画質が劣化していないように感じます。すごい!

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この中間リング、12mmと24mmの2本セット(重ねて使うこともできる)で6000円程度で購入できるので、お得感はあるかと思います。ただ、純正品でないので、マウント接合部などの精度には若干の不安があります。僕はあまり多用する気にはなっていませんが、いざという時のためにカメラバッグに忍ばせておいています。

【0:51追記】

えー 料理を撮影してみました。

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事務所でランチ、今日はポルチーニクリームのリゾットです。 えっ そんなの作ったの!?いえいえ、SLクリエーションズの絶品冷凍食品、Z'sメニューの一品です。上の写真はSIGMA fpで撮影しており、絞りはf6.3です。

で、Z50mmをF5.6にして撮影したのがこちら。

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この距離からしかピントが合いませんので、皿の全景はリングをはずさないと撮れないということになります。でも、ピントが合っているところはきっちり描写できているような気がしますね。

そして、、、

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F1.8です。 考えてみたらF1.8のマクロレンズってありませんよね。そういう意味ではこんな描写ができるというのはすごいことかも。

ただ、ごらんの通り、スプーン上ですでにピンとの合う箇所合わない箇所が分かれています。これが嫌ならF5.6以上に絞ることが必要になるでしょう。まあ、上の場合、ちゃんとポルチーニと米、パセリがピンと上にくるように、スプーン上の盛りをデザインしとかないとダメなんですけどね(笑)

【追記終了】

どうしても手持ちのZマウントレンズで寄りたい!という方は、使ってみてはいかがでしょうか。いずれ、70-200mmにつけたらどうなるのか?というのもテストしてみたいと思います。

ちなみにZ50mmf1.8はノーマル状態でもいいレンズです。

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すばらしく綺麗に写るニコンZユーザーがもっと増えたら嬉しいですね。