昨日、シェフの森枝幹くんも参加するオンライン会議に参加したら、森枝君が入ってくるなり「わっ なにやまけんさんの画面、綺麗に映ってる!」と驚かれた。
ああ、カメラやガジェットマニアからすればもうフツーのことなんだけど、その他の一般の人達にとっては、Web会議用に外付けカメラを使うというのはまだまだフツーではないのだな。
幹くん、僕が使っているのは上記のような仕組みです。Web会議用のPCにもカメラは内蔵されているけど、それは使わない。35mm版デジタルカメラをPCにUSB接続して、その映像をWeb会議システムに流しているんですよ。
彼らからみえるのはこういう画面。
背景がダーンとボケてくれるので、乱雑な事務所内がうまくぼやけてみえる。つまり、こういうことね。
使っているカメラはSIGMA fp。
35mm版フルサイズながら小型ボディ。にも関わらず、排熱用のスリットが入っており、動画撮影時も数時間にわたる連続運用が可能だ。電池では1時間程度しか保たないので、専用のACアダプターをつなげている。
通常の一眼レブまたはミラーレスカメラは、カメラとPCをつないで映像を伝送することはできない。ところがSIGMA fpや他の数台のカメラは、PCにつなぐとWebカメラとして認識してくれ、スイッチャーやキャプチャーボードの必要がない。世の中のカメラがすべてそうなればいいのに、ということで、今後出てくるカメラはおそらくほぼそうなります。
新しいモデルが出るようで、つい先日からキャッシュバックキャンペーンが始まっている。上手に買えばそれほど高くない金額で買えるかもしれない。ただ、先にも書いたように電池駆動では1時間が限界なので、Web会議に使用するつもりならAC電源で運用できるアダプターとケーブルのセット「SAC-7P」も買った方がいい。こちらはamazonでは売ってなくて、本家SIGMAのオンラインショップでも在庫切れ、ヨドバシなら売っている。
で、気になるレンズは先日も紹介したiシリーズの35mmf2だ。
■SIGMA Iシリーズの玉ボケをクリスマスシーズンで確認する。キレイキレイ!
https://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2020/12/30183.html
いろんなレンズで撮ってテストしたのだが、ボケを狙ってもっと長いレンズをつけてしまうと、顔しか映らない。やはり手振りがみえないと表現力が落ちるので、バストの上が映るくらいでいいだろうということで35mm。しかもこれならPCのすぐ後ろに置けるので、ケーブルが短くて済む(これ重要)。70mm以上だとPCから2メートル以上離さないとキツイよ。
このように綺麗なボケを保つ35mmf2だからこそ、森枝君が「おおっ」と驚くオンライン会議となったわけだ。
教育関係者など、どうしてもオンラインで人前で話さなければならない人は増えてくるだろう。情報伝達はネットワーク経由になるのだから、映像情報のインプットたるカメラとレンズは、ちゃんと投資しといた方がいいと思いますよ。