SIGMAのあたらしいiシリーズ、24mmがまだ出ていないので手元にあるのは35mmと45mm、そしてシリーズ中もっとも望遠よりのレンズである65mm F2 DG DN。スナップで持ち出す頻度は35mmが多いが、料理を撮るときにはやはり65mmだ。一般にレンズは、広角であるほど広い範囲が写るが、その分被写体が引き延ばされたように写り、ゆがみも生じやすい。だから料理を撮影するときはできるだけ望遠が望ましい。個人的には85mm以上が料理を撮る際の基準なのだけれども、65mmのこのレンズ、使ってみるとなかなか新鮮だ。
ということで、65mm一本をSIGMA fpに装着して、昼ごはんにタンメンを食べに行く。
事務所がある外神田は、秋葉原駅が最寄りだが、お隣の駅である御徒町へもほぼおなじ距離感だ。
南北に山手線の高架が走るが、その外側(昭和通り側)を歩くと宝石店が多い。この辺は素人おことわりの宝石問屋が多く、ありとあらゆる宝石関連商品が並んでいる。
この辺にインド料理店が多いのは、宝石を扱うインド系の人達が多くいるからで、彼らのためにある店が多いことと、中には彼ら自身が自分の好きなものを食べるためにインドレストランを建てているというのもある。
そんな一画を超えて昭和通りを渡り、鶏スープのラーメンが近隣で愛される「富白」へ。
ここのタンメンはとても美味しい。ほとんど化調で味を作る透明スープと違い、キッチリとった鶏白湯スープが秀逸なのだ。「ぶた」も注文すると850円になるが、ここのチャーシューはよくあるスープをとった後のだしがらの豚肉ではなく、実にきちんと作られたチャーシューでうまい。チャーシューを齧って、その味が口に残っているうちに野菜と浅草開化楼の麺をすすり込み、スープをすする。これを不断に連続するのがベストな食べ方だ。
65mmでf2で綺麗に撮影できる。ただ、このレンズは最短撮影距離が55cmと少し長めで、これを撮るためにかなり仰け反っている。麺をリフトしての写真はちと無理だ。これがあと10cmくらい寄れればなあ、と思ってしまうが、まあ仕方ないか。
ボケやピント位置の描写は実にすばらしい!