コロナの影響は多々あるけれども、菓子の売り上げが減少しているというのはピンとくるだろうか。もちろん巣ごもり需要で、お菓子ばっかり食べてるよという人もいるかもしれないが、全体的には減っている。なぜなら、大きな需要である「旅先で購入するお土産菓子」の売上が激減しているからだ、、、したがって今年は製菓原料となる食材の売り先がなく大変な状況だ。たとえば小豆。たとえば砂糖(キビ砂糖もてんさい糖も)。
そして、たまごだ。それも製菓需要の大きな割合を占める液卵が余ってしまっている。そのあおりを喰っているのが高知県のちょっと変わった地鶏である土佐ジロー。地鶏の用途と言えば肉というのが普通なのだが、土佐ジローは卵が大人気。通常の若鶏が4キロ程度になるのに対し、2kgいくかいかないかくらいの小さな体躯のため、卵も小さい。その小さな卵が大人気なのだが、、、
その卵が売れない。正確には液卵が売れない。液卵とは、生卵が過剰になる時期に割卵して冷蔵または冷凍の状態で流通するものだ。おもに大量生産する製菓原料は液卵が使用されることが多いので、先の「いま困っている菓子」にドンピシャあたってしまっているのだ。
そうしたこともあって、高知県の土佐ジローの生産者団体である高知県土佐ジロー協会が「なんとか消費喚起しよう!」ということで考えたのがスイーツコンクールだ!といっても、コロナもあるのでクローズドに開催されたわけだが、その一次選考突破作品を撮影する任務を受けることになった。
審査員がまた豪華!
○金井 史章 氏
INFINIオーナーシェフ
○金子 博文 氏
銀座ウエスト シェフパティシエ
○並木 麻輝子 氏
料理・菓子ジャーナリスト
○畑 主税 氏
髙島屋和菓子バイヤー
○平岩 理緒 氏
スイーツジャーナリスト
という、豪華な審査員の面々が19種類の作品をテイスティング!
僕は今回は単なるカメラマンとして参加。淡々と作品撮りをしておりました。
そんな中、受賞した作品は、、、下記のFacebook投稿の本文をご覧あれ!
いやー、この作品、ビジュアルが「うおっまじ!?たまごかけご飯!?」と思いきや、違うんですね、スイーツなんですよ。
<最優秀賞>
森本智史様(機能訓練デイサービスモリモリ)
「TKG~土佐からのごちそう」
しかも、器も高知の焼き物だそうで、徹底しています。僕は試食しなかったけれども、審査員のみなさんがこれを推したのだから美味しかったのだろう。うん、たべてみたい!
<優秀賞>
猿渡浩之様(㈱ブロネット)
「卵焼きのフラン Flan aux oeufs」
金田英継様(東京製菓学校)
「土佐の恵み」
いやいや、出品してきた人達はほぼプロが多いという中、なかなかスゴい結果となりましたね、、、
なお、Facebookで平岩理緒さんと繋がっている人は、ぜひ彼女の11月5日の投稿を読んでいただきたい。今回の受賞作品についてすばらしい解説がなされている。観ていると本当に食べたくなること請け合いだ!
土佐ジローファンとしては、この受賞作品たちをどこかでいただきたいものですね。
ということで、みなさん生産者の持続可能性を確保するためにも、ぜひお菓子をたくさん食べましょう。