いつもお世話になっている三浦健司先生の写真展「十勝晴れ」がニコン銀座ニコンギャラリーで明日15時までの開催(本日は18時まで開いてる)となった。先週伺ったのだが、、、
その写真の素晴らしさに「これが写真というものか!」としばしたたずんでしまった。
ご覧の通り、作品はモノクロプリント。全プリントが三浦先生ご自身によるものだ。きけばエプソンのプロセレクションシリーズのプリンタを使用しているのだが、紙が違う。あるアメリカのメーカー製のもので、これで出力したところ、国内メーカーの用紙とは段違いの美しいプリントが得られたという。
ちなみに、三浦先生は「Photoshop使えないんだよ」ということを公言されている(謙遜して言っておられるだけで実際は使えるはずだ(笑))。では何を使っているかというと、なんといまでは使い続けている人が少ないだろう、CaptureNX2というニコン純正ソフト。最近のモデルではそもそも使えない(D810以降のニコンのRAW形式を読み込ませられない)はずなのだが、三浦先生はこれを使い続けておられる。
そして作品はなんとすべてニコンのアオリレンズであるPCニッコールシリーズで撮っておられる。
「ほとんどの作品を24mm、45mm、85mmのPCレンズでアオリを使って撮ってます」
とおっしゃっていて、そのおかげもあって、はるか遠方まで全域にピントが合った、高精細な写真となっている。
でも、そんな写真技法のはなしよりも、十勝に生まれ、十勝に生きる人でなければ見つけ得ないであろう被写体が素晴らしい。
「これってどんな自然現象なんですか?」と聞きたくなるような不思議な光景、雄大な光景がそこにある。カメラを構えて4時間待ったというようなものがザラだ。
ニコン銀座センターはこの20日で閉まり、新宿センターに統合されニコン東京となる。その締めくくりを三浦先生の写真展でというのは実に意義深い。
写真を愛する人にぜひ行って欲しい展示だ。もちろんいつもどおり入場無料。三浦先生もいらっしゃるはず。ぜひ足を運ばれたい。なお、三浦先生の撮影テクニック満載の本はこちら。