「Endurance(エンデュランス)」というカメラバッグの新興ブランドがあって、「これはいいかも」という製品を出していることは識っていた。というのも、僕もよく勉強させてもらっているstudio9(スタジオキュー)https://photo-studio9.com/ というオンラインメディアを率いるプロカメラマンの中原一雄さんが監修しているのだ。そりゃあ、痒いところに手が届く仕様になっているはずなのである。
同ブランドの有名なカメラバッグはこのロールトップタイプのリュックだ。
この製品が出た途端に、ほかの老舗カメラバッグメーカーもロールトップタイプのバッグを投入していた。それほど中原さんはみんなが欲しかった製品を具現化する力が強いといえる人だ。弊社がバックアップ用に採用しているSynologyのNAS製品についても、彼の記事を読んで買ってしまったものだ。ぜひ中原さん仕様のカメラマン向けNAS製品も出して欲しいと思う。
さて、今回買ったのはこれだ。
ビールグラスと並べるとこんな感じ。わりと薄い。
縦の高さもそれほどあるわけではない。
ミラーレスカメラ、主にOLYMPUSのE-M1markⅡを持ち出す際に愛用している、シンクタンクフォトのミラーレスムーバー25i(右)と比べるとこんな感じ。
幅は同じ程度だが、ミラーレスムーバーの方が背が低い。
内部レイアウトやアクセス方式もかなりポリシーが違うということがわかる。
メインファスナーを開けると、仕切りが4枚。
これで何をしようとしているかというと、このバッグには主にレンズを入れたいのだ。
考えて欲しいのだが、撮影フィールドではカメラはバッグから出し、ストラップを身体にかけて持っている状態であることが多い。だったら、最初からカメラはバッグに入れず、カメラバッグにはレンズ類だけを入れておくということで割り切れば、軽量装備が実現するのではないか?と思ったのだ。
だって、とりあえず実戦で必要なものを入れるとなるとこっちを使わざるを得ない。
バッグはロープロのノバ200AW II。これに24-70mmf4を装着したニコンZ6、Z14-30mmf4、Z50mmF1.8、マウントアダプタをつけたPC-Eマイクロニッコール85mmf2.8、そして新たに戦力に加わったZ70-200mmf2.8。フラッシュはGODOXのV350とそのトリガー。これだけ持ち歩こうものなら、「ミラーレスって軽いんじゃなかったっけ?」と叫びたくなる重量になる。といっても、D850で同装備するよりは確実に軽いんですけどね。
では、ここから小型のシューティングマルチバッグに必要最低限の装備を移すことを考える。まず、外歩きでフラッシュは使用しないと割り切り、レンズのみとする。そして、ブツ撮りはしないだろうということでPC-Eマイクロニッコール85mmf2.8もはずす。
そうすると、、、
見にくいかもしれないけど、仕切りを一枚はずして、レンズ三本は余裕で入ります。
ていうか、、、
ごらんの通り、Z6を24-70につけた状態でも入れられる! ファスナーもちゃんと閉まりました。
そして、これだけでは終わりません。じつはこのバッグ、下面にもファスナーが付いてるんですよ。
あれですね、Zガンダムでジ・オが隠し腕を出してくるような感じで、隠しスペースがあるのですよ!
おおおおおおっ
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお こんなスペースが!
さあお立ち会い、ここに70-200mmが入るのか!?
いやーーーーん 入っちゃった、、、
ということで、かなりパツパツにはなるけど、24-70mmf4を装着したニコンZ6、Z14-30mmf4、Z50mmF1.8、そして長玉であるZ70-200mmf2.8を就農することができたのである。
ただし、入ることは入るんだけど、すっげー重いです。バッグ重量が軽いのでAW200で運用するよりは軽いのだけど、体感的にはもっと重く感じる。それは付属ストラップが細いということと、人間光学的にあまり小さくて重いのを下げるのがよろしくないからでしょう。
でもまあとりあえず使ってみないとわからないでしょ!ということで、こないだの京都行きで実戦投入してみました。
ごらんの通り、持ち手をキャリーバッグのハンドルに通す運用が可能です。電車移動中は、ガチャガチャ動かしたくないので70-200mmはキャリーバッグ内に収容してます。
ホテルにて、70-200mmを隠しスペースにインして行動開始! ここから先の自分の写真はありませんのでご容赦。
半日ぶらついてみて、かなりキツイです。というのは、この時のストラップが付属の細いもののままだったから。そして、肝心のカメラにストラップをつけて来るの忘れてしまい、バッグ内にボディも入れていたから。そうなると、この小さいバッグにすべてが詰まっているので、重量バランスが悪い!
疲れました、、、
そこで、二つのハックをしました。ひとつはストラップの変更。
こういうこともあろうかと、70-200mmを入れていたロープロのレンズエクスチェンジケースに、ストラップつけたままで来たんです。こっちのストラップのほうが太いので、つけ心地がいいだろうと。
もうひとつは、これは単に忘れちゃっただけなんだけど、ピークデザインのストラップ「リーシュ」を京都のヨドバシで買いました。
ピークデザイン特有のアンカーシステムで装着・脱着が容易にできるアレです。
じつをいうとこのピークデザインのストラップは2本もっているのだけど、あまりつかってこなかった。というのも、重い一眼レフを念頭にした、スライドというヘビーなストラップを買ってしまったのだ。正直、軽量のミラーレスには向かない。
で、こわごわとリーシュを買ってみたんだけど、ニコンZシリーズにはこれでバッチリなサイズ感!最初からこれにしとけばよかった。
嬉しくなってホテルでパチリ。
翌日から、カメラ本体はリーシュストラップで身体の前面に垂らし、シューティングマルチバッグにはレンズを入れて背中側に回しておくという運用に。そうしたところ、重量バランスが身体の前後に分散されるので、とても身体が楽になった!
いや、イイ!
ということで、ニコンZシリーズのカメラと、エンデュランスのシューティングマルチバッグ、いい相性です!