ダイニングプラスというECサイトをご存じだろうか。オーストラリアやフランス産の牛肉やラム肉を輸入販売しているトップトレーディング社が運営する、消費者向けのECサイトだ。もともと業務用卸での販売がメインである同社が、消費者向けにもと運営しているので、通常の小売店にはとても並ぶはずのないマニアックな品ぞろえが特徴である。
■ダイニングプラス https://www.dining-plus.com/shop/default.aspx
トップトレーディングは僕がこのブログで採り上げてきたオージービーフやラムなどの商品をてがけていることもあり、僕にとっては貴重な世界の肉・食材事情の供給源ともなってくれている。そしたら、数年前にいっしょにオーストラリアを旅した塩津君からこんな連絡が。
「やまけんさん、フランス産マトン食べたくありませんか?むちゃくちゃ旨いんですけど、ジンギスカン屋さんがのきなみコロナで大変な状況で、在庫過剰なんです。消費者さんに向けても出血覚悟で販売しているんですけど、味見してもらえますか?」
※写真は某日、沖縄で撮影したものです(笑)
なんと、フランス産マトン! 皆さんご存じと思いますが、日本むけの羊肉輸出はオーストラリアが60%、ニュージーランド産が30%で、それ以外の10%をアイスランド産やフランス産、ハンガリー産、アメリカ産などが少量ずつ分け合っているという状況だ。つまり、フランス産の羊肉は日本ではとても稀少で、しかもラムではなくマトンというのは、まず小売店頭には並ばないものなのである。
しかもそのフランス産マトン、あのロックフォールチーズを作るため、ということはお乳を絞るために育てられていたということだ!
「この商品ブルーチーズで有名なロックフォールチーズ生産用に飼育されている雌羊のお肉なんです。基本、良質な肉を作るために肥育されているのではなく、あくまでも良質なミルクをとることを主として育てられた羊なのですが、結果的に肉の品質も良くなるとわたしは思っています。
また、このお肉は少しサシが入っています。フランス人は脂ののったお肉やサシの入った肉はあまり好まない傾向がまだまだ根強く、フランス国内では消費されておらず、ほぼイタリアでアロスティチーニ用と、日本向けで弊社しか販売していないものです。生産量も少ないですし。」
いやー、ロックフォールチーズのお乳を絞るためのメス牛さんのお肉とは、超絶に物語があり、かつ稀少じゃないか! たべたーい!
どっかーん!!!
やって参りました。なんとこのセット、全部でマトンのお肉2.5kgという質量なのです。入ってる内容、観て下さいよ。
マトンヒレ 300g×2
ロース焼肉用スライス 500g×2
マトンロール(腕、モモ、ロース)300g×3
ソラチ ジンギスカンのタレ 200g×2本
ドイツ製ソーセージ クラカウワー 250g×2
ね、マトン肉だけで2.5kgで、それにばかでかいソーセージが2本、ジンギスカンに最高なソラチのタレも着いている。
これで7,400円!
100グラム単価がたったの296円! しかもそれに500gのソーセージがついてきますからね、、、ソラチのタレも!
ただ一点だけ、これ賞味期限が9月15日までとなってます。
このブログを読んでるみなさんはおわかりとおもうけど、賞味期限は「これを過ぎたらもう食べられない!」ということを表しているわけではありません。あくまで記載の保存方法で保存していた場合に、この年月日までは品質が変わらないことを約束するよ、という期限のこと。通常、メーカーは賞味期限はみじかめに設定して出します。つまり、この商品、冷凍状態で保管しておけば、9月15日以降に食べても問題はありませんのでご安心を。
逆に言えば賞味期限が近いからこんなバーゲンプライスなんですよ。
どういうことかというと、お肉の輸入をしている商社さんはコロナで本当に大変なんですね。外食産業向けに輸入した肉が、3月以降ぱったりと売れなくなってしまった。その間、冷凍倉庫で保管をしていたけれども、賞味期限は厳然としてあるので、永遠に在庫しておくわけにはいかない。その期限が切れるタイミングがそろそろ、いろんなところで出てくるわけだ。
「じゃあ、スーパー向けに売ればいいじゃん」
と簡単に思うかもしれないが、よく考えて欲しい。ロックフォールチーズのために育てたフランス産マトンというのがいきなり並んで、主婦のみなさんが買いますかね?これは飲食店で「ほほーう、そんなものがあるのか!食べたい!」という感じで案内する説明型商材なんですよ。
さて、ではこのフランス産マトンどんな味か!?
まずは、ロールになっている薄切り肉を。腕、モモ、ロースの部位をギュッと固めて冷凍してスライスしたものですね。この形を観ると、どうも昔々の臭いジンギスカンを思いだしてしまう人も多いでしょう。
でもね、みてくださいよこの細かなサシを!
これは推測だけど、、、通常、オーストラリアやニュージーランドでのラム肉生産は、放牧で牧草のみをたべさせたものがほとんどだ。だが、このフランス産マトンは乳搾りをするための羊。乳量が多くないとこまるということで、牧草を与えるだけではなく、穀物も適量食べさせるのではないかと思う。穀物を与えると当然、サシは入り安くなる! その結果がこれなのではないか。
そう観たので、僕はこのスライス肉をしゃぶしゃぶでいただくことにした! 鶏ガラスープを少し溶かしたスープで、レタスと共にしゃぶしゃぶして、飯尾醸造の「しゃぶしゃぶに夢中」でいただくことに。
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお うま~い!!!!!
これはびっくりした!やっばい美味しさだ。まず、驚くのはラムより臭みが少ないんじゃないかというほどの上品さ。もちろんそれは羊肉の野趣がないということではない。牛とも豚とも違う羊にしか出し得ない美味しさがありつつ、くさみはない!ということだ。
しかもですな、スジが視認できるんだけど、ぜんっぜん硬くない。正直、経産羊だし、マトンだし、どう考えたってちょっと硬いんじゃないの?という意識は僕にもあった。それは杞憂であった! ほぼラムじゃないのか?とおもうような柔らか食感です。
まじで感動してしまったので、2日後にはロース焼肉用でジンギスカンを試みた!
シンプルにキャベツと玉ねぎだけでやっております。
ごらんくださいこの脂!
うっ うっ 旨い!!!!!!!
やっぱり臭みなし、うま味MAX、硬さなんかどこにもない!
しかもですね、ソラチのジンギスカンのタレがまた最高にベストマッチ! 首都圏でも「ベルのタレ」が手には入りやすいけど、正直ソラチの方が味わいが豊かで美味しいです。ぜひソラチを試してみて欲しい!
もんのすごいあっというまに夫婦ふたりですごい量のマトンをたいらげてしまいました。
しかし、まだまだ終わりません。
おそらく、家庭で食べられることも、レストランで食べられることも少ないのが羊のフィレ肉。それが2パックも入ってるんですよ。
シンプルに焼いて塩だけで食べてみましたが、こいつはヤバイ旨さ!
意外にしっかりめの食感、これはヒレ肉は内臓に一番近いこともありサシが入りにくいので、純赤身だからでしょう。これ、ブラインドでたべさせたら羊の肉ってわからないひと続出だと思う。
皿の下に、残った脂と肉汁を白飯にかけて食べたところ、、、
これが強烈に美味しいのだ! ぜひ試して欲しい。
そして後日、もう1パックあったので、今度は塩だけではなくパウダーのクミンとコリアンダーを効かせて炒めてみた。
控えめに言って最高です!
まるで自宅が羊香味坊になったのか!?と錯覚する美味しさである!
そして、おまけというにはあまりに存在感のある、、、
ドイツ製ソーセージがこれまた2本!
ドイツに敬意を表してカレーマスタードとケチャップで。みてください、これだけで腹一杯になること間違いなし。フランスパン1本でホットドッグにしてもいいね。食べきれるかわからないけど!
ということで、ダイニングプラスでこのお得なセット、あと20セットくらいしか残ってないようだけど、このままだと9月15日を迎えて廃棄することになってしまうかもしれない。繰りかえしますが「9月15日以降でも食べられます」。こんな肉、もう食べるチャンスないかもしれませんよ。ぜひ味わってみて下さい。
本製品はやまけんが心からストロングリーにリコメンドいたします。これは、旨い!
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賞味期限: 2020年09月15日