徳島へ来ております。最大の仕事はある種の営業ですが、無事終えました、、、それにしても眠い、というのもJALで早めに予約していたにも関わらず「ご予約いただいた9時台の便が減便対象となりますので、7時台の便に振り替えか、そうでなければ午後15時台になります」と言われた。ええーーーーー 7時台か15時台かってすげー二択だな。ていうか、そんなの早い時間しかないじゃん。ということで、寝不足のまま徳島へ来ちゃいました。
旅の主催者はしばらく前まで徳島の地域商社で辣腕をふるっていたネイビープランニングの溝口さん。私が尊敬する地域商品開発と流通指導のプロです。僕のことを「やまけん」と呼ばずに「やまもとくん」と呼ぶのはこの人くらいです(理由はわからない)。
「いやー 早く着いちゃったね。ホテルに先にはいれるわけでもないし、一つ提案があるんだ」
と、徳島を熟知した溝口さんの口から出たのは「レンタサイクル」。駅前の地下道を降りたところに広大にして公営の自転車駐車場があるのだが、そこで自転車を借りられるのだという。
ママチャリ型電動アシスト自転車、なんと5時間未満270円、5時間以上でも450円、一ヶ月6000円。やっす~い!!!わが生まれ故郷である今治市で、しまなみ海道をチャリンコで走るか、とレンタサイクル屋でみたら6000円とかでビックリしたことがあるが、徳島はそんなことは言わないのである。素晴らしい!
ということで、、、まずは徳島市民の台所的地元スーパー。
隣の自転車の荷台に無造作に積まれているのは芋がら。エイリアンの足みたいですな。こちらではよく食べるとのこと。東京ではまず一般の家庭ではあまり買い物しない品目であります。
そして、魚肉練り製品のコーナー一面にならぶのがカツ! トンカツじゃないよ、フィッシュカツだよ!
フィッシュカツをご存じない方はこちらをごらんあれ。
伊勢丹新宿店の地下一階で徳島フェア開催中!そこに、なんと、あの四宮蒲鉾店が「●●●●●カツ」をひっさげて、初の店頭売りをしている!これはおおごと、ぜったいに買いに行った方がいい!
https://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2019/03/29797.html
ちなみにこのスーパーには、しばらくまえまで四宮蒲鉾店のフィッシュカツがあったそうだが、今はない!残念だ。
しっかし四国のスーパーの魚コーナーは危険。すっばらしく美味しそうなタチウオの照り焼き、アオリイカの刺身が、東京から比較するとうそみたいな安い価格で置かれている。あれもこれも買いたくなるが自制!
さて、店舗視察を終えて走り出す。
阿波おどり、今年は開催が難しいんですね。残念に思っているひとがたくさんいることでしょう。
「ここの交差点にはね、デビルマンがいるんだよ。」と溝口さん。えええっ
ほんとだ!!!
「ここがね、デビルマンの下で、っていう待ち合わせスポットなんです。」
そうか、もう古典的名作と思ってたけど、ここではまだまだ永井豪キャラが生きているのか!
かるーく城跡をポタリング。
溝口さんいわく、徳島の県民性なんだろうけど、整理整頓や掃除がちゃんと行き届いているところが多い、と。
溝口さんもいろんな地域をまわるけど、徳島の人達のホスピタリティというか、まわりを綺麗にしとこうという意識はとても高いものがあるということだった。
たしかに、この公園となっている城跡を一周すると、ゴミも落ちて無く、緑も綺麗に手入れされている。
「じゃあ、軽くコーヒーでも飲もうか」
と入ったのは、、、ああっ あの夢のサンドイッチ喫茶、TAKASHIMAだ!
この店、とにかくサンドイッチのメニューが豊富なんですよ。
みてくださいよこの魅惑的な、片っ端から頼んじゃいたくなるくらいの充実のサンドイッチメニュー!
気になったのがクロックマダム(とり肉の照り焼きとハムとチーズ)って、そういう内容だったっけクロックマダム!?
先に頼んだアイスコーヒーが出て参りました。
これが実に美味しい、、、
じつは溝口さんにいわれていた徳島のもうひとつの特徴が、「徳島県のコーヒーのレベルが高い」ということ。そう、明日また行くが、名店「コーヒーワークス」を筆頭に、昔から焙煎を手がける業者さんが多く、ふつうの喫茶店で飲むコーヒーがたいがい美味しいのである。東京でわざわざスペシャルティコーヒーの店にいくより、徳島のふっつうの店の方がいいかもしれない。
さあ~て
うわさのクロックマダム(徳島流)です(笑)
さきのメニューには「とり肉照り焼き、ハム、チーズ」とありましたが、、、
どうみても絶妙な火入れ加減の目玉焼きも挟まれてるじゃないですか!
うまい。鶏の照り焼きは仕入れ品だと思うけど、そんなの些細なことです。ハムチーズ卵とりの照り焼きサンドイッチって、東京でもなかなかないでしょう。
あー この店のすべてのサンドイッチを制覇したいものだ、、、
さて、そうこうしているうちにお昼です。もともとは昼ちょっと前に着くはずだったんです(笑)
やっぱりここでしょう。
「はやし」もちゃんとアルコール消毒、テーブルは間引きしてあり、入店して座れる人数を絞っています。以前からこの店、地元の人は持ち帰りで買っていく率が高かったのだけど、コロナでそれに拍車がかかった模様。
広い焼き場では、おびただしい枚数のお好み焼きが分業で焼かれていました。
まずは「よせそば」。焼きそばの「よせ」ということ。よせとは寄せ鍋、のように色んな具材が入っていることらしい。大ぶりのモンゴウイカ、エビ、挽き肉たっぷり。麺はソースが絡む中太麺なのがうれしい。
うまい。ゴロッとはいったイカうまい。ジクジクと焼いたソースの香りが立ちのぼってくるのが、いままさに食べてるのにまた食欲が沸いてくる凶悪さ加減である。
そして豆天。豆は金時豆を店で甘く炊いたやつ。天はエビの天ぷら。
ここでの豆の役割はまったくゲテものではない。たしかに甘いが、ソース味のお好み焼きに絶妙にマッチング。
考えてみればソースだって糖分がかなり多い。甘さとでん粉質は脳を直撃する美味しい要素だから、親和性が高いのだ!
いやー 感動した。やっぱり好きだわ、徳島食。
ということで、午後イチの営業(のようなもの)は期待以上の好感触で完了。ホテルで一休みして、行程は夜に続きます。