「ヴィーガンレシピ」を製作してくれた青山The Burnの米澤くんが「ちょっとスゴいヴィーガンミートが試作されてます」と言うので店に寄ってみた。
ちなみに米澤くんも最近、富士フイルムのX-T200を手に入れたそうだ。いいねえ、料理人はもっと写真を撮ったらいいんだよ。
「やまけんさんまずはこれ!」と出してくれたのが、僕が紹介した広島のレモン農家・菅君が栽培するエルダー・フラワーのシロップを炭酸で割った、げにも美しき飲み物!
エルダーフラワーのふんわりした甘い香りが見事に溶け込んでいる!これは、ジンで割ると口説ける、、、(笑)
「シャンパンで割っても美味しいでしょうね!」
うん、そうだな。菅君、ぜひ増産を。
ケールサラダ、ブラッシュアップしたとのこと。
米澤くんの真骨頂といえば、シナッとした弱い食感の素材をカリッとした歯触りのものを合わせて、立体的な食感と満足感を与えてくれるところ。香りの面でもミントが入ることで、退屈になりがちなケールが3D構造に。大変美味しゅうございます。
さて、、、
うわさのヴィーガンミートのハンバーグを、まあこれはヴィーガンレシピにはならないけど、目玉焼きを乗せて、フォンを詰めたソースにて。
「あえて普通のハンバーグの体にしてみたんですけど、とにかく食べてみて下さい」
いやーーーーーーーーーーー 来ましたね。
ここのところ、いろんなソイベースの植物性肉を試してきたけど、かなり肉の味わいに近い。日本人はもともと大豆をよく食べる文化をもつので気にならないけれども、欧米人は大豆の匂いが嫌いという人がとても多い。というと「え、匂いなんてあったっけ?」と思う人は、昔から食べているからわからないのです。
そうしたこともあって、日本のメーカーがソイベースの代替肉製品を海外市場にもっていくと「え、ソイ!?それなら要らない!」とそっぽを向かれてしまうこともあるそう。それで、アメリカの代替肉市場ではソラマメやエンドウマメベースの蛋白をつかうところが多いのだ。
でも、この製品はとても練られている、、、すくなくとも、大豆臭といえるものは感じない。おそらく何も言われずにこの皿を出されて「あれ?これ肉ではないでしょう!?」と声を挙げる人は、そういないんじゃないか。そう思ってしまうできばえだ。
「やまけんさん、プレーンな状態もたべてみてください」
といわれて、ソースをかけないものも。
あ、なるほどね、この状態だと、わかる。大豆ベース特有の香りがすこし立ってくる。
「でも、さっきのようにソースをかけて、料理に仕立てると、ほぼほぼわかりませんよね。僕もかなりいろんな製品を試してきましたが、かなり完成度が高くなってきたと思います」
本当にそう思う。日本のヴィーガンミート市場もこれから2.0の世界へ羽ばたくのだろうか、楽しみだ。