やっとオープンにできる時が来た!
僕が心から愛するカレー、このブログ初期に衝撃の出会いを果たした大阪のインデアンカレーの東京での新店がようやく本日からオープンである。
東京一号店である東京ビルTOKIA地下1階にある丸ノ内店ができたのが2005年!このエントリの時だ。
■君はもう食べたか!?インデアンカレー丸の内店・開店おめでとうございます!
https://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2005/11/833.html
ということは、15年ぶりの新店なんですよ、、、ビックリするなあ、もう。
ここ数年でこのブログを読み始めた人は識らないだろうけど、インデアンカレーと僕の出会いはこのブログ史上最大級といっても過言ではないもの。あまりに好きになりすぎて、僕の最初の食い倒れ本「やまけんの全国出張食い倒れガイド」(現在絶版)にどうしても掲載したくて、大阪に住む親友が飛び込みで僕の思いを直訴してくれて、取材が実現した。
「なにをおおげさな」と思うかもしれないが、インデアンという会社は積極的に取材を受けず、本社がどこにあるかもよくわからない(情報が公開されていない)会社なのだ。そんな中、突撃してくれた西垣内にはいまも感謝し続けている。
そのインデアンと知り合う中で、あまり公にいってこなかったけれども、インデアンカレーの公式Webサイトを「やまけんさん、つくってくれません?」というお申し出があり、手がけることになった。
そのWebサイトもこのたび、めでたくリニューアル!
■インデアンカレー公式Webサイト https://www.indiancurry.jp/
どんな風に変わったか、ぜひご覧いただきたい。目玉はなんといっても、インデアンカレー各店のメニューで使われていて、なんとも心が安まるあのフォント(勝手ながらインデアンカレーフォントと名づけたいところだ!)でメニューやプライスの情報を示していることだ。
それはともかく、大手町店のことだ。
大手町の、というより皇居にもほど近く、あの将門塚に隣接してオープンした多目的ビルディングのOtemachi One。この地下一階に、インデアンカレー大手町店ができた。
あいかわらず美しい調度に、立派な大理石のカウンター。そして、今回の店はとにかく客数が多く、27席!
その席数の多さの秘密は、下の写真のカウンターの奥で、壁に沿ってククッと直角に曲がっているところにある。
カレーをよそう店員が立ち働くのを背中に眺める裏の席があるのは通常パターンなのだが、そこからさらに90度回り込む席があるのだ。このレイアウトは実に挑戦的!
この店を任されるのは、僕が大好きなあの男である。そう、彼である、、、
インデアンカレーのことをあまりご存じない人もいるかもしれない。インデアンカレーは大阪のクラシックなカレー文化の源となった店である。関東圏には上等カレーや日乃屋カレーなど、一口目が甘くていきなり辛みが来るというパターン味わいで、白い楕円形の皿でカレーを出す店がここ10年でいくつかできた。じつはそれらはインデアンの模倣、というとなんだけど、ほぼインデアンを踏襲したスタイルだ。だってインデアンは1947年創業ですからね。それより歴史があってこのスタイルを作った店があるならぜひ教えてほしい。
この特徴的なインデアンカレー、ルーは要塞のごとき工場で製造しているので、各店舗には同じルーが使われている。のだが、各店舗を回ってカレーをいただくと、味わいが少しずつ違うと感じることがある。それは、各店舗の熱源や鍋釜類、店舗での微妙な火入れの違い、そしてごはんの盛り方による空気の入り方に起因するものだろう、と僕は考えている。
店舗のオペレーションのみごとさも特筆ものだ。カレーを食べながら、その辛さで相対的に甘く感じる水を飲むのが至福の時なのだが、すこしでも水が減るとスッと注ぎ足してくれる。過剰なまでの静やかなサービスにみな驚くこと請け合いだ。
ちなみに、インデアンカレーの新店オープン当初は、これまで来客にオリジナルグッズが提供されるのが常だった。本日はどうなるのだろう?僕はインデアンカレーグッズコレクターなので、本日11時のオープンに駆けつける予定だ。
日本中をスパイスカレーが席捲しようと、インデアンカレーが創り出したスタイルは不滅なのである。大手町に働くみなさん、今日、またその歴史を見に行かないか?
■インデアンカレーotemachi one店
https://www.indiancurry.jp/otemachi/