年末、事務所に設置してあるカメラ用の防湿庫のスポンジを入れ替えた。
防湿庫というのはその名の通り、湿めり気を防ぐ庫のことで、カメラやレンズなどを入れて低湿度を保持するものだ。カメラを複数台、レンズを複数本持っている場合、なんらかの防湿対策をした方がいい。バリバリと使っている状態(週に一度はうごかすくらいの頻度)ならば大丈夫だが、ずっと放っておくと、高温多湿な日本の環境では、レンズ内にカビが生えてしまい、画質が顕著に落ちる。しかも一度カビが生えると、除去不可能なのだ。
僕は週刊アスキーの連載をしていたころ(いまから15年以上前だ!)、プロカメラマンの八木澤芳彦さんに「どうせカメラもレンズも増えていくんだから、容量の大きい防湿庫を買っといた方がいいよ。」と薦められた。その後に知り合ったあべっちこと阿部秀之先生からも「あのね、おせんべい入れといたらいつまでも湿気ないから、って奥様にいえば買っても文句いわれないよ!」とアドバイスをいただき、東洋リビングの100リットルのモデルを購入した。
いま東洋リビングのWebをみたけど、もう生産終了品で現行品とは型番がまったく違う(笑)
さて、防湿庫で検索すると、中国製のやっすいものからなにからいろいろ出てくるのだけれども、東洋リビングをお薦めします。だってさ、全然壊れないし、9年ほど使ってるけど、除湿能力も落ちてない。ちなみにこのオートクリーンドライという製品シリーズは、光触媒によるカビなどの除去も可能だ。この辺をご参考に。
ところで防湿庫の検索をすると、この東洋リビングの検索結果についで、「トーリ・ハン」という違うメーカーも出てくる。トーリ・ハン?なにその名前、、、もしかして東洋リビング・販売を略してトーリ・ハン?と思う人もいるだろうが、まったくの別会社。
聞いた話しだが、東洋リビングにいた人が出て、自分で立ち上げた会社だそうだ。これ、ちょっと小ずるいよねえ。なんで自分が出た会社と誤認しそうな企業名にするんでしょうか。そういうの、大嫌い。
ということで、本家本元である東洋リビング製品を買いましょう。
さて、4段あるひきだしにはいったスポンジを入れ替える。なんで入れ替えるかというと、、、じつは会社の防湿庫に、「防湿できるし」とスパイスを入れておいたら、密閉が悪いのか、匂いが充満してスポンジに吸着してしまったようなのだ。いかーん!
ということで東洋リビングに電話したら、僕が購入したものはすでに生産終了で、現行品に使っているスポンジ(すこしだけ小さい)でいいなら、と。もちろんOK。これがなんと5段分5枚で500円、、、なんて良心的な会社なんでしょう。郵便で送ってくれて送料は300円。ああ、もっと早く変えておけばよかったな。
全部の引き出しをあけて、ちょうどいいので整理整頓。写真はSIGMAのsdQuattroとQuattro H、バッテリーグリップ、そして愛用レンズ2本。
こちらは同じくSIGMAのdpシリーズ。コンパクトカメラのはずなんだけど、けっこうかさばります(笑)
これらをガコーンと入れて扉を閉めておけば、一定の湿度で保たれる。あ、もちろんAC電源をつなげますけどね。
カメラ一台にレンズ10本以下であれば、密閉タイプの容器に防湿剤を入れて管理でもいいと思う。でもね、カメラ3台以上、それもマウント違いでもつ人ならば、悪いこと言わないので100リットル以上の製品を購入することをお勧めする。どうせ増えるんだからさ。
ちなみに僕は、自宅にも同型のものが一台あって、そちらもほぼフル。
だって今、ニコンFマウントとニコンZマウント、オリンパスOM-DとPanasonicのLUMIX、シグマのsdシリーズとdpシリーズがあるんだもん。それに付帯してレンズが何本ずつかあるので、2台は必須なんです。
ということで、防湿庫のススメでした!