いつも土佐あかうしのことでお世話になっている三谷ミートの三谷専務から電話が来た。
「あー、あのね、葉ニンニクがそちらに届きます。なんかうちの店にね、やまけんさんが葉ニンニクを好きだってことを知ってるおばあちゃんが「いいのができたからやまけんさんに送ってあげて」って持って来たらしいんですよ。お孫さんが持って来たそうなんですけど」
えええっ!?
それ、どなたですか?
「いやー どなたかはよくわかんないんです。お礼はいらないからって。そういうわけなんで、みかんも一緒にいれて送っときました。」
こういうことがあるから、高知ラブである。きっとNHK第一ラジオの「全国食べ物うまいもの」のコーナーを聴いてくれている方だろう。以前、高知の葉ニンニクのことを話したのですよ。
■NHK第一ラジオ「マイあさ!」 https://www4.nhk.or.jp/my-asa/
※日曜日の朝5:32~「全国食べ物うまいもの」というコーナーで僕が毎週出ています。
この写真を撮ったのは届いて3日目だから少し葉が黄色くなってしまっているが、届いたときはもう濃い真緑。ニンニクの球根部が肥大する前に抜き、葉野菜として食べるものである。置いておけば球根部が肥大してニンニクとして食べられるものを、葉野菜として食べてしまう。日本では葉ニンニクをバリバリ食べる地域はすくないのだが、高知県は冬場になると、どこの直売施設にも葉ニンニクが並ぶ。
先日も直売施設のエントリで書いたが、高知県も在来種の、皮が赤くなるニンニクがいまでも広く栽培されている。これの葉ニンニクなど、匂いが強くて最高だ。
高知県内ではこのニンニク葉をどう使うかというと、青い葉の部分をすり鉢でゴリゴリとあたって緑色のペーストにして、そこに味噌、砂糖、酢などを加えて、いわゆるヌタ用の味噌にする。ニンニクぬた味噌である。
これは2012年1月、高知に4人のシェフを連れて行ったときに、高山くんが「へー、そんな料理があるんすか!」と感心し、土佐あかうしのマリネにつかってみたいと言って作った際の写真だ。
高山くんがみようみまねでやろうとしたら、「ちゃうちゃうそうじゃないわーーー」とあかうし生産農家のお母ちゃん達がよってたかってすり鉢しはじめたのである(笑)
そのニンニクぬた味噌で、、、
あかうしをパック!
激烈旨かったよね!!!!
さてそんなニンニク葉ですが、我が家ではパスタや麻婆豆腐に入れるのが定番ですが、自分的に一番うまいと思うのはたまごとじ。
すみません、ぜんっぜん旨そうじゃないでしょ。でもねえこれが最高に飯が進むんです。
ニンニク葉はザクザク切って、根本の方は細かくカット。フライパンに多めの油(太白胡麻油など)を敷いてニンニク葉部分を炒めます。生の状態だと匂いがすごいけど、加熱すると意外に、強めのニラってかんじ。
たまご3つくらい割って溶いて、砂糖と醤油、オイスターソースを濃いめに入れて溶きます。葉ニンニク炒めてるフライパンにさらに油を増して、あつあつのところに卵を入れて一気に混ぜて、皿にあけます。
強い香りのニンニク葉には強い味をあてた方がうまい。オイスターソースとの相性抜群です。
ということで、博士論文が大詰めなので、これで精力を増強して臨みたいと思います。高知のお優しいおばあさま、お孫さん、お名前もわからずお礼のいいようもないのですが、本当にありがとうございました。美味しくいただいてます、ごちそうさまでした!
同梱されていたのは三谷さんがいれてくれた山北ミカン。
こちらも酸と甘さがマッチしてうまい!
ごちそうさまでした!年明け、また高知行かないとな。