役得なんですよ。短角牛の内臓肉を食べられるというのは。ご存じの通り、ハラミやサガリといった内臓肉は、通常ルートの取引では買うことができない。それどころか、生産者であっても、と畜場に出荷してのちに、内臓肉を取り戻すことができないことが普通だ。
なんで? いや、それが牛肉業界の闇なのであります。あとは自分で調べて下さい。
でも、と畜場によっては、内臓を生産者が引き取ることができるところも存在する。今回新生くんを出荷したのもそんなところだ。ありがとう、スターゼンプロセッサー三戸さん!
で、内臓もかなり販売したのだけれども、ハラミとサガリは自分用というか、お世話になった人と食べる用にとっておいた。ハラミについては先日、二戸の短角亭で、生産者さんと山長ミートさんと食べたとおりだ。
今回は、ハラミを小川畜産興業のみなさんに食べていただくことにした。小川畜産興業については下記の過去ログを読んでちょうだい。
■まだ販売まで日があるのにamazonでカテゴリー内ベストセラー1位御礼! 「熟成肉バイブル」熟成業者列伝その1 小川畜産興業という存在を識ってますか!?
https://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2017/08/21849.html
じつをいうと小川畜産興業には、昨年から岩手県の事業で短角牛をドライエイジングしてもらっているのだ。いろいろ無理を言っていることもあって、その御礼にハラミを送ってみなさん食べましょう、というわけだ。
場所は、大森駅の東口を出て少し歩いたところ。しゃぶしゃぶの木曽路がある横のビル、大戸屋とかも入っているけど、、、
牛のマークと焼肉OGAWAというのがみえるだろうか。このビル三階!
この日は待ちができてた! 小川グループの良質なお肉を堪能できる焼肉店である。
ここで、いつもお世話になっている高木さん、そして外食向けの部門統括をしている水野さん。
そして、現在ドライエイジング熟成庫の管理を一手に担っている石田くん!
じつは僕を入れて4人ともほぼ同年代である。いや、ありがたい!
さて、なにはなくともハラミです。
まあ観て下さいよ、この素晴らしい肉質!
まずはタレ漬けせずそのまま焼いて、、、
焼肉OGAWA特製のつけだれのみで。
いや、美味しい!ハラミはやはり、内臓肉といえども赤身の強い部位。だが、先の写真のようにほどよくサシも入っていて、焼肉にしたらたまらない部位である。新生くんの肉は、飼料用米を与えていることもあって透明感がありすぎるきらいがあるのだけれども、ハラミは内臓に近いこともあってにくにくしい!
一皿ぺろりとたいらげたのち、今度はモミダレにつけたハラミ登場!ちなみにハラミは2.5kg程度ありました。
いやもう ヤッヴァイ!!!
ちなみにカメラはE-M1markⅡ+12-100mmf4。 フラッシュ焚かなくても手ぶれ補正でビタッととまり、ガッツリ寄れるぜ!
そしてこの凶悪な香り!
以下略。
ひととおりハラミを楽しんだら、こんどは小川グループ渾身の肉が!
うん、やっぱりね、黒毛は黒毛の味がするなあ。当たり前だけど。
それもよかったけど、ちょっと嬉しかったのはゴールデンポークという銘柄豚。
写真でおわかりのように、肩ロースの色が半端なく濃くて、イノシシみたい!
豚臭さもあったけど、俺はこういう肉質の豚、好きだなぁ。
そして、〆はクッパマスターと呼ばれる水野さんお薦めのカルビラーメン!
こいつもヤバイ様相。牛ベースのスープに煮こんでホロホロになったカルビがたっぷり、しかも卵とじにしてある!
久しぶりにラーメンたべちった!
忌憚なくいろいろ言い合える仲になれてとても嬉しいです。高木さん、水野さん、石田くん、いつもありがとうございます!
焼肉OGAWAでまた会いましょう!あ、二葉町小川本店のコロッケも食べに行きまーす!