SIGMA fp売れているようです。ヨドバシカメラではソニー製品よりも売れているというランキングが発表されていたけれども、そうだよね、売れると思います。だって持ってて楽しいもん。
ただし、楽しいだけじゃいけません。やっぱり撮れる写真が素晴らしいということも重要。ひとつまえのジンギスカンかねひろの写真はすべて45mmを装着したfpで、地灯りで撮っています。ぼけの大きさを観るとやはりフルサイズだなーっという感じ。
ただ、やはり使っていると「45mm」以上に寄りたいとか思ったりするわけです。ちなみにSIGMAから問答無用の24-70mmf2.8という、いわゆる大三元レンズの中枢となる標準ズームが、なんとなんとたったの13万円台で登場することが発表されました。
■SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art 発売日決定のお知らせ
https://www.sigma-photo.co.jp/new/2019/11/22/4259/
いや、もうこれね、ぶっちぎりでしょう。ライカとPanasonicとSIGMAというLマウント連合は、マジでいっちゃうかもしれないなあ、と思わざるを得ない戦略的値付け。
ただ、それが出るのを待ってるわけにいかないんだよね、悲しいけどこれ戦争なのよねbyスレッガー。
ということで、手持ちのズームレンズをつけたい! そこで登場したのが、マウントコンバーターMC-21。
他マウントのレンズを使えるようにするマウントコンバーターだ。SIGMAから出ているので、SIGMAがこれまで維持してきたSAマウント用レンズのコンバーターはもちろんだが、その他がなぜかキヤノン用しかない。ニコン用は出ないのか!?うーん、、、
でも大丈夫。うちのブツ撮り鉄板の組み合わせはsdQuattroH+24-105mmf4なので、SAマウント用レンズありまっす!
どーですか、この大人と子供感。笑っちゃうのは、こうみると右のfpが小さいセンサーサイズのカメラにみえるけど、左のsd QuattroHはAPS-Cで、右のfpは35mmフルサイズなんですよ。ホントにすごい時代になりました。
ということで、このマウントコンバーターをfpに装着して、SIGMAの愛用ズームレンズをつけてみます。
まずは、この一本あれば他はなくても仕事ができちゃう24-105mmf4。
ボディとのアンバランス感はあるけど、持ってみると違和感ありません。これで12-24mmf4を地灯りでAモードで撮影。
あっ Photoshopの補正なしだと周辺減光すごいですね。と思ったらプロファイルが自動的にあたっていなかった。レンズプロファイルを読み込ませると、周辺減光がなくなり、タル型の歪曲が補正されました。
さてお次はこの、ザ・超広角ともいえる12-24mmf4をfpに装着。
さすがに、ものすごいことになっています。でもね、これで12mmという超・超広角をフルサイズセンサーで撮影できるのですよ。すごくないすか!?
このようにfpにMC-21が加わったことで、ガンダムにおけるGディフェンサーのごとく、戦闘力が上がるのであります。
そこに、もう一つ戦闘力をアップさせてみましょう。
fpの本体左側の端子カバーを外し、ストラップ環用のネジを使って、拡張ユニットを装着。どんな拡張ユニットかというと、、、
そう、外部フラッシュを接続するためのホットシュー!
じゃーん! こうなります。 格好よくないすか!?
そして、そして、、、
はい、SIGMA純正のフラッシュでこんな感じに!
これはもう、ハイパー・メガランチャーですな! すみません、ガンダムネタばかりで、、、
惜しいのは! ここに、背面液晶を接眼EVF化できるルーペを取り付けたいのだけれども、、、
dp Quattroシリーズで愛用しているルーペはそのままだと着かない!
当たり前か、、、これ、なんとかできないのかな。これがあればマジで快適なのですが。やはり背面液晶を眺めながらのピント合わせは難しい。眼の上の骨でギュッと接眼固定しないと、構図もピントもきまらないんだよね。
などといいながら、とりあえずフラッシュを使用して撮影試験。
じつはこのカットを撮るまでにかなり時間がかかった、、、なぜかと言うと。
fpは電子シャッターのみということでいろいろ制約があるのだが、その一つがフラッシュ同調速度。メカニカルシャッターを搭載したカメラの場合、通常は1/250くらいのスピードでシャッターを切られるようになっている。これなら、高速移動している物体でないかぎり、手持ちでフラッシュを焚いての撮影が可能だ。
ところがfpは電子シャッター搭載機で、シャッター同調速度が1/30以下となる。ていうか、僕のGODOXのフラッシュだと、1/15以下でないと発光しなかった!!!なんでなんで!?と思ってマニュアルを見ると、、、
フラッシュの同調速度は1/30秒以下(画質:DNGおよびDNG+JPEG、記録ビット14bitに設定時は1/15秒以下)になります。
うぎゃあああああああああああああああああああああああ DNG+JPEG、記録ビット14bitってもろかぶってるじゃん!
シャッタースピード1/15というと、手持ちで撮影したらほぼ確実にブレる速度だ。フラッシュは瞬間光なので、被写体が止まった様に撮影することが可能だ。ただ、1/15となると超スローシャッターなので、絞りが浅ければけっこう背景も写ってしまう。問題が発生する。
どういうことかというと、簡単に言えばブレちゃうのだ。
ISO100に設定しても、F5.6くらいだと、地灯りだけでもフラッシュの閃光の後にブレた部分が写っちゃうんですよ。したがって三脚使わないといかん、ということになる。
どうしても手持ちで撮りたいならば、マニュアルモードでISO100、シャッター1/15にして、絞りはf8以上に絞ること。そうすると、フラッシュなしだとこう写る。
この状態でブツ撮りをすれば、こう写る。
止まってますな、よかったよかった。ということで、絞りをf4とかに開けての手持ちのフラッシュ撮影や、インタビュー中に人がしゃべっているときにフラッシュ焚いて撮るとかは、ムリだと思った方がいい。
やっぱこのカメラは、できるだけ明るいレンズを使って顔認識させて、地灯りだけで撮るのがいいっちゅうことです。あ、ブツ撮りは三脚立てればOK。料理写真は、機動性を重視すると難しいかもしれないね!
という知見でした。こういうノウハウ大事だよね。みんなでfpをもっと盛り上げましょう!