最近、上の写真のようにPC-Eマイクロニッコール85mmf2.8を装着して撮ることが多いZ6。機能や写りに対する要望はほとんどなくなってきたのだが、、、
問題はタイトルに書いたように、センサーにゴミがくっついてしまう問題。ここの対応が必須である。
ニコンのミラーレス機はですね、他社と比べるとマウント部からセンサーまでの距離がもっとも近い設計になっている。このことで、性能の高いレンズを作ることができるのだけれども、その分、センサーにゴミが付着しやすいという欠点がある。
まあみてください。ありし日のZ6のセンサーのもようです。
眼で観てゴミが確認できることと思う。こうなると悲惨で、どんな写真をとっても、絞りを絞るほどに写真にそのゴミが目立ってしまう。例えばこんな感じ。
上の写真はゴミを目立たせるためにいろいろ加工してますが、素の状態でもうっすらみえてしまう。
僕の場合、出張して撮影する場所が屋外の畑であったり、家畜のいる畜舎だったりと、撮影に関して言うとかなりヤバイ環境であることが多い。つまりホコリが舞っている環境ということ。そういうところでレンズ交換をすると、高確率でカメラとレンズの間にホコリが侵入してしまう。
けど、たとえばD850のような一眼レフ機の場合、センサーの前にミラーがあるので、それが干渉して、ここまで明白にホコリがついてしまうことはない。ミラーレスシステムのZシリーズになって、ホコリがすげーつきやすくなってしまった、というのが実情だ。
ホコリがついたらどうするか。銀座や新宿にあるニコンのサービスセンターにいって、センサークリーニングをしてもらうしかない。けど、いちいち撮影後に行っているわけにはいかない。
そこで僕は、Z6を購入してすぐに、銀座センターで開催されるセンサークリーニングの講習を受けた。
センサークリーニングには、画面奥にあるシルボン紙という薄い紙と、画面中程にある無水アルコールが必須となる。シルボン紙を棒に巻き付けてアルコールを含ませ、センサーを拭くのだ。これらの機材はヨドバシでもamazonでも購入することができる。
でもこれが実に大変。ヘタをするとアルコールで吹きとったゴミを、違う場所に移動させただけに終わり、撮影するとさらに濃いゴミの影ができてしまうということもありうる。なので、独学でやるのではなく、ちゃんと講習を受けることをお勧めする。ちなみに無水エタノールを入れておくハンドラップを購入する際は、小さいサイズのものを選ぶといい。底面が大きいとその分アルコールをいっぱいいれないといけなくて、不経済だからだ。
いま僕は、出張撮影が終わったらセンサー面の状態を確認し、ホコリがついていたらまず大型ブロワーでホコリを吹き飛ばす。それでも落ちないホコリが確認できる場合は、シルボン紙とアルコールによるクリーニングを行っている。
しかし、「ゴミがくっついてしまった」というのは撮影後にしかわからない。ニコンにお願いしたいのは、そもそもゴミがつきにくいシステムだ。だって、「ホコリの多い場所ではレンズを変えるな」っていわれても、そんなわけにもいかないわけですよ。撮らなきゃいけないんだから。
OLYMPUSやPanasonicのマイクロフォーサーズ機は、センサーサイズがフルサイズのおよそ半分ということもあって、ゴミを吹き飛ばすダストクリーニングを派手にしやすいらしく、ほとんどゴミで悩まされることがない。Zシリーズはフルサイズだからそうもいかないということはわかるが、もうちょっとなんとかして欲しいところだ。
この件は切にお願いしたい。