そうだそうだ、出版からすぐに紹介しようと思っていたら、時間が経ってしまった!
第一次産業にかなり特化した出版社である農文教から、フェンネルの専門書が上梓された。
フェンネルっつうのは、これである。
あー、みかけたことはあるけど買わないな、と思ってる人がいたら、モッタイナイ!根本の鱗茎部分をペリペリ剥がして食べても旨いし、チリチリの葉っぱ部分も美味しく食べられる、捨てるところのほぼ無い野菜だ。シチリアの名物料理である鰯のウイキョウのパスタがあるが、そのウイキョウってこれのことだからね。
このフェンネルをどうやって育てるかということが、この本では詳細に書かれている。
とても佳いと思うのは、いろんなケースのプロ農家の栽培に密着していること。6反部程度の農地で多品目栽培をしている人から、施設栽培の園芸専門農家の事例まで、基本的なところは全て押さえられている。農文協だから当たり前のことかもしれないけど。
春まき、夏まき、秋まき、冬まきなど作型が豊富で、温暖地から寒冷地まで別に考慮されている。実に佳いつくりです。
しかも!
カラー写真でフェンネル料理が紹介されているのだけれども、そこに僕が家でちゃちゃっと鰯の酢締めと合わせた逸品が掲載されている!
(本で読んで欲しいので、下の写真はわざと曇らせています。)
担当編集者のNさんから「ブログ掲載の写真を使いたい」と連絡を受けた時、「いつもの、有償といったら連絡がこなくなるやつかな、、、」と思ってしまった。「あのう、商用の場合は有償となるのですが、、、」と言ったところ「それはそうですよね、お幾らですか?」と。すんなりと話が決まって、しっかりギャランティをいただいたのである。さすが歴史ある出版社、テレビの製作会社とは対応が違う!
ということだが、この本、かなりお薦めだ。それも、家庭菜園家からプロ農家までかなりの幅にとって役立つ内容だろう。1700円は安くないと思われるだろうが、フェンネルについてこんなに詳しく書かれた本は、日本で他にはないよ!食べ方も載ってるし。ということで、ぜひお買い求めください!