さて、今回は日本政策金融公庫という金融機関の農林関連の部署の仕事としてオホーツク地方に行って居るわけだが、夜は焼肉であるという。北見焼肉と言えば、ホクレンの関係で来たときは味覚園で食いまくったわけだが!
https://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2012/08/9676.html
「いえいえやまけんさん、北見は焼肉店の数が北海道で一番多く、『焼肉のまち北見市』と言われているんですよ!」
えっ そうだったの!? 実は俺、焼肉店ほど自分で行かない業態はありません。美味しい肉を入手するルートは無数に持っているので、自分で焼いて食べた方がいいしね、と思ってほとんど行かない。
ただ、内臓系だけはそうはいかない。フレッシュで健全な内臓肉は、個人レベルで手に入れるのが難しい。
「北見焼肉は内臓中心なんです!」
おおおおおおおおおおおおおおお そういうことか!
ということで、初日の夜、公庫の方々と駆け込んだのがここ。
北見では有名店だという直営焼肉ほりぐち。なにが直営なのかわからなかったけれども、ここはとにかく美味しいのだそうだ。店に入ると超賑わってる!
奥の座敷に座るとすぐさまセットされる練炭の熾った七輪。
「ニシノさんから注文はきいてるからねー」っと、なにもいわずとも出てくるのが、見るからに鮮度の良い豚の内臓!大腸とコブクロ?
それはともかく「ニシノさんってどなた?」
「あ、もう少ししたらやってきますから!」
そして赤いのがやってきたと思ったら、、、
サガリ!といっていたけれどもハラミ側?
よい感じになってまいりました!
あっ 見た目の綺麗さに違わず、ここのトンチョウは美味しい! 臭みなし、くもりのない実に美麗な脂です。サガリもまたじんわりと美味しい。
黒毛の肉も出てきました。
見た目通りの味わいです。
レバーやハツなどを楽しんでいると、、、
「あ、遅くなりました~!」
と来たのが、、、
ニシノさんこと西野寛明さん!この笑顔、いいね!
西野さん、別名北見焼肉のヤキニキスト。どんな方かは下記をご覧下さい。
「今日は西野さん直々に、やまけんさんに北見焼肉の素晴らしさを味わっていただこうという日なんです!」
いやーーーーーありがとうございます!
で、北見焼肉ってどんなものなんでしょうか?
「焼肉が名物の他の地と同じく、と畜施設があったことから、新鮮な内臓が手に入るということで発展したようです。北見焼肉の基本は、豚ホルモンと牛サガリの組み合わせです。それと大切なのが生ダレと呼ばれる、各店で作られるつけダレの存在です。」
えっ 生ダレ!?たしかにつけダレ、とても美味しかった。
「そうなんです、各焼肉店がオリジナルの生ダレを作っているんですよ。」
なるほど、、、
「では次に行きましょう。今日はこの店をふくめ三店舗用意してますから!」
ということで次に向かったのが、、、
四条(よじょう)ホルモン!なんと、僕が泊まっているホテルドーミーイン北見の真ん前である。
もとは銭湯だったらしく「ゆ」という看板があるが、この店も名店なのだという。
やはりここでも北見焼肉の基本フォーマットである豚ホルモンと牛サガリ。
「やまけんさん、これが生ダレです」
あああああああああああああああああ たしかにタレにオリジナリティあり!
そして飲み物は、北見ミントハイボール! え、なにが北見かって?
ご存じない方も多いだろうが、北見といえばその昔、ハッカ(ミント)の大産地だったのだ。大量のハッカを栽培して蒸留し、製油して輸出していたのだ。ただ、その後ハッカ油と同様の成分を化学合成で得られるようになって、ハッカ産業は衰退してしまった。それでも北見はいまもハッカ生産日本一である。
このハッカ油入りのハイボール、激烈に美味しい!飲むべし!
それはともかく、焼肉だ!
ここで卓上の塩コショー的調味料をパラパラパラと。
「え、タレで食べないの?」
「やまけんさん、両方です。塩コショーした上で生ダレも楽しむのがいいんですよ!」
ううううむ、なんとも力強い!
しかも、である。
塩コショーの振り方が実に見事なのである!小指と薬指で瓶をグリップし、人差し指と中指を交互に「パタパタパタパタ」とさせて細かく振動を与え、塩コショーをちらしている。
ホラ、下の写真をよーくみてほしい! 細かく塩コショーが振られているのがわかるはずだ!
もうね、俺こういう人、大好き!
サガリと生ダレのコンビネーション、最高である!
たしかに、すり下ろし野菜やフルーツがはいっているようなこのタレ、さきのほりぐちのものとも違う。
豚腸も、基本的には塩コショーで焼いた上で、生ダレでどーぞということ。
「豚ホルは、まずは中央でまとめて柔らかく火を入れた上で、バラして一枚ずつにし、焼き加減はおのおのの好みで」と、実に人のことを考えた焼きフローである!
いや、楽しめましたねぇ、、、ほりぐちも美味しかったが四条ホルモンもうまい!
「さあ、〆は目どんです!」
目どん!!!!!!!!!!
「北見で目どんといえばここ、板門店をおいてほかにありません!」
下段右に「目丼」とあるのがそれだ。おれは大盛りで行くよ。
「テールスープと辛スープがあるのですが、、、わたしは両方行きます」と西野さん。実に欲望に忠実な男である。
うまい!
いや、北見のどこで食っても旨いじゃないか豚ホルとサガリ!
ただね、ここのウリはなんといっても目丼だというのでね、、、
といっているうちにテールスープと、、、
辛スープ。
辛スープの表面は真っ赤に色づいた油が浮かんでいる!
こいつは喉の粘膜にひっつくと咳が止まらないやつだわ。ただ、辛みはマイルドでほどよい。美味しいです。
さあてやってきました目丼!
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
これは美味しい! たんに目玉焼きのっけた丼じゃあ、ないね!なんなのだこの魅惑の味付けは!?
いやちょっとビックリですね、、、他の店で目丼食べたことあるけど、こんな味ではなかった。みれば店内、サッサと回転していき、新たに座る人はとにかくホルモンと目丼を食べている。
「ホルモンと目丼小、ビールを飲んで2千いくらで済んじゃう。これが北見焼肉なんですよ」
うーん、素晴らしいね、、、
それにしても三軒廻ったとは思えないほどに胃袋の負担が軽い。牛サガリは内臓肉なので、サシの負担がないからだろう。いや、いいものを食べさせていただいた。
西野さん、ご案内ありがとう!また行きますので、いい店教えてね!