やまけんの出張食い倒れ日記

悩ましいマクロレンズ問題。ニコンZ6にベストマッチなZマウントのマクロを求む!

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ニコンZ6をここのところ毎日持ち歩いている。

昨日は初めて「あれ、ハングアップしてる?」という状況にみまわれた。この場合、原因はおそらくスマホとのBluetooth接続だ。電池を抜き差ししてリセットして難を逃れた。D850でも出会ったことがない、初めての経験でちょっと驚いた。

それはともかく、一眼レフ機にはないミラーレス機特有の問題があって、それはモニタとファインダーまわりの表示問題。一眼レフの光学ファインダーはヒョイッと覗けば確実に向こうが見えるが、ミラーレス機の電子的なファインダーは、電気信号によって「表示する」ことで人が像を観られるようにする。この部分で、人の認識力に機械が追いつけなかったり、また特定操作をするとハングアップする等、トラブル発生の可能性が高くなる。

まだすこし、Zシリーズの挙動に「あれっ?」となることが多いが、オリンパスやパナソニックのミラーレスを使ってきた人間としては、全ては慣れだと言うことも分かっている。もう少し使い込んでみて判断したい。

という、電気的なことはともかくだ。困ってるんですよ、マクロレンズ問題に。

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商品や料理を高精細に撮影するために開発されたマクロレンズ。通常のレンズよりも近接撮影が得意で、つまり「寄ることができる」という特製も持っている。ニコンはなぜか慣習上「マイクロレンズ」と呼んでいる。

僕が一眼レフで愛用しているマクロレンズがタムロン90mmマクロ。通称タムキューと呼ばれる銘レンズだ。

■最近カメラバッグに必ず入れている、激烈に惚れたレンズ2本。それはTAMRON90mmf2.8マクロとSIGMA20mmf1.4。標準ズームにこの二本あれば他には要りません。その1結局買ってしまいましたTAMRON90mmマクロ新型、なぜならの理由!
https://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2016/08/14083.html

Zシリーズにはまだマクロレンズはラインナップされていない。いまZシリーズであるのは24-70mmと50mm、35mm。つまり70mm以上の焦点距離のレンズが存在していない。だから、それ以上の長い玉が使いたければ、レンズアダプターを使用して一眼レフ用のレンズをつけてねというのが現在のニコンの姿勢だ。

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ということで、レンズアダプター経由で愛用のタムキューを装着したのだけれども、、、

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ばっちりとナリは決まるのだけれども、、、

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なんと悲しいことに、いまのところ、正常には動作しません。ニコンはZシリーズのマウント情報を他社に開示しておらず、他社としては、「この信号がこうなってるのか」ということを独自に解析(リバースエンジニアリング)をして、自社レンズにそのアルゴリズムを搭載するしかない。それがまだ追いついていないのだ。

タムキューを装着したZ6は、「キシコンキシコン」と今まで聴いたことのない音を立てる。何枚も入っているレンズを駆動したり、手ぶれ補正をするモーターの制御ができないようだ。

うーん 困った、、、

実は今、手元にあるニコン純正マクロレンズは、これしかないのだ。

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PC-Eマイクロニッコール85mmf2.8!

かっこいいでしょう!? 多くのニコン愛用者がいつかは欲しいと思うレンズがコレ。これがねー、むちゃくちゃ高い。だってこんなにするんですよ

でもね、このレンズじゃないと撮れない写真がある。

このレンズには、シフト機能とティルト機能の二つが搭載されている。シフトは建築などで使われることが多く、僕の用途にはあまりないので、割愛します。

ティルトってのは、日本語では「アオリ」といって、平たく言えばレンズをこうすることができる機能だ。

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これによってピント面をコントロールすることができる。通常のレンズだと、ピントはカメラのセンサーに正対した面に合うことになる。そうなると、斜め45度くらいに見下げるように写真を撮ると、ピントからはずれる部分が多くなって、そこがぼけになる。

でも、ぼかしたくないこともある。そういうときに、このようにアオリをいれると、ピント面がズレることで、ピントの合う位置が変化する。書いてもよくわからないだろうから、例を示すとこういうことだ。

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この写真、手前の「食肉通信」の方にもピントが合いつつ、奥の日本農業新聞の「やりがい支え」という見出しの部分にもピントが合っているのがわかるだろうか。普通はこうはならず、ピントが合った部分以外はボケてしまう。アオリでピント面を倒しているので、このように写るのだ。

ちなみに、使ってみてわかったのだけど、ZシリーズにPC-Eレンズをつけてマニュアルフォーカスすると、ファインダー上でピント位置が色つきでマークされるように設定可能なので、「むちゃくちゃわかりやすい!」。

いままでは三脚につけて、撮影後には拡大表示して「合ってるかナー」と撮らざるを得なかったのが、すっげー楽になった!

どうだー すげーだろー

なんだ、それならいいじゃん、マクロ問題解決じゃん、と思うかもしれないが!

このレンズ、マニュアルフォーカスなんですよ、、、

自分一人で手タレもやる僕は、シャッター半押しAFじゃないと、ピントの決まった写真を一人で撮れないんですよ、、、

ということで、タムロンさん頑張ってタムキューのZ6対応をお願いいたします。けっこう切実な問題です、、、

でも、ニコンに「ぜひZマウントの情報を他社に開示して!」とはいえないなあ。ニコンは光学機器メーカー。レンズを販売することがアイデンティティの会社だもんね。だからニコンにはZマウント用のマクロレンズ(マイクロレンズ)を早いとこ要望します。と言っても60mmはいらん!焦点距離がかぶるし少しパースがつくから料理には使いたくない! 伝統の105mm、Zマウント用で小さくして、早いとこ出してちょー。