Z6+PC-E Micro NIKKOR 85mmf2.8 F4
早めの昼ご飯を前エントリの柳瀬くんの肉焼きで堪能した夜、彼を迎える席に誘ってもらったので参加。浜松町から芝公園方面へ歩く。この高架下の歩道、大好き。「こちらとあちらを結ぶ小路」ってなんか、大通りと違った隠微さがあって、境界としてのあいまいな位置づけなんだよね。あ、どうでもいいか。
そこから8分ほど歩いた、かなり入り組んだ路地裏にヒソッとある「太華」。柳瀬くんを迎える美人編集者さんがアレンジして下さったという。
ここがじつに実に、佳い店だった!
東京の郷土料理ということで、ねぎま鍋などマグロは欠かせない雰囲気だったんだけど、僕はなるべくクロマグロは食べないことにしているので、抜きで刺身盛り。釣りのアジ、コハダで十分楽しめる。
和辛子でコハダを食べるのが旨い。しかも刺身醤油は関ヶ原たまり。酒がすすむようにできている。
ベンチマークのポテトサラダ。実にいい。
ニンジンやグリーンピースなどナシ。新タマネギのみ。イモは時期的に長崎のニシユタカでしょうか、新ジャガの風味さっぱりとよし。
郡司味噌のたくあん漬け、ビールと日本酒をグイッと進ませる。
ちなみに柳瀬くん、大江戸線を逆に乗っちゃったみたいで大遅刻です(笑) もう10年以上もフランスが拠点だから、感覚的にフランス人。だいいちまず、言葉がうまく回っていません。
「いやーなんか、フランス語が口に出かかるんです。日本語で上手く話せません。」
筋子の酒粕漬け、これでぬる燗が一合いけてしまったなあ!
「雷揚げ」は小柱とみつばのかき揚げ。とても美味しい。
いろいろ話したのだけれども、もしかすると、秋頃に彼と面白いことをやれそうだ。ちょっと楽しみにしていて下さい。
美味しい上アジをフライに。
臭みゼロふわっふわの身にかけるのはソースではなく、この七味をちらした液体!
酸味と鰹出汁のコンビに、煎り酒かと思ったけど、そうではなく「出汁割り酢」とのことだ。これがアジの香りを損なわず大変に乙。ソースどっちゃりタルタルもオン、で食べるのが好きな自分をちょっと戒める気持になりました。
そしてこの店の名物という小鍋仕立て、芝エビをお願いしようと思ったら、ねぎま鍋を勧められたので、そこまで言われたらそうしましょう。
なるほど、東京の料理を考えるとマグロは欠かせないんだね。
ただ、正直、可もなく不可もなくだな。マグロってほんと難しいね。それよりもとても美味しかったのが、この店もうひとつの名物という、芝海老のしんじょ!
すばらしく美味しい!
海老の鮮度よく余計な甘み臭みがない。卵の素がホクッと効いていて、なんとも美味しい!マグロやめて海老しんじょを3玉食べたかったな、これは。これ単独の汁物もあるそうなので次回はそれだ!
仕上げは小天丼。
コハダ、山菜に芝エビの小さなかき揚げが盛り込まれ。最高だ!
なんとこの店の店主、「専門料理」で僕が野菜の連載を書いていたのを読んで覚えてくれていた。嬉しいねぇ!
店をセットしてくれた美人編集Hさんに感謝。きけば共通の友人にモーレツ編集カンキさんが居て、「カンキさんに連れてきていただいたんですよ~」とのこと。あねご、感謝ですぜ!