やまけんの出張食い倒れ日記

ニュージーランドより無事帰国しました! 強く印象に残ったのは、豊かな牧草をどのように利用し持続していくかというランドマネジメントと畜産が一体化していること。これからも適宜更新していきます!

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日曜日の夕刻にニュージーランドから帰国しました。4時間の時差(NZ側が日本より4時間進む)のため、帰ってきてからすっ

かり朝方になり、目もあたまも冴えてます(笑)

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NZでの体験を通じて得たものは膨大な情報量なので、今後断続的にアップすることにします。

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とにかく、目を見開かれたのは「牧草が生えるサイクルがあり、それに合わせて牛や羊を飼っている」こと。

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あたりまえじゃん、と思われるかもしれないけど、通年で輸入乾草と穀物飼料を与えることで均質な畜産物を通年供給する日本とはまったく違うのです。

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ある意味、日本の畜産物はサービスレベルが極めつけに高い。いつでも同じような品質で定量安定。けれどもそれはNZスタイルからすれば「自然ではない」からやらない。NZではいまだに、自然の理に合わせて畜産をやっているということがよーくわかりました。

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これから肉の業界は、価格的な競争力を要する一般向け需要の他に、細分化されたニーズに対応できる尖った商品力も必要になってくると思われます。NZビーフはナチュラル・健全・ヘルシーというキーワードに対応できるうえ、それらを包含したストーリーを訴求できるものと実感しましたね。

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かつて、輸入肉の序列としてはUSビーフ>オーストラリア>ニュージーランドという感じだったと思う。じっさい、ある食品業界のMDの人に「焼肉弁当を作るとき、予算があればUS、でなければオースト、それより落とす場合はNZという感じ」と言われたことがある。その時はそうかあ、それが品質差か、と思っていた。

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でも実際に向こうで見聞きしてきて、そしていろいろな肉を食べてみて、はっきりわかったことがある。それはニュージーランドビーフもピンからキリまであるということ。「安いのが欲しい」といえば結局、NZでもキリとなる下位ランクの肉しかやってこないのはあたりまえ。それでNZビーフの評価をしてはいけない。

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この旅で僕は、さまざまなNZビーフを食べた。グラスフェッド(下位グレード)、グラスフェッド(中グレード)、グラスフェッド(上級グレード)、グレイン仕上げ(ショート)、グレイン仕上げ(ミドル)、グレイン仕上げ(ロング)、ニュージーランドWagyu(グラス)、ニュージーランドWagyu(グレイン)という感じだ。

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その中でどの肉が美味しいと思ったか?

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断然、ダントツに、グラスフェッド(上級グレード)なのである! あの味と香り、忘れられない、、、

いまだに日本の精肉関係者は「グラスフェッドはグラス臭が、、、」と言う。これはもう宗教的思い込みによるものとしか思えない。

そういう人に、本当に豊かな牧草で育てたグラスフェッドビーフを食べたことがあるのか?と問いたい。ぜーんぜん、味が違いますからね。僕は今回、レジェンド級の美味しいグラスフェッドビーフを食べた。そのお肉は、小さな個体で深い小豆色、と畜後一週間程度なのにも関わらず、とてつもなく強く豊かで深い味わいがしました。

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機会を与えてくれたアンズコフーズさん、コープデリさんに感謝! また適時、このテーマの記事はアップしていきます!