やまけんの出張食い倒れ日記

ニュージーランドの巨大散水機とデントコーンとサステナビリティ。

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ニュージーランドの街道を走っているときに遭遇率の高いもの、それがひとつまえのエントリで書いた巨大な散水機である”ピボット”だ。

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正式にはセンターピボット方式といって、車輪で自走する散水機が中心軸から伸びており、それが円を描くようにして散水していく。驚いたことにこの装置が生まれたアメリカの灌漑農業地帯では400mものピボットが普通らしい。もっとデカいのもあるそうで、このピボットの半径で農場サイズが決まるわけだ。ニュージーでもさまざまなサイズの装置があった。

本日行った農場もかなり長い、おそらく200メートルはあるだろうと思われるピボットが稼働していた。

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残念ながら、長すぎて全景を撮ることができない(笑)だってこんなに長いんだもん。

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この下を通過するとこういう感じになる。

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ただ、こういう自走式のどでかいやつばかりでは無く、スプリンクラーのバケモノ的なのも稼働している。

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デントコーン畑だ!

ニュージーランドで牛の穀物肥育は基本的にあまり行われておらず、アンズコ社が日本向けに創り出したのをきっかけに徐々に広まりつつあるが、いまだにフィードロットで穀物仕上げの肉を生産しているのは、アンズコ社が経営するファイブスター農場だけだという。

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ニュージーランドでは穀物肥育といっても、アメリカや日本とは穀物の種類が違い、大麦、小麦、糖蜜、そしてデントコーンサイレージを食べさせるという。つまりデントコーンは子実をとるのではなく茎や葉、実をすべて刈り取り、細かくカットして発酵飼料にするのである。

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そのデントコーン畑。

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みていると、、、

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しゅわわわわーーーーーーん

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これもスプリンクラー!

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そう、ニュージーランドは干ばつになやむオーストラリアほどでは無いが、乾燥した地帯が多いらしく、水は灌漑で地下水を汲み上げて使用するのだ。

山が多く、その伏流水を使用するわけだが、近年では気候変動と、農家の使用量が多いことで、水不足の可能性も指摘されているそうだ。また、家畜の放牧密度が高くなると、糞尿の窒素やリンが地下水に溶け出し汚染になることから、規制が厳しくなっているとのこと。

ニュージーランド農業・畜産業もそうした諸問題と直面しながら、進むべき道を模索しているのだそうだ。

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ただ、それにしても、ニュージーランドの畜産業は基本的なサステナビリティ度合いが高いように思える。

コープデリ小川さんが「すっげえなー!」と楽しげに霧状のシャワーを味わっていた。

写真を観てお分かりのように日差しはとても強く、紫外線も日本より強い。そのおかげかわからないが、青空の色が、なにも画像処理もしていないのにクッキリとした青色なのであった。