動物写真家さんやほどではないけれども、僕も土埃のすごい畑や畜舎、または油が浮遊する飲食店などでカメラをガシガシ過酷に使うので、けっこう壊している。
ここしばらく、タフなことで定評のあるOLYMPUSのフラッグシップ機、E-M1markⅡの調子が何とも不可解におかしくて、プロサービスに持っていった。どんな風かというと、SDカードに健全なはずのカードを入れているのに「このカードは使えません」と出たり、なにかと挙動がおかしい。
代替機を借りてしばらく入れていたところ「プロサービス、一般の修理サービス史上でもはじめての症状」という、ちっとも嬉しくない診断が出て、基盤総取っ替えになりました。
プロサービスは新宿エステックビルの、一般受付の裏にあります。
標準ズームである12-40mmf2.8で撮影。このサイズじゃわからないだろうけど、等倍表示すると本の背表紙のタイトル文字がばっちり判読できる。E-M1markⅡ、まだまだ行けます。
マイクロフォーサーズのF2.8はフルサイズのF5.6相当、とよくいわれ「ボケないボケない」と言われるけれども、出てくる絵もボケの質もまったく違うし、それはそれでよいのです。
マイクロフォーサーズ規格ができて久しいけれども、システム全体でみると明らかに小型軽量にできるこの規格はこれからも生き残るでしょう。というのも、プロサービスにいくとホントに多くのプロがメイン機またはサブシステムとしてこれを導入しているのがわかるからね。
もちろん35mm版フルサイズのミラーレス機は、どれもすばらしい可能性を秘めているのでこれからバンバン伸びていくこと間違いない。僕も今もっているニコンD850の次に、なにか一眼レフ機を買うかというと、おそらくこれが最後だろうなぁと思う。D850をあと2年使って、その後にどのフルサイズ以上のカメラに行くか。それは白紙だ。
ニコンとキヤノンのミラーレス新マウントはこれからどんどんその能力を発揮するだろう。触っているけど、ニコンのZシステムはすばらしいね。これからのレンズ投入によって、かなりすばらしい世界になること間違いない。
ライカとパナソニック、そしてあのシグマが組んだLマウント連合もすばらしく魅力的だ。
でも富士フイルムやペンタックス、ライカが持っている中判フォーマットもすばらしい。正直、いま一番欲しいカメラは富士フイルムの中判であるGFXシリーズだったりする。
まあどれもまだ新しい世界なので、決定打に欠ける。D850とE-M1markⅡを現役で使うここ2年のどこかで決心することになるでしょう。どうなるんでしょうね、ホント。
さて、中身が真新しくなったE-M1markⅡをもって、小田急エース地下街へ。目当てはここだ!
弊社で編集をやらせていただき、おかげさまで大好評の「ハンバーガーの発想と組み立て」の技術監修者である吉澤清太さんが、いまなんとロッテリアの商品開発をしているのだ!
その吉澤さんが、本の制作と同時進行で入魂していたのが、ロッテリア起死回生を狙ったクラシックバーガーの開発!
これを食べないわけにはいかないでしょ、ということであります。
ロッテリアクラシックバーガー 単品650円(税込)。
「ハンバーガーが650円なんて高くね?」
と思われた方。ハンバーガーにはファストフードとしてのチェーン系バーガーと、グルメバーガーとしての単店系バーガーがある。その両社は同じハンバーガーにして非なる世界。
このクラシックバーガーは、バーガーチェーンであるロッテリアが、限り無くグルメバーガーに近づいたアプローチをしたものなのだ。だって単店のグルメバーガーだったらふつうは980円スタートですよ。650円、しかも税込なら十分に安いのです。
それにしても、みておわかりの通り、宣材写真とそれほど変わりがありません。これスゴイ事!だってマクドナルドの宣材写真と実物の落差ってすごいからね!
バンズをちゃんと焼いているのもわかるし、野菜も納得できる量が入っている。
かぶりつくと、バンズの下に敷いてあるピクルスレリッシュの爽やかな酸味とディルの香りとともに、ミートパティの味わいがドカンと舌に届く。野菜のシャキ感、トマトのうま味でミートの油脂感をうまくマスキング。おお、バンズの質もとてもいい。甘すぎず、やわらかすぎず、全体をまとめてくれる風味である。
これ、美味しい!
チェーン系バーガーとしてここまでこられるのはすごいことだと思う!
えー じつはですね、吉澤清太さんとさきのハンバーガー本作りが始まったとき、彼は違うチェーンに在籍してました。そう、王様系の、、、 その時もうお辞めになることが決まっていたようだが、「最後の作品になるんですけど、食べてください」とクーポン券をいただいたので、さっそく食べに行った。
のだが!
正直、美味しいと思えなかった。ので、ブログにも書いてない。なんか、そのチェーンの特徴かもしれないけど、ミートパティの脂が好かないんだよね、、、きっちり肉を焼いてる、リアルなバーガーっぽいことを売りにしているチェーンなんだけど。
今回のロッテリアのクラシックバーガーは、はっきりいってそっちの店のスペシャルバーガーより断然美味しい!食べ終わった後にそこはかとなく感じるジャンク感がまったくない!
ということで、お薦めできます。
このクラシックバーガーを食べに行くなら、ぜひ「ハンバーガーの発送と組み立て」を手に入れ、吉澤さんの「ビルド」について理解した上で行ってみるといいと思う。
どこにどの具があるのかによって、このクラシックバーガーの狙いがどこにあるのか、を確認刷ることができると思う。僕はそれを頭に浮かべながら食べたので、味と脳とで、二倍楽しめた!
ちなみにクラシックバーガーは三種類ある。
別日、テリヤキ&エッグもいただいてきた。包みを開いてかぶりつくと、ちょっと違和感。あれっ?エッグが入ってない! 通りかかったベテラン店員さんに「たまごが入ってないんだけど、、、」と訴えたら、2分たたないうちにちゃんとしたの作り直して届けてくれました。
これがですねぇ、驚いたことにまったく別物なんですよ!
クラシックバーガー三兄妹だけれども、味の設計はまったく別のものとして作られていると思う。
テリヤキソースが一番上に塗られているのがポイントだな。そして、たまごの黄身に舌が到達してからの味わいがピークになるように、組み立てられていると観た。
いや、美味しいわ、、、ベーシックなクラシックバーガーと全然違う設計で驚いたけど。このクラシックバーガー、いつまでかは決まっていないようだけど、食べる価値アリだと思うので、ぜひいちど味わいに行ってみて下さい。
あ、くれぐれもその前に「ハンバーガーの発送と組み立て」をお読み下さい~!(笑)