やまけんの出張食い倒れ日記

マイクロフォーサーズファンとしてSIGMAに感謝する!大口径中望遠レンズ56mmf1.4が出たことで、軽さと良質なボケの双方を追求できるマイクロフォーサーズの強みが生きる!真紅のビーツのポートレートで実力を観て欲しい!

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この写真の意図は、サイズ感を伝えること。小さいってのがおわかりだろうか?大きなての人なら握りこんでしまえそうなコンパクトなサイズ。だけれども、とても高性能で明るいレンズなのだ。

Twitterなどでは投稿してきたけれども、さきごろSIGMAから56mmf1.4というレンズが発売された。Paypay祭りで安く買った方もいただろう。僕はそれにちょっと乗り遅れてしまったが、いましがた到着。

いや、、、SIGMAさんよありがとう!と心の底から唸ってしまった。ここ数ヶ月、カメラファンはとにかくフルサイズミラーレスの波に翻弄されている。ミラー機構というのが入るためどうしても図体がデカくなる一眼レフに対し、ミラーを廃することでボディの小型軽量を目指すことができるのがミラーレスカメラだ。

そのミラーレスの世界はまずOLYMPUSが、小型センサーを採用したマイクロフォーサーズ規格を立ち上げ、そこにパナソニックが合流し、二社で世界を切り拓いてきた。そこに一回り大きいサイズのAPS-Cサイズのセンサーで富士フイルムも参入し、ソニーが業界初となる35mm版センサーのサイズのミラーレスカメラを投入し人気を博したわけだが、ミラーレスというシステムを世に問うて業界を牽引してきたのはマイクロフォーサーズだ。

そこにニコンとキヤノンもフルサイズミラーレスで参入をしてきたのがこの2018年秋である。2018年はフルサイズミラーレスの時代が始まった年としてカメラの歴史に残るだろう。

こうして各社ミラーレス機が出そろったわけだが、フルサイズミラーレス機は、ボディこそ小さくなるものの、高性能なレンズを作ろうとすると、一眼レフとそう変わらない総重量になってしまうという状況になっている。各社とも、マウントを新たに設計し直し、レンズ設計しやすくなる大口径マウントにしているため、レンズの図体もデカくなるのだ。ボディが小さくても、レンズが重くなれば総重量は一眼レフ機並みになるわけだ。

そんな状況をみて、僕はOLYMPUSとパナソニックのマイクロフォーサーズ陣営が今後も「存在する価値がある」と強く感じた。マイクロフォーサーズは高性能大口径レンズも小型にできる。これは、大きなアドバンテージだ。

ただし、フルサイズと同程度の画角で撮影をするとき、どうしても同じF値ではボケにくい。これは構造上しかたないことなのだが、とにかくボケ重視の人には「だからフルサイズじゃなきゃ」と言われてきた。マイクロフォーサーズのユーザーは「ボケればいいってわけじゃない」と無視してきたけれども、内心、ハラワタは煮えくりかえっていたかもしれない。まあ、僕もそうです。

そんなところに、マイクロフォーサーズでも否応なくボケるレンズ群が出てきた。それがOLYMPUSのf1.2シリーズであり、パナソニックのライカDGズミルックスf1.4レンズである。これらはどれもすばらしい写りだ。

でも、マイクロフォーサーズのレンズとしてはちょっと高い! まあ、当たり前なんだけど。

そこに登場したのがSIGMAのコンテンポラリーシリーズだ。最初に使いやすい標準域の30mmf1.4が出て、このブログで書いたのが2016年3月。

■SIGMA工場潜入の前に、待望のマイクロフォーサーズ用f1.4大口径レンズ30mmf1.4で、庄内の笹巻きを撮る。ボケる!PROシリーズ12-40mmf2.8との描写の違いを観る! - やまけんの出張食い倒れ日記
https://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2016/03/10595.html

そこから少し間が空いたので、もう出ないのかなと思ったが、今年16mmf1.4が出て、そして大トリともいえる本レンズ、56mmf1.4が出たのである!

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愛機E-M1markⅡに装着。全体的にコンパクトだ。ただ、これだとスケール感もわからないだろう。35mm版フルサイズで近い焦点距離といえば90mmのレンズしか持っていないので、それと比べてみる。

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はい、こんなにサイズが違います。

ちなみに、常用しているズームレンズ12-40mmf2.8を着けるとこんな感じ。

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如何にこのレンズが小さいかがわかるだろう。

また、同じマイクロフォーサーズ規格であるOLYMPUSの45mmf1.2と比べてみる。

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やはり小さい!

電源を入れていない時は羽が絞り込まれている。

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ここで電源スイッチを入れると、開放になって、、、

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どかん!と開いたのがお分かりだろう。

ボケ感をみてもらうために、この2本で同じような画角になるように撮ってみた。

■SIGMA 56mmf1.4
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■OLYMPUS 45mmf1.2
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うおおおおおおおおおおおおおおおおっ

45mmのほうがf1.2とボケるはずだが、56mmf1.4のほうが焦点距離が長いためか、ボケが大きいではないか!ピント面となっている福岡県糸島市の醤油蔵、ミツル醤油の「生成り」部分のシャープさは最高である。

このレンズを使ってどんな写真を撮るか。それはもう、、、こういう写真でしょう。

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OLYMPUS E-M1markⅡ+SIGMA56mmf1.4 1/125 f1.4

はい、ビーツです。色っぽいですねぇ~(笑) ピント位置の根部から後ろの葉茎がなだらかにボケていく様が、とてもいい!

ピント位置である、根部のひげ根の手前部分を等倍で。

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ご覧の通りの解像勘であります。すばらしいじゃん!

明日からちょうど札幌なので、このレンズ持っていくことに決めた。作例、撮ってきま~す。

それにしても、SIGMAには感謝したい。マイクロフォーサーズのユーザーは、この数ヶ月というもの、俺たちどうなるんだろ、先細りなのかなぁと心配をしていたのだ。SIGMAの、ユーザーを見捨てないという心持ち、ありがたく受け取ります。

マイクロフォーサーズユーザーのみなさん、このレンズは買いですぞ!