いやー 最っ高にうまかった!
うちが事務局をしている青果物流通研究会の例会が先日開催された。全国の青果物の仲卸を軸に、生産者や関係事業者が会員となっている勉強会組織で、二ヶ月に一度、東京大学で勉強会を開催している。なんで東大!?と思った方もいるかもしれないが、東大の中嶋康博先生に、会長をしていただいているのである。
中嶋先生とは、フードアクションニッポンアワードの第一回目の時代、審査員としてご一緒した際にお目にかかった。
「僕たち、共通の友人がいるんだよ」
といわれてキョトンとしたところ、ハイパーな地域おこし活動を繰り広げている山形県職員・高橋ノブさんのことであった。先生の研究室ではノブさんにコーディネートを依頼し、学生が山形の集落へ各種調査・実習に行っているのだ。
以来、仲良くしていただいているのだが、先生はあれよあれよという間に偉くなってしまっていて、いまでは勉強会に出ていただけないほどご多忙になっておられる。でも、会員一同みんな先生に感謝しているのです。
さて、今回の勉強会は、「インサイダー」主宰の高野孟さんのお話。
テーマはなんと、鴨川の田舎に無印良品がやってきた、というところから、農と食の新しい潮流を読み解いていただいた。
そしてもうひとかたは、「がっちりマンデー」などで外食産業についてコメントをしていることで知っている人も多いだろう、「月刊食堂」編集長の通山さんだ。
いやー 盛り上がりましたねぇ~!
また、青果売場で、POPを変えることで売場イメージが大きく変わった!というデザイナー長谷川さんのプレゼンも、反響が大きかった。
さて 勉強会のあとはいつも東大の近隣で懇親会をしているのだが、通常は東大キャンパス内にある店舗が便利で使っているのだが、何度も同じだとさすがに飽きてしまう。そこで、年に数回はタクシーで移動してでも、美味しいところへ行くようにしている。
今回は贅沢に、二度目なのだが、白山にある「シチリア屋」を貸切である!
あのサローネグループから独立した大下シェフ!
貸切コースは妥協なくシチリア風でやってくれ!とお願いしたのだが、すばらしく充実の内容!
前菜からウニのブルスケッタ! 左側はシナモンをまぶしたレモンの薄切り三片にオニオン。
この組み合わせが目が覚める美味しさで最高のスターターだ!
手前がフィノッキオ団子、ブロッコリのアフォガーディ、イカのインボルティーニ。どれもすばらしいが、とくにてまえのフィノッキオ団子が最高。アップで写真撮っておけばよかった。フィノッキオはフェンネルのことだ。そのフワフワと生えた葉の部分をゆでたものを団子にして、トマトソースで和えているのだろう。
これが、フェンネル好きにはタマラナイ味と香り。でも苦手な人には「うーむこれはなに?」としかめっ面。でもね、青果業界にいるなら、こういう新しい味を積極的に歓迎しないとね。
ひよこ豆のズッパとイカスミで煮たタコ。タコの炭だとこんな真っ黒にならないらしい。
なんでこんな、単純な組み合わせなのに滋味深いんでしょうね。というのがシチリア料理なんだよね。ミニマルさが美味しい!
おっとここで、料理通信やメトロミニッツなどに執筆している”世界の”柴田香織さん(右)登場!
パスタはやっぱりこれ、ウニのパスタ!
太麺のリングィーネにからみつくウニのソースが最高である。
こればっかり300gくらい食べたい。
もうひとつはカルネです。
これなんていったかなー リガトーニよりもでっかい空洞のパスタです。
がっちり食べでがあって美味しい!
そしてセコンドは、、、
牛肉のピッツァイヨーロ!
オリーブオイルとトマトを火にかけたところに牛肉をしゃぶしゃぶのように入れてほどよく加熱。そこにたまごを落として仕上げているのだろう、これは食べたことないね!
これは美味しい、、、トマトと牛肉と半熟たまごの黄身を合わせたのって、トマトすき焼きくらいか?(笑)こういう食べ方は初めてだが、牛肉の風味とトマトのうま味酸味、そしてたまごの黄身の濃厚さがあわさり、すばらしき味の世界が拡がる。っていうか旨いぜ!
最後、大皿をこそげながら食べました。
いやー大下さん、最高だわ。旨かったぁ、、、
シチリア屋、ぜひ足をお運びください。
それと、青果物業界の方で、勉強会に関心がある人はぜひご連絡を。