今回滞在したフォートワースのストックヤードという地域は、長いこと肉牛の子牛供給の基地として栄えた土地だ。その名残ともいえる商業施設ストックヤードでは、いまでも子牛のセリが開催されているという。同行の山田さんから「観に行こう!」と誘われて、二日目の午前中のセリを観に行った。
カウボーイハットをかぶった男達が、ゆったりテーブルにつき座っている姿は、どちらかというとサロンみたいなところでゆったりしているようにも見える。演歌のようなBGMもかかっている、、、と思ったら、これは買参人に子牛をいくらで買えよ~と唸っているセリ人のせり上げ言葉であった!
こんな感じ↓
いや、ほんと、セリってどこでも同じなんだなぁ、と思う。
はい100円~、100円だよ~、買わないかい?ほいいました100円ね、それでいいかい?いいのかい?おっと110円~でました110円。どうだいそれでいいんかい~
こんな感じにせり上げしようとあおる言葉をリズミカルに呪文のように念じていくのだ。なんか、日本の青果市場でセリに立ち会ってきた記憶、強い既視感に襲われる(笑)
ちなみに、風景を観てわかるようにこの場に実物の牛が姿を見せることはない。配付されるカタログに出品牛の情報(生年月日や品種の掛け合わせ等)が書かれており、この情報を元にセリが実施される。
日本では一頭一頭が高いこともあって、しっかり観て飼いたいということもあってか、セリの場に牛を引き出して競る方式だ。こちらでは一頭あたり価格が日本より低く、合理主義(いちいち観て買ってられない)なので、情報ゼリが普通だ。
おそらく買参人は数日前にこのカタログを入手し、買う牛の見当をつけて臨んでいる。会場内には電光掲示板や各買参人がひらくPCに情報が掲示され、それをみながらセリが行われている。
重要なのは、ブランドマーク。いくつかのマークがついているものは、アンガスでも血統が確かなものであったり、なんらかの協会が認定している品質ものもだったりということが表されている。そうしたものは通常よりも高い値段で競り落とされていた。
山田さんいわく、2月に来たときよりも相場が20ドル程度上がっているという。ただ、その単位がわかりにい、140$とか描かれているが、それは75kg単位とかようわからん。識ってる方教えて下さい。
会場の端の方にはコーヒーや紅茶を自由に飲めるコーナーがあり、そこにドーナッツの大きな箱もあって、食べそうになっちまった(笑)
修学旅行らしい子供達の見学もあったりして、オープンな場でした。築地のマグロ市場観に来てる感じだろうか。
うん、みることができてよかった!