「俺の」グループが大手町に大型店を出すと言うことで話題を呼んでいる「俺のGrill&Bakery」が昨日から開店。少しだけお手伝いをしたこともあって、一昨日のレセプションに呼んでいただきました。
大手町サンケイビルの地下二階に行くと、こんな垂れ幕がずらずらと。
道行く人達みんな「なんだこれ!」と覗きます。
路面には銀座で大成功している俺のベーカリーのパンが並ぶ。卵サンドを予約なしで買えるのは、この辺のサラリーマン&OLさんたちに人気を呼びそう。
そして中に入ると、すごいライブ空間が拡がっています。とにかく天井が高い!ブルーノートかここは!?
坂本社長にお会いしたときも、音楽好きということでスタインウェイのピアノの話しで盛り上がったのだけれども、この店にも置いてきましたコンサート用グランド。スタインウェイ本社から許可をとり、こんなでかでかとエンブレムを掲げている凝りよう。
もう各種情報が出ていると思うけど、通常のステーキは2人前900gで3980円。
内装、カトラリー類もとても良い感じ。
サラダはコッブ。ローメインレタスのシーザーサラダを食べたいところだけど、今日はレセプションなのでオペレーション上、こちらになったのだろう。
そして、俺のベーカリーのパン。
ライブが始まります。さすがに音響は素晴らしいね!
ミュージックチャージは300円と破格。音楽楽しめるレストランはいいと思います。
ライティングがまた素晴らしい。ということは、照明マンもいるということ!
このレストランは単なるステーキ&ベーカリーレストランではなく、エンタメ要素込みのレストランであると言うことですな。それなら、ものすごくコストパフォーマンスの良い店と言えると思います。
では、肝心のステーキはどうかということ。運ばれてきたのは、いまや皿を見ただけで「ああ、このフォーマットか」とわかるピーター・ルーガーをはじめとするニューヨークスタイル。
発酵バターがジュワジュワと沸騰しています。いわゆるブロイラーと呼ばれる超高温のサラマンダー式上火で焼きあげたステーキ。そこここから歓声が上がります。
ヒレとサーロインを取り分けて、バターをジュッとかけ回すサービス。メニューにはサイドメニューはいろいろ揃えているけれども、この日はクリームスピナッチに統一。
さて、お味はということですが、、、
このことは「俺の」の人にも言ってきていることなので書いておきますが、先行するさまざまなNYスタイルのステーキハウスと違うことは、このレギュラー価格のステーキはドライエイジドではありません。真空パックしたビーフを船便輸入したものを日本で熟成庫に入れる、いわゆる「なんちゃって熟成」でもありません。つまり、ごくふつうのチルド冷蔵のUSビーフです。もちろんチルドのUSビーフ自体は、いろいろ輸入されている中ではよい状態と思います。
なので、発酵バターが焦げた良い香りはたっているものの、ドライエイジド由来のナッティな香りはしません。また、味わいも特にドライエイジド特有の歯が通る柔らかさはありません。
従って、ドライエイジドビーフのステーキを食べられると思ってレギュラーの肉を頼むと、肩すかしを食らうこととなるかと思います。
で、ドライエイジドビーフを食べたい人にももちろん朗報があって、メニューにはきちんとその日のお薦め肉として、ドライエイジドビーフが載ります。そこにはおそらくエアー便で運んできたUSアンガスの枝肉を熟成庫でドライエイジドにしたものなどがラインナップされるはず。また、一部日本の和牛品種(短角など)をドライエイジドにしたものも並ぶと思われます。
ただし、それらは潤沢にはないと思うので、ご注意を。個人的には、ドライエイジドビーフを食べたいのであれば、レギュラーの900gは頼まずに、最初から別メニューを頼まれると良いかと思います。
ちなみにドライエイジドは外部の業者が施していますが、その業者さんは信頼できる腕と設備を持っていることをお伝えしておきます。
ただ、ドライエイジドビーフを目当てにしなければ、このレギュラーのステーキを食べても満足はするかもしれません。発酵バターこれだけ贅沢に使ったら美味しいですからね。それに、グラムと価格のバランスとしては安いと思います。これだけの空間で食べられるのだから!
デザートは、俺のベーカリーの食パンを贅沢につかったハニートースト。美味しいです。家ではカロリー計算が怖くて絶対できない!やっぱりハレの日は徹底的に甘いもの食べないとね。
ということで、すでに予約が埋まりまくっているとは思うけれども、ランチもあるし、行く人にアドバイスをするならば、
とにかくゴージャスな空間で、ライブつきの”アガる”時間を楽しめることを考えると、なかなかよいお店です。ぜひ予約にトライしてみて下さい。