イタリア~スペイン牛の旅の途中ですが、閑話休題。先週、それこそスペインにいる際に、思わずビックリしてもんどりうってしまったのがこのニュースだ。
2018年7月11日(水)、株式会社ワンダーテーブル(本社:東京都新宿区西新宿 / 代表取締役社長 秋元巳智雄、以下「当社」)は、ニューヨークで創業130年の歴史を誇る、ステーキハウスの最高峰「Peter Luger Steak House」(以下、ピーター ・ルーガー)の日本における店舗展開の独占契約をPETER LUGER, INC.(本社:アメリカ ニューヨーク州 / CEO エイミー・ルーベンスタイン)と締結しました。現在、東京都心部で物件を精査しており、2020年までに開業を計画しています。
(同社Webより引用:http://www.wondertable.com/news_company/1653/)
まじかよ、ピーター・ルーガーまで日本に来るのか、しかもその日本での展開はワンダーテーブルがやるのか!
実はここ半年ほど、ワンダーテーブルさんとはいろいろなやりとりをしていて、会長の林さん、社長の秋元さん、取締役の小川さんらとご飯を食べることがあった。おもに赤身肉系の肉牛の今後についていろいろ情報交換をしていたのだが、まさかこんな話があったとは、つゆ知らず。しかも帰国後すぐに食事の機会があったので、色んな話しをきくことができた。場所は、日本におけるシュラスコの聖地といっていいだろう、バルバッコア!
バルバッコア、大学院生の頃に初めて行って、就職してからも食べに行ったものです。うん、懐かしい。色んな肉やリングィッサなどの加工肉が串焼きにされ、テーブルでカットして食べるシュラスコの楽しさに、ついつい最初から最後まで来た肉を食べてしまうので、後半に来る美味しい「ピッカーニャ」にたどり着けず、悔しい思いをしたことが何度あることか。
「一号店開店から20年以上過ぎてますから、最新の味をみてください。きっと当時より美味しいと思います」と林会長。
肉好き、とくにステーキ好きで、本当に世界中の肉を食べ歩いている。だから、肉の美味しさは多様だということをよくご存じだ。ていうかおれなんかよりいろいろ食べてらっしゃる!
ちなみに今日は、いろいろ相談にのっている赤身肉系の実験の肉を食べ比べするというのが本筋。
某産地の短角牛、グレインフェッドのオージービーフ、そしてオーストラリアからアンガス種の子牛を輸入し、某県で肥育した肉。
肉の焼き手はバルバッコア一号店からずっと肉を焼き続けてきたカルロスさん!
ブラジルでお父さんが牧場をしていたというだけあって、牛肉のことを知りつくしている!
「彼が焼く肉がやっぱり美味しいんですよ」とのことだ!
さて、この日の実験的な品種別、餌別の肉だが、、、
はっきり言って、期待値をかなり下回るものばかりだった。うーん、、、これは難しいなあ。
「やっぱり日本の生産者さんは、頑張っておられるとは思うけれども、まだまだばらつきが多い気がしますね。」
というのは、本当にそうだと思う。これが黒毛和牛だとキッチリと生産体系も確立され、また全国的に流通網があるので安定した品質のものを得ることができるが、それ以外の品種・飼養体系だと、なかなかに難しいのだ。
「ま、これはこれで、ここからはシュラスコを食べてみてください!」
おっ 嬉しい!
「ただ、全部食べるとお腹がいっぱいになりすぎますから、間を飛ばして美味しいのを行っちゃいましょう」
と! なんでそんなことできるかというと、ここはバルバッコア六本木ヒルズ店の特別な個室だからだ。すみませんねぇ、贅沢させていただきました。
ブラジルが誇るニンニク入りソーセージ「リングィッサ」と若鶏。日本で食べられるリングィッサは冷凍が多いけど、これはもちろんフレッシュ!
ブリブリした食感、スパイシーな味わい、美味しいです、、、
「ゼブ牛のコブを煮こんだの、食べますか?」
えっ ブラーマンのコブか! ゼブ牛というのは、熱帯地方で生息する牛の系統で、首から背中にかけてこぶがあるのが特徴。そのコブの部分だという!
これがまあ美味しい。ホグホグとほぐれる感じの煮込み具合で、コーンドビーフ的な味わい。「はい、ソミュール液に漬けてから煮こんでます」とのことだが、これ、美味しいねぇ。
ゼブ牛は、アンガスやショートホーンなどの英国種と比べ美味しくないというのが通説だが、そんな通説を吹っ飛ばす美味しい食べ方であった。
さあ出ましたピッカーニャ!
実はこのピッカーニャには「美味しい部分」があり、それをさらに美味しく食べるための秘技もあるのだが、「それは書かないで下さいネ、店が困りますので」といわれているのでここには書かない!
いんやあああああああああーー 美味しい!
肉はUSなんだけど、焼き方と食べ方で美味しくなる好例ですな。思わずおかわり。
トウガラシペーストのピメントを乗せて食べると、本当にこれがマッチして美味しい。
トウガラシの辛さよりもツンとした香りが肉の冗長さを消し、スマッシュしてくるのだ!
〆のご飯はフェイジョアーダご飯。
もちろん上にはファッファロがかかってます。うん、少し日本人に向けてか上品に作ってあるけど、コクもあって美味しい。いい〆です。
ピーター・ルーガーの話しもいろいろ聴けました。
でも、もちろんここには書けませ~ん!!!!!
秋元さん、小川さん、いい熟成ができるように頑張って下さいネ!
ということで、肉肉週間が終わって帰国して、すぐ肉肉な日に戻るのでした。
ワンダーテーブルのみなさん、ピーター・ルーガー楽しみにしています!ごちそうさまでした!