先日、愛媛県を代表する食べ歩きブロガーのイケちゃんから、次のカメラ買いたいけどどうしようかという相談があった。いま彼が使っているのはニコンのD3100。数年前から使っているのでそろそろ飽きてきたというところだろう。
さあてどうしようかなと思ったのだけれども、PanasonicのGF9を薦めることにした。おそらくいま市場に出回っているカメラの中でも、こんなにお得なモデルはないと思う。あ、新製品であるGF10ではなく9の方ですからね、念のため。
ちなみに僕のメインカメラはニコンD850、ほぼメイン、時にサブがオリンパスE-M1markⅡ、じっくり撮れる時はSIGMAのsdQuattroH、またはdpQUATTRO3。そこにひょっこりGF9が入ってきて、いまかなりの登場頻度になってきている。
この記事にも書いたとおりGF9は、OLYMPUSのデジタル一眼カメラと同じレンズマウントであるマイクロフォーサーズ規格に準拠したデジタルカメラだ。特徴はとにかく小さい、軽い！ Panasonicのレンズ交換式カメラの中でもっとも小さく入門者向けのスペックといっていい。
APS-CサイズのセンサーをもつD3100からみればセンサーサイズはダウングレードになるわけだけれども、おそらく満足度は上がると思う。というのも、僕もD90などAPS-Cサイズのカメラを持って使っているわけだけど、APS-Cとマイクロフォーサーズの差は、そんなに感じない。フルサイズとマイクロフォーサーズだと差はあるけれどもね。
もちろんミラーレスということでソニーのα7シリーズを薦める手もあるけれども、システムとしてそれほど小さくないからね。GF9は下手なコンデジより小さくてビックリしますよ。
ちなみに、入門者用というのは、立ち位置がそうであるというだけであって、特に撮影に関わるスペックが入門者向けにオミットされているというわけではない。だってね、いま僕が持ち歩く頻度はだんぜんこのカメラの方が高いのですよ。むちゃくちゃ気軽に撮ってるだけなのに、とってもよい画質で撮れちゃうんだもの。
GF9+42.5mmf1.7
メインのレンズは2本。標準レンズとなる25mmf1.7と、中望遠レンズとなる42.5mmf1.7だ。
Panasonic 単焦点 中望遠レンズ マイクロフォーサーズ用 ルミックス G 42.5mm/ F1.7 ASPH. / POWER O.I.S. ブラック H-HS043-K
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GF9を買うと最初からセットでついてくるキットレンズ2本にこの42.5mmがあれば、かなり充実した写真を撮ることができるはずだ。ちなみにここからの作例写真の多くを42.5mmで撮っている。
ん？ 焦点距離が違うんじゃね？と思ってる方、マイクロフォーサーズ規格は35mmフルサイズに換算するとちょうど半分の焦点距離です。つまり50mmと85mmということになる。ただ、フルサイズとは大きな違いがあって、フルサイズの同等レンズに比較すると、よく寄れるのですね。だから、樹になったブルーベリーにも、マクロレンズ並みとまではいわないけど、かなり寄ることができる。
GF9+42.5mmf1.7
ボディ内手ぶれ補正機能は搭載していないが、ほとんど問題だと思ったことはない。低照度の環境であっても、とにかくカメラが軽くて、シャッターボタンも羽根のように軽いタッチで切ることができるので、ガッチリホールドしてふんわりシャッターを押すことで、ぶらさずに撮ることができる。
GF9+25mmf1.7
ホワイトバランスもなかなかよい。
GF9+42.5mmf1.7
とはいってもこのブログでは撮って出しJPEGをそのまま使うことはほとんどしなくなったので、すこしの補正はしているけれども、それでもあまりいじる必要はないかんじ。
GF9+42.5mmf1.7
マイクロフォーサーズは35mmフルサイズでの同画角のレンズに比べるとボケないとよく言われるけれども、これ以上のボケが欲しいと思うこともあまりない。十分過ぎます。
GF9+42.5mmf1.7
GF9+25mmf1.7
GF9+42.5mmf1.7
GF9+25mmf1.7
そうそう、冒頭のレビュー記事に書いたとおり、GF9には内蔵フラッシュはあるけれども、フラッシュトリガーを装着するためのホットシューがない。だから、どうしても外付けフラッシュを同調させたいときは、内蔵フラッシュを発光させるとそれを感知して醗酵してくれるフラッシュがあるとよい。
もしくは、一つ前のエントリにあるように、LEDなどの定常光で照らして撮るのがよいだろう。
GF9+42.5mmf1.7
さてこのGF9だが、すでに新製品であるGF10が出ているので、もうすぐ流通在庫も無くなってしまうと思われる。在庫があるところでは55000円程度で買えるようだ。これ、むちゃくちゃ安い価格。だって、ボディだけではなく標準ズームと25mmの単焦点レンズが付いてくるのだもの。
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後継機のGF10も中身はほぼ同じだが、発売当初ということもあって7万円以上の価格になる。断然、GF9がよいと思います。ただし、この安さで浮いたお金をレンズに投資すべき。とりあえず買い足すべきは42.5mmです。
標準ズームは、小さいことが最大の取り柄といってよい凡庸な写りではあるけれども、それでもいざというとき、広角側を撮っておきたいと言うときに使える画質。
GF9+12-32mm/F3.5-5.6
ゆがみはPhotoshopで補正していますが、問題ありません。
もっと広いのが欲しければレンズ買いましょう。私は今回、魚眼レンズを買いました。
GF9+FISHEYE 8mmF3.5
こうやって非現実的な写真を楽しむのもまたよし。フィッシュアイレンズはは6万円程度しますが、とても安い部類です。
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ということで、友人のためのカメラ選びのついでエントリでした。ほんと、もうすぐこのカメラ流通在庫が無くなっちゃうと思うので、欲しい人はお早めに。
