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昨日47回目の誕生日。SNSやメールでおめでとうを言って下さったみなさまに感謝します。母からは「身体によいから」とヤマブドウ果汁が、妹は僕の好みを熟知していて、ラコステの紺色のトートバッグが送られてきました。ありがとう。
いつも誕生日近くなると妻が「なに欲しい?」ときいてくるのだけど、カメラ関連の用品は経費で買うし、気に入らなくなって使うのをやめてしまうこともあるから×。
ということで、「ちらし寿司つくってくれ~!」と。ちなみに妻は結婚してすぐに近茶流の料理教室に通い始めて、いまも続いている。従ってちらし寿司は近茶流の「追い込みちらし」。
追い込みちらしとは、具材の人参、干し椎茸、油揚げを順番に煮ていくのだが、同じ煮汁を使って別々に煮ていくというもの。人参のうまみが干し椎茸と混ざり、干し椎茸のうまみが出た汁が油揚げに染みて、というように味がだんだんと濃くなっていく。
それを酢飯に混ぜ込むのだけれども、酢飯はもちろん飯尾醸造の富士酢。いつもは富士酢プレミアムを使うのだけど、今回はレギュラーの富士酢。こちらの方が酢飯にした際に酸がバンと立つのだな。美味しい。
寿司を入れるのは岩手県二戸市の浄法寺塗りのお重。ぼくの短角牛が棲む地である浄法寺の名物である。以前の自分はこうした器などにあまり関心を持ってこなかった、ただの食いしん坊だった。だんだんと、器を楽しめるようになり、たべものをいろんな側面から楽しめるようになってきたと思う。
そして真実は一つかもしれないが、そこに至る道やその見え方は一つではなく、多様なものであるということを、ようやく飲み込めるようにもなってきた。歳を重ねることは悪いことばかりではないなと思う。
ここのところ、講演や会食で「むかしからブログ読んでますよ!」という方によく話しかけていただいている。「思ったより小さい!」とか「意外と肥ってないね!」とかいろいろ言われますが、一番言われるのは「変わらないね」ということ。そう、僕の印象は昔から変わらないらしい。まあ、進歩もないからな(笑)
でも、以前に比べればやはり食べられなくなったなぁ~とは思う。そりゃそうだ昔は、一気にごはん2合食べられたもんね。いまはさすがに昔なみにはたべられない。けれども、おそらく昔よりも食材や料理の技を、一段ふかく楽しむことができるようになっている気がする。
47歳の一年、テーマは食のエシカル。これ、あまりブログには集中的に書いていないけれども、僕の著作や連載はここのところこの話題が中心になっている。日本の食のあり方がもう一段上のステージに行くためにはかならず考えなければならないテーマだと思う。その構築のために資する仕事をできればと思う。あと、頑張って学位も穫らねば!
ということで、誕生日のお祝いを寄せて下さった皆様、ありがとうございました!