昨日から浜松に来て、お弁当・惣菜屋さんの知久屋の研修に講師として参加している。知久屋のことは、過去ログに、、、と思ったら、なんと有料メルマガには書いていたけど、ブログにはしっかりとは書いていないのかあ~。しまった。
当時、百貨店の丸井で食品バイヤーをしていた溝口さんから「素晴らしいお弁当屋さんがあるよ」と紹介していただいた知久屋。地元・浜松を中心に弁当・惣菜の路面店、商業施設のテナント等に展開している。
この会社が本当にスゴい。タレやドレッシング類のほぼすべてを内製でつくり、マヨネーズも割卵機を導入してたまごから作ってしまう。アミノ酸やたんぱく加水分解物は使わない。
「だって、まずいでしょ、あれ。うちが一から作った方がぜったいに旨いんです」
と知久社長がこともなげにいう。
そればかりか、数年前に自社農場を設立。なんちゃってで農業参入してるふりをする企業が多いなか、なんと出荷最盛期には使用する農産物の4割程度を自社農園からのものでまかなうという。しかも、その農園の圃場はすべてではないものの、JAS有機の認証を取得している!なんともすごいことだ。
本日は研修二日目で、昨日きていない社員さん70名に話をするので、昼ご飯はホテルから歩いて行ける距離の知久屋へ。名物「のり弁当」を買う。そして知久農園のルッコラサラダ、そして大きなイワシの煮付けを購入して、イートインコーナーでいただいた。
のり弁は480円。
「えっ のり弁なんて298円で買うものじゃないの?」
という声が聞こえてきそうだが、そんな金額で食べられるものは、その金額なりの者なのです。知久屋が、美味しい食材で構成したのり弁はこういうものですよ、と高らかに謳っているかのようだ。
内容的には幕の内弁当レベルだけどね!
どのおかずも、漬物もきんぴらも煮豆(これが旨い)、すべて既製品ではなく工場内でつくられたものだ。
そしてルッコラサラダ!
じつはですね、これにかけるドレッシングがとても美味しいのですよ。もちろん内製ですよ。
そして、イワシの煮付けのおいしかったこと!
北海道のものだそうで、とおっても大ぶりで脂が乗っている!これで140円はお得だ!
イートインカウンターで食べていて、背中で店内の音を聞いていた。地域性もあるのかもしれないが、お客と店のスタッフとの会話が多い。
「揚げたてのかき揚げおまたせしました」
「あらーありがとう!」
いろんな年齢層のひとが、自分の台所のように知久屋に寄っている。お弁当・総菜店が地域社会の要所として根付いているようだ。
ということで、恵比寿にお勤めのみなさま。アトレ西館地下一階の知久屋でお弁当を買ってみてください。家の料理のような親しみやすい味わいを楽しめます。ルッコラサラダは特にお薦め。コンビニサラダの味気なさと比べてみてください。