宮崎市田野町での講演、大盛況でした!よかったよかった。地元の人達に喜んでいただけるのが一番嬉しい。
さて翌日は今年の大根架けのスタートということで、撮影に。
「今年は台風の影響で大根の育ちが遅く、まだ一軒しか大根を引いてません。」
あ、「引く」は、おもに西日本での言い方で、収穫のことです。そうか、でもやぐら建立(笑)が終了しているはずだから、それをみるのもまたよしということで廻ります。
いや、青空の下、まだ大根のかかっていないやぐらもまた美しい!
Nikon D850 + SIGMA 20mmf1.4ART
大根やぐらが密集する集落を廻っていたら、ん?と思う景観が。
この、田んぼの中にたつやぐらの右奥にたつもの、なにやら祠のような、、、
祠だ! なんと、神様がみまもる大根やぐらか!
ちょうど、大根やぐらの持ち主さんが通りかかったのでいろいろうかがってみる。この辺は景観が佳いので、先日も取材がはいったそうだ。
「ここをこう行くといい場所があるから、また来るといい」というようなことを言っていただいたが、田野弁はお話しの三分の二くらいしかわからない。いっしょに廻ってくれている役場の里脇さんによれば「向こうは標準語をしゃべってるつもりなんですけどね(笑)」とのことだが!
さらに走って、ここもやぐら密集地帯。
手前の石碑は「開田記念碑」。先人の苦労を感じます。
さて、この日の段階で唯一大根を収穫しやぐらにかけていた津田さんのところへ。
「あー 見つけましたか!」
とご本人がやってきてくれる。昨日の講演も聴きに来てくれたとのこと!
D850+AF-S NIKKOR 50mm F1.4 G
爽やかな津田さん、41歳! 田野の大根生産者は若手が多いとのこと。嬉しい限り。それでも数は減っている。ハウスでのキュウリ栽培に転換してしまうことが多いそうだ。
どういうことかというと、キュウリはこの辺では10月から6月くらいまでの長期どりで、ハウス内は暖かくて大根やぐらを建てて一家総出で引いたり干したりしなくてもよい。
「でも、干し大根だと趣味の時間を捻出できるんですよ。2月に収穫が終わってからタバコの葉を植えて、そこからしばらくはやることがないんで釣りにいったりできるんでね。だから、遊びを重視する人は大根のほうがいいです」
ちなみに、今年の大根はややこぶり。
これは台風の影響で、地面が固く締まってしまった影響だという。
でも、この時期から引いて干していった方が、後の方で大変にならないのだ、とのことだった。
やっぱり、やぐらはいい!