先日、宮崎にとある名店の取材で行ってきた。名店、、、そう、マヨネーズを使ったあの宮崎発祥の料理、、、この人が造る、あれである!
載るのはこちらの方が編集する誌面!
28日発売とのことなので、愉しみに待たれたい!
さてその夜、どこか美味しいところはありますか?と現地情報をきいたところ
「それじゃあ、カジュアルな雰囲気でとても美味しいフレンチを出してくれる、僕の大先輩のシェフがやっている「直樹」にいきましょう!」
と。「直樹」?まだきいたことなかった!宮崎にはもうイヤと言うほど足を運んだけど、、、ということで新店だ!
結論からいうと本当に素晴らしい!魚介のテリーヌには、ブリンブリンとした帆立が入り、その脇にはアメリケーヌを香らせたソースが。美味しいですよ、、、
宮崎と言えば豚文化。六白黒豚の自家製ソーセージ&チョリソ。
チョリソのスパイシー加減が実によい。南米系の味ではないですな!?この香り、、、アフリカっぽさを感じる。
「はい、うちではハリッサを使ってるんです」
とシェフ。あああああああああああ ハリッサか!モロッコ料理に欠かせないトウガラシのペーストだが、イギリスやフランスなどではかなりよく使われている調味料だ。俺も大好き(常備しています)。なるほど、この店の料理は、宮崎食材をつかいつつも、徹底的にヨーロッパの風が吹いている!
そして感動しちゃったのがアカスエビのソースグラタン。
「ホワイトソースのグラタンという感じではなく、さらさらのソースなので、これをバゲットにつけて食べて下さい」とマダム。
これが地元で採れたアカスエビ。そのワタや頭はグラタンのソースをつくる際に炒め、うま味と香りを抽出し、溶け込ませている!
ごらんのとおり熱々でさらさらのソース! この味わいがまたすばらしい。インパクトの強い塩味ではなく、アカスエビの風味が最大限に伝わるギリギリのラインに抑えているので、柔らかい味付けなのだ。でもそれは足りないと言うことではない。とても攻めた塩梅である!
ソースを、あますところなくパンでぬぐっていただく!うまい!
メガシラをホックリ、骨まで食べられるように火入れ。
素晴らしいです。ワタのほのかな苦みが誘うので、ビールからワインに変化!
そして六白黒豚とペルー産のホワイトアスパラ(今は時期じゃありませんが)の組み合わせ。
六白黒豚、おそらく甘藷をたくさん給餌しているのだろう、透明感がありつつ力の強い脂質です。
さて、この辺まで食べ進んで、どうも気になるメニューがある。それは、どうやら常連向けのもので、いまはっきりと名前を思い出せないのだけど、たしかジローライスとかゴロ-ライスとか、人の名前にライスをつけたやつ。
「これ、なんなんですか?」
「あ、それはですね、常連さんがこういうのつくってよ、というので生まれたメニューで、、、」
最高じゃん!
これ考案した人天才。バリッと皮目の焼き上がったチキンとピクルス、そして炒めごはん!
このライスの部分、ガーリックがきいているだけではなく、ピリピリと辛みが効いて、それも奥深い香りだ。
「おわかりになりますか、これもハリッサなんです。わたし、スイスとフランスで修行したんですが、むこうでハリッサをたくさん使うんですね。私もすっかり好きになって、料理に使っているんです」
あああああああああああああああああああああ
ハリッサガーリックライスなのか!これは最強である。次回はこの料理から頼もうと強く思ってしまった!
やっぱり、新規開拓もしてみるものだね。
浩司さん、教えてくれてありがとう! もすこしで誌面が出ますのでお楽しみに!