E-M1markⅡ 12-100mmf4
5年に一度開催される和牛のオリンピック「全共」が今年は宮城県の仙台で開催!土佐あかうしの応援に来ております。前回の長崎全共もレポートしたけど、もう5年も経ってしまったのだなあ、、、
■九州の人よ、今週末はハウステンボスの長崎全共においでよ!和牛のオリンピックに全国から集まった黒毛和牛の精鋭の中で、二頭だけやたらと可愛い土佐あかうしが出場!応援してあげて下さい。もちろんお肉も食べられます。https://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2012/10/9744.html
Twitterでいろいろリアルタイム中継していたので、それも引用しつつ。
仙台にて、全国和牛能力共進会(全共)始まりました!いわゆる和牛のオリンピック、高知県からはもちろん土佐あかうしが参加、すでに会場内で「可愛い〜!」「なんで黒くないんですか?」と注目されている模様。日曜日まで全8部門に渡る、様々な和牛の審査が行われます。 pic.twitter.com/ixyLtIKfrS
— やまけん@出張食い倒れ日記 (@yamakenkuidaore) 2017年9月7日
今年の全共は39都道府県、513頭以上の牛が出品される史上最大規模。なんとのべ来場者数を39万人見込んでいるという!39万人!?マジでか!
会場へは仙台駅からではなく、多賀城駅などからのシャトルバスで移動。ちょっと距離ありますね。ちなみに全国から生産車や行政・畜産団体関係者および応援団が来るので、関係者だけでもすごい人数になる。例えば最大の畜産王国である鹿児島県などは200人以上の団体になっているそうだ。
だから、この週末にかけては仙台でホテルをとることはほぼ難しい状況(笑)ぼくも土曜日までいたかったのだけれども、ホテルがとれないので今日帰ります、、、
ちなみに、やってることは審査会場での各種審査なのだけど、屋外には出店ブースがあって、各都道府県の肉のふるまいがあったり、ご当地グルメブースもあるので、一般の人達にとってはそういう「グルメフェス」と考えているのかも知れない。でも、大会の本筋はあまり一般人にはよくわからいであろう、専門的な牛の目利きについての競技なんですね。
全共の全8部門(区)はこんな感じに分かれている。オスやメス、年齢別、系統、そして会期内にと畜して格付けして行う肉質の審査などがある。あれ?全部肉質を見るんじゃないの?と思うかもしれないが、体型や品位に性質などを評価するんですねえ。 pic.twitter.com/3IHjVsJLrB
— やまけん@出張食い倒れ日記 (@yamakenkuidaore) 2017年9月7日
高知県からは今回、第4区と第8区、第9区に出品。
今回高知県からは種牛の部第4区に出場。繁升(しげます)という種牛を評価するためその産子を4頭セットで評価にかけるということ。名簿をみると、父母の欄で4頭全て父方が繁升であるのがお分かりでしょう。ちなみに繁升の特徴には面白いものがある。 pic.twitter.com/ttLMV7akhm
— やまけん@出張食い倒れ日記 (@yamakenkuidaore) 2017年9月7日
種牛「繁升」の特徴は体積感(デカイこと)や品位資質に優れていることに加え顔に品位があること。加えて可愛らしく温順な性格であることが挙げられている。あかうしの種牛には愛嬌が重要なんですね。温順さも大事で、すなわち飼い易いのです。人に突っかかる牛は危険なので種牛になれないのです。
— やまけん@出張食い倒れ日記 (@yamakenkuidaore) 2017年9月7日
さて開会式が始まった!
行進は和牛登録協会からはじまって、南の沖縄から北の北海道へと順に入場する。
おおっと我らが高知県入場!
もう生産者さんたちとも顔なじみなので、目線いただきました(笑)
それにしても、会場内は熱気ムンムン。自分の応援する県に派手な声援がかけられる。それに応える生産者達。晴れがましい入場だ!
そこからの式辞がまた、政治家、農水省、畜産関連団体、消費者団体等のすごい面々で繰り広げられる。なんつったって10時半から始まって12時までですからね。
選手宣誓というか出場者宣誓は、地元の宮城県の生産者さん。
「ゆく河の流れは絶えずして、、、」と方丈記をかっこよく引用されようとしていたが、そこからちょっと途切れる!会場内、温かな拍手「がんばれ!」で持ち直し、無事宣誓終了!
いや、みなさんお疲れ様でした。
ちなみに審査会場以外では牛の姿をあまりみることは無い。牛舎のあるバックスペースは関係者しか入れないからだ。今回僕は高知県の公式スタッフとして入るので、後ろの状況を披露しましょう。
513頭もの牛が全国から集まってくるのだから、それはもうスゴい。
こんな大きなテントがズラリ並んでいる。
このように、産地ごとに区画を区切って牛房が作られ、牛を世話するのだ。高知県のすぐとなりには秋田県、そのとなりには、黒毛和牛の中でも閉鎖育種といって、他地域や外国の牛の血をぜったいに混ぜないという主義を貫いてきた兵庫県の但馬牛の一団が!と思ったら、田中畜産の田中夫妻が「やまけんさーん!」と声をかけてくれた!
元気そうで何よりです。但馬牛の調査に行った際に彼の家で食べた放牧肥育の経産牛の素晴らしい味は忘れられませんね。
■田中一馬君が完全放牧で育てた純系但馬牛のランイチを、マルヨシ商事の熟成庫にて半DABにしたものを食べた。やっぱり黒毛和牛は赤身も特徴的に美味しい!サシを入れるばかりが黒毛の価値じゃ無いことをしっかり表す味だと思う。https://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2013/04/9850.html
さて高知ブースです!
4頭の「繁枡」の産子である雌牛たちがいます。
廻りは黒毛和牛ばかりで、黒毛以外の品種はこの土佐あかうしだけなので、それはもう廻りからの注目度は抜群。わざわざ写真や動画撮りに来る人がスゴく多いのである。
ここではなく表にある高知県ブースにいたところ、なんと黒毛の本場である山形県の米沢からの出品農家さんがやってきて「土佐あかうしポロシャツ一枚買うよ。長崎全共のときに肉を食べて旨いと思ったんだよ」と言っていた!
格付けにそった産肉能力と肉質を競えば、いまの基準からすると黒毛の一択になってしまうわけだけど、和牛には4品種あるのだから、多様性も加味して欲しいところ。そういう意味では、土佐あかうしの参加には意味がある! ぜひ短角もここに参加させたいものだね、、、ちなみにくまもとあか牛は登録の協会が違うので、全共には参加していません。
こちら、本山町の大久保君の「第4みちよ」。
こちらは土佐町の澤田さんの「第83いちこ」。
本山町の原さんの「第152ふじ」。
そして長崎全共にも参加していた伊藤正枝さんの「第40ゆり」。
こんな布陣で臨む!
一日目は開会式と高校生の競技があるだけなので、牛を落ち着かせてから、団体競技の練習にあてる。
なかなか言うことをきいてくれない牛ちゃんもいるので、大変!農家さんもかなり緊張しすり減りながら頑張っています。
ということで、宮城県のみなさま、39万人ってすごい人数ですが、ぜひ遊びに来て下さい!